http://qgis.org/en/download/current-software.html
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皆様、新年明けましておめでとうございます。今年もよろしくお願いいたします
21世紀も10年目のシーズンを迎えるわけですが、最近の情勢をみると2008年後半に発生した不況風から政権交代にいたるまで、なかなか落ち着かない状態です。
そして(こじつけの部分もありますが)いろんな節目の年でもあります
阪神・淡路大震災かから15年、防災の日制定から50年、大阪万博から40年、平城京遷都1,300年、バブル絶頂期から20年、いろんな価値観をガラリと変えていくべき年かもしれません。公共事業は大分減るようですが、それをまざまざと実感してしまう年にもなるのではないでしょうか。これは、私たち技術者の自立を示唆するものと思います。公共事業の“待ち”の姿勢から“マーケット・イン”への転換です。防災への事前対策、商品開発など、公共事業の受注額の引き算・割り算の結果の多少に一喜一憂するのではなく、新しいことをどれだけやったかという足し算と掛け算の発想で心の利益も生む。。。そんな1年にしたいものです。
同法案は温暖化ガスの削減を実現させるため、国内排出量取引制度や地球温暖化対策税などについて、今後の政策の方向性や理念を盛り込む。同省のホームページに民主党が先の通常国会に提出した法案を参考資料として掲載し、国民の意見を取り入れたうえで最終的な法案を作成する。
田島一成環境副大臣は9日の記者会見で「温暖化対策は日本が世界や未来に対して、どのような態度で臨むかの土台になる」と述べ、法案の重要性を強調した。(00:03)
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・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ここまでくると・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
どうも法律化、マニュアル化、基準化すると思考停止する傾向のある昨今です。自然と人間のかかわりについて、歴史に学ぶ謙虚さを感じません。
日本画家の第一人者、平山郁夫さんがなくなりました。絵画を鑑賞するのはもともとすきなのですが、平山さんのように、物理的には透明に見える空間に情景という心の色を感じさせられる人は稀有だったのではないかと思っています。
私が仕事で扱う「図面」は、描写するという意味では絵画と共通する部分もあるのですが、科学的に正しくなければなりません。理にかなっていなければ価値を持ちません。言い方を帰れば、答えがある程度見込める分だけ想像力がいらないので楽ということもできるかもしれません。その点芸術は、人と共感するという座標には置き換えられない着地点を模索する旅路です。これほど難しい命題もないのかも知れません。
このブログでも大分前に「環境良心」という素敵な言葉があるということも書きましたが、文字通りの「Design with Nature」。自然に謙虚に学ぶために、心を洗うために、絵を眺めるのもいいかも知れません。
今日11月24日は、チャールズ・ダーウィンの「種の起源」が出版された日だそうです。1859年ですから、今日でちょうど150年の節目に当たります。
このような古典的名著を紹介したサイトがあることに気がつきました。金沢工業大学が作成した以下のサイトです。
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世界を変えた書物-「工学の曙文庫」-
http://www.kanazawa-it.ac.jp/dawn/main.html
チャールズ・ダーウィンの「種の起源」
http://www.kanazawa-it.ac.jp/dawn/185901.html
初め医者を志し、エディンバラ大学で医学を学んでいたダーウィンは、麻酔なしの(麻酔はまだ発明されていませんでした)外科手術を経験してから医学が嫌になり、ケンブリッジ大学へ転学して、牧師になる勉強をしていました。ところが、ケンブリッジで彼は博物学に興味を持ち始め、その学習をすすめた植物学教授ヘンズロウと親交を結びました。イギリス軍艦ビーグル号が、南米及び太平洋の調査航海に出る為、研究員として動物学者を探していた時、海軍省にダーウィンを推薦してくれたのは、このヘンズロウです。ダーウィンはビーグル号に、ヘンズロウが「馬鹿げた本だ、中味を信用するな」といいつつくれたライエルの「地質学原理」を一冊携えて乗り込み、5年間の航海に出発しました。これは、科学史上、生物学史上最も重要な航海野ひとつとなったのです。
航海中、ダーウィンはある地域から他の地域へ移動するに従って、地域変化に応じて動物相や植物相が変化していくのを魅せられたように観察しました。そうして、艦がガラパゴス群島にやって来た時、14種類ものアトリ科の鳥、フィンチの変種が夫々の変種毎に群島のあちこちの特定地域に繁殖しているのを見て、ショックを受けました。この少しずつ違う鳥の種の個々が、独立に創造、あるいは発生したとは考え難い、本土エクアドルの原種のフィンチから、この14の変種は展開したと考える方が妥当であると思ったのです。また、その際に思い合わせれたのがライエルの考えでした。つまり、地球上の険しい山々や海など多様な地理学的自然も、地質学的には何十億年という長いタイム・スパンに於いて、非常にゆっくりと変化して来た結果としてあるという思想です。それならば、同様に生物の種の多様も長い時間をかけて少しずつ変化を続けて来た結果なのではないか、とダーウィンは考えたのです。
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砂防堰堤や床固工は確かに土砂をとめて安全を確保してくれます。しかしそれは一時的なもので、地質の営みから考えると、止められるという発想よりは、土砂は動くものとして譲歩し調和しながら、被害が出ない程度に付き合っていくという発想が必要なのです。技術者や防災担当者が、そのような発想を転換するための航海に出る必要があります。
踏査をするときは、上の画像の野帳を持ち歩きます。雨でも大丈夫。最近「調査票」や「カルテ」などの書式ものが多くなったので影が薄くなったのですが、知的生産には野帳にメモすることがいちばん。
そういえば、スケッチの定義としては、今岡さんの以下の定義がいちばんです。
現場から読み取れる無数で多様な情報源から、経験と直観力によってノイズ(調査目的に対して無用なデータ)を削ぎ落とし、抽出したシグナルのみを、非専門の人々にも「見える化」する。その作業が現場の技術者の脳内で瞬時になされる。
それこそがスケッチです。
改めて、かっこいい定義です。