日々是好日日記

心にうつりゆくよしなしごとを<思う存分>書きつくればあやしうこそものぐるほしけれ

腹ふくるる時は、「川柳」を!

2024年08月05日 06時38分39秒 | 政治

一昨日8月3日の朝日新聞川柳から5句;――
  • 「ブルータスあなたのことよトヨタさん」(兵庫県 楊建昌):ダイハツ工業で昨年発覚した認証不正をきっかけに国土交通省が他メーカーに調査を求めたところ、新たにトヨタを含む5社で不正のあったことが判明した。このバツの悪い不正行為に対してトヨ自動車の豊田章男会長は、謝罪会見の席上で「ブルータス、お前もか」とシェイクスピアの戯曲作品「ジュリアス・シーザー」の一説を引いて自らの心境を語ったのだが、まことに当事者意識に欠ける発言と批判されたのは言うまでもない。その声が消えやらぬうちに過日になって再び国交省から検査欠陥が指摘されたことを揶揄したのがこの一句。
  • 「金利上げ喜ぶほどの金もなし」(三重県 鈴木裕子):ついにと言うか、とうとうと言うか、日銀は7月30,31日の「金融政策決定会合」で、ようやく、実にようやく金利の引き上げを賛成多数で決定した。無担保コール翌日物金利の誘導目標をこれまでの「0―0.1%程度から、0.25%程度」に引き上げる、という。実に金利は上がることもあるという事実を知ったが、これもまた「カネが無ければ縁もない」話ということになる。
  • 「検察の網は小物がよくかかり(埼玉県 磯貝満智):国会が休会になったと思ったら立て続けに衆参両院から一人ずつ詮議の向きの議員が現れた。一人は北海道衆院選挙区堀井学氏(52)、ルールの厳しいスポーツマンでありながら公職選挙法違反の疑いで、もう一人は衆院岩手選挙区選出の広瀬めぐみ参院議員(58)。お二人とも判で押したように議席離脱はしていない。
  • 「なぜそこに座る神経あきれ果て」(東京都 小山美王子):大相撲名古屋場所、破竹の進軍横綱照ノ富士、終盤バタバタしたが優勝決定戦を辛くも突破して10度目の優勝。大いに拍手喝采してみればその優勝パレードの横綱の脇に見たことのある人がちょこんと座っていた。悪評とばしに横綱人気も使います。
  •  ゴキブリとスリッパ死闘熱帯夜(神奈川延沢好子:連日の猛暑に夜ともなればこれは適温、ゴキブリが大活躍。スリッパもまた活躍しない訳にはいかない。
⑥「鏡の身経年劣化の愛おしき」(東京都 相田待子):経年劣化したのは鏡かそれとも被写体か? 近頃の銀メッキは強くて、劣化して見えるのは、その多くは被写体の劣化のようだがはたしてここではどちらの劣化か? 真実は詠み手にしか分からない。
 


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