日々是好日日記

心にうつりゆくよしなしごとを<思う存分>書きつくればあやしうこそものぐるほしけれ

コロナウィルス、何と言っても五里霧中というのがうっ積である

2020年05月15日 07時22分56秒 | コロナウィルス
 クラスター探しという幻想に凝っている間に感染者の実数を捕えそこねるという政府が犯したへまのために、世の中には想像以上のコロナウィルス感染症既往者がいるのではないか? しかし、それでもここ数日、新たな感染者数は目に見えて減少し始めてはいるようだ。これは、民が真剣に「3蜜」回避に精を出した、あるいは精出させられたことによる「成果」であったのだろうか?、それとも?
 この「成果」が非常に大きかったからだというのであれば、ここで「やれやれ」といってそのままに緊張をほどいてしまえば元の木阿弥、ふたたび再感染ということになるだろう。
 というわけで簡単には緊張を緩めるわけにはいかない。しかしさりながら、この上「緊張」ばかりしていてはウィルス感染で死ななくても収入源を失って「経済的死」を迎えてしまう。(昨日の39県緊急事態宣言解除はこういう迷いの中で発したものであろう)
 他方、本当言えば国民も今日までそう大して「犠牲」など払ってはいなかったというのであれば、この発生数の減少は有難いことになる。というのもそれが免疫を獲得した人々が増えてきたためにコロナウィルスにとって飛び石伝いに人から人へ彼らがすみかを開発していくことが難しくなってきたことを証拠づけるからである。
 つまり、そろそろ住民の中では免疫獲得者がマジョリティになってきて、ウィルスにとって飛び石が遠くなって、それによってかれはより取り見取りに犠牲者を捕獲できなくなる。かくて、集団感染という状況が起したくても起こせなくなる。伝染病の予防注射の効能は必ずしも自分が接種を受けずとも多くの他人が受けてくれていれば、ウィルスにとって生きづらく集団感染は起せなくなる。ウィルスは自らが発展するとそのことによって衰退するという宿命を帯びているところが彼らの最大の弱点であるはずだ。
 感染拡張期に感染予防に失敗して感染拡大を果たしてしまった政府としては、ここらで新たに出口側の戦略、国民の抗体獲得統計の調査を開始してはどうだろう。その比率と新規感染者の現象がはっきりと対照関係を形成していれば「勝利」が見えてくることになる。この時初めて「パンデミック」状態から決別できる。
 特に、学校再開についてはその教育環境の濃密さゆえに、児童生徒ら少年少女の免疫率調査こそ学校再開のもっとも重要なデータではないだろうか? まして、工場や商店の再開にとっても重要なインデックスになる。
 こうして少しでも暗闇に曙光が射してきたように思えれば、このやりきれなさから解放されるのだろうが・・・。何と言っても、五里霧中というのがなによりのうっ積である。