防災ブログ Let's Design with Nature

北風より太陽 ソフトなブログを目指します。

新住宅ジャーナル新年号発売

2009年12月18日 | Design with Nature
私が記事を連載をしている「新・住宅ジャーナル」の2010年1月号が発売になりました。

http://socks-center.xsrv.jp/media/nhj/nhj.html

すごく手前味噌ですが引用します

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1年のうち、防災が強く意識される日が年に2日あります。最もよく知られているのが9月1日の「防災の日」です。この日は1923年関東大震災が発生日ですが、「防災の日」として制定されたのは1960(昭和35)年であり、今年は50年目の節目に当たります。そして、もうひとつの、いわば“平成の防災の日”とも言うべき日が、1995(平成7年)に阪神・淡路・淡路大震災が発生した1月17日です。
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2000年代も二桁目に入り、私が卒論を提出した翌々日に起こった阪神・淡路大震災から15年がたちます。そして、この15年間、大きな被害のでる内陸地震も相次ぎました(このブログを書いている今朝も地震がありました)。2004年の中越地震では、地すべり地形の形成過程で多くの知見も出されました。情報処理技術や物理探査手法も格段に進歩して地下深部の地質構造が”みえる化”され、地表・地質踏査結果とのマッチングが可能になり、先日紹介した高橋先生の日本列島の形成史と将来予測に画期的な知見も出てきました。

しかし、一般社会に対するアウトリーチはまだまだです。防災は相変わらず事後の一点豪華主義で、いかにも簡単な数値シミュレーションが信望される気配もあります。

現場を知る大切さはいつの世も変わらないはずなので、もっと地表・地質踏査、定性的な観察の重要性を伝えていく必要があるでしょう。

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