防災ブログ Let's Design with Nature

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川崎と大阪府阪南市の道路陥没-似て非なるもの-

2008年05月08日 | 維持管理の時代

○大阪府阪南市で道路陥没 http://www.asahi.com/national/update/0505/OSK200805050058.html
現場は傾斜地を開発した団地の一角で1947年当時の航空写真では谷だった。2月の15日と19日に同じ場所で陥没事故があり、市が補修をしたうえで地質専門のコンサルタントに委託して原因を調査中だった。

○川崎市で道路陥没  川崎でまた道路陥没/長さ40メートル、幅40メートル、深さ2メートル
http://www.kanaloco.jp/localnews/entry/entryxiiiapr08044040/ 
同じ下水管工事では昨年二月、約百メートル北側でも大規模な道路陥没があった。犬を散歩中の近くの主婦(62)は「二度も同じ事故を起こすなんて、あまりにもずさん。(発注主の)市は住民に説明すべき」と憤っていた。

おなじように地盤の陥没として報道されていますね。でも、大阪の場合はもともとは谷でした。川崎の場合は、1947年当時の航空写真でみると水田でした。

川崎の場合、周囲をよく見ると自然堤防(河川の洪水による土砂堆積によって形成された高まり)の間の低地で、水田として利用されていました。でも、これじゃあ普通だなあ。軟弱地盤ではあるにせよ、特別な地盤ではないようです。むしろ、旧河道の見本のような土地に住宅が立ち並んでいる方が気になります。

大阪の場合は地質専門コンサルタントが調査中だったようです。川崎の場合は地盤に理由を求めるのはかなりきつそうです。

でも、対策は両方必須です。
土地の成り立ちを知っておくことは、決して面倒でも損でもありません。維持管理を必要以上に行わなくて済むので、むしろ得策なのです。