「日米両政府は28日、「核の傘」を含む米国の戦力で日本への攻撃を思いとどまらせる「拡大抑止」に関する初めての閣僚会合を東京都内で開いた。米側は核を含むあらゆる能力で日本防衛に関与すると強調。拡大抑止を強化し、戦略レベルの議論を深めることに合意した。米国による広島、長崎への原爆投下から79年の「原爆の日」を控える中、核抑止への依存をさらに深めるもので、核廃絶と逆行する岸田政権の姿勢が鮮明になった」(2024/07/28 東京新聞)。
ここに「拡大抑止」という難解な専門用語が出てきたが、ぶっちゃけた話「日本が核の脅しや攻撃を受けた場合に、米国が核兵器による報復を行う意思と能力を示すことで敵国を自制させること」だという。「えっ! 岸田さんは広島市選出の国会議員で、広島は被爆地として「核無き世界」を80年間ひたすら希求してきたのではなかったのか?とびっくり仰天した日本人は大変な数であろうが!??。本音はこんなことを考えていたのか?と驚くこと一入であろう。
そもそも「日本国憲法」は今日もまだ健全に生きていて、その発布以来一字一句も変わらないのに「拡大抑止」だという?、「核の傘」どころか「第九条」には、「①日本国民は、正義と秩序を基調とする国際平和を誠実に希求し、国権の発動たる戦争と、武力による威嚇又は武力の行使は、国際紛争を解決する手段としては、永久にこれを放棄する。②前項の目的を達するため、陸海空軍その他の戦力は、これを保持しない。国の交戦権は、これを認めない」とある。交戦権を認められていない自衛隊がれっきとした「軍隊」の米軍と共に「拡大抑止」などとんでもない!、「軍隊」も無ければ、ましてや国家としての「交戦権」も無い者が、よその国の「拡大抑止」によって戦い、かつまた外国(アメリカ)軍隊によって庇護してもらうなどと言う論理が有るわけもない。
にも拘らず、上記4人と日米首脳はひそかに在日米軍の組織改編を通じて米軍と自衛隊の連携強化から一体化を進める中で在日米軍に指揮権をあたえ、その力にすがって「核抑止」まで「語る」ようになってきた。かくて北にオホーツクを眺め、日本海から対馬海峡を経て東シナ海・南シナ海に続く地域は、今や世界の一大緊張地域に変質し始めているのである。
「魔の安倍政権」が激しく欲望しながらなし得なかった「軍事大国ニッポン」が、知恵も才覚も持たない(と、多くの国民は思っている)岸田文雄氏の政権によって、ずるずると留まるところを知らないままに軍拡の道を滑り落ちていく。これは一体全体どうしたことだろうか?。「恒久の平和を念願し、人間相互の関係を支配する崇高な理想を深く自覚するのであつて、平和を愛する諸国民の公正と信義に信頼して、われらの安全と生存を保持しようと決意した」はずの日本人がなぜこんなことを始めなければならないのか?
「平和の祭典」オリンピックを見ながら、日本国民はじっくり考えないといけない!
https://blog.goo.ne.jp/genyoanki/e/dfe36416451c7d5d3786536b3a8e5518
>ここに「拡大抑止」という難解な専門用語が出てきたが、ぶっちゃけた話「日本が核の脅しや攻撃を受けた場合に、米国が核兵器による報復を行う意思と能力を示すことで敵国を自制させること」だという。
まず、アメリカの国防力を遥かに超えた軍事力は現行の国際通貨秩序体制を維持するためのものであり、日米安保条約は同様の目的のために締結された条約で、自衛隊もその目的のためにアメリカの要請で創設された軍事力です。
また、自由民主党は日米安保条約の維持のためにアメリカが作った政党です。
つまり自由民主党も現行の通貨秩序を維持するための政党であり、言ってみればドル体制の中で経済成長を実現しようとする政治勢力なのです。
したがって、日米の軍事力は国民の命を守るためのものではないということです。