先週日曜日に行われた埼玉県知事選挙、その政権側が支援する候補への応援に駆け付けた文部科学大臣の選挙カーの後ろ側から「若者の声を聞け」などと記したプラカードを掲げ、「柴山辞めろ」「入試改革を白紙撤回しろ」などとひとりの若者が野次ったところ、スーツ姿の警察官数人が彼を取り囲み、その場から排除してしまったという。近頃、この種の警察官の過剰な「政治参加」が際立ってきたように思われる。戦前の集会条例下にあるような圧迫感、実に不愉快で重大問題だ。
それはともかく、ここで話題にしたいのはその際の文部科学大臣の採った態度だ。この「事件」の後刻、彼は記者会見で「選挙会場などで大声を出す権利は保証されていない」と述べたという。たしかに、折角、人が発言をしようとしている時に妨害をするというのは好い事とは言い難い。
しかし、件の大学生は柴山氏が指揮する文部科学省がいま世論の反対を押し切って推進しようとしている大学入試における英語の民間試験について反対を訴えたかったのだという。つまり、言ってしまえば、いささか無礼な態度をもって直訴を試みたということらしいのである。
こういう時、人格の練れている人物であれば、「おい、そこの若いの、言いたいことがあったら、後でわしがここから降りて行って聴いてやるから少し静かにしろ!」ぐらいのことを言って黙らせるほどの扱いができたであろう。さすれば「オイコラッ警官」の出動も無かったかもしれない。
この大学生が言いたかった外国語入試については、その方法について国公私立の大学現場からもまた全国津々浦々の高等学校や生徒たちからもおおきな反対ないし問題点の指摘が巻き起こっている。いわば、この大学生はその反対の声を代弁せんとした「英雄心」からの行動だったというのである。
今どき、物言わぬ若者ばかりが目につく時代、こういう元気が良く、「不正」を看過できない青年をこそ頼もしいとしなくてはならない。件の大臣は、その後もネット上での批判に対して自己主張を重ねているようだが、大人になりきれない大人が過度な政治権力を持たされたばかりの「悲劇」というべきだ。
柴山氏に限らず、近頃の政治家の人格的小ささが、内政外交いたるところに悪臭を放っている。この現状、何とかならないものか?
そういえば折角文部科学大臣が激務を措いて選挙応援に駆けつけた程に政治的に重大な?はずだった選挙の確定投票率がたったの32.31%だった。何をかいわんや!
何もかも良いところなしのニッポン!!
それはともかく、ここで話題にしたいのはその際の文部科学大臣の採った態度だ。この「事件」の後刻、彼は記者会見で「選挙会場などで大声を出す権利は保証されていない」と述べたという。たしかに、折角、人が発言をしようとしている時に妨害をするというのは好い事とは言い難い。
しかし、件の大学生は柴山氏が指揮する文部科学省がいま世論の反対を押し切って推進しようとしている大学入試における英語の民間試験について反対を訴えたかったのだという。つまり、言ってしまえば、いささか無礼な態度をもって直訴を試みたということらしいのである。
こういう時、人格の練れている人物であれば、「おい、そこの若いの、言いたいことがあったら、後でわしがここから降りて行って聴いてやるから少し静かにしろ!」ぐらいのことを言って黙らせるほどの扱いができたであろう。さすれば「オイコラッ警官」の出動も無かったかもしれない。
この大学生が言いたかった外国語入試については、その方法について国公私立の大学現場からもまた全国津々浦々の高等学校や生徒たちからもおおきな反対ないし問題点の指摘が巻き起こっている。いわば、この大学生はその反対の声を代弁せんとした「英雄心」からの行動だったというのである。
今どき、物言わぬ若者ばかりが目につく時代、こういう元気が良く、「不正」を看過できない青年をこそ頼もしいとしなくてはならない。件の大臣は、その後もネット上での批判に対して自己主張を重ねているようだが、大人になりきれない大人が過度な政治権力を持たされたばかりの「悲劇」というべきだ。
柴山氏に限らず、近頃の政治家の人格的小ささが、内政外交いたるところに悪臭を放っている。この現状、何とかならないものか?
そういえば折角文部科学大臣が激務を措いて選挙応援に駆けつけた程に政治的に重大な?はずだった選挙の確定投票率がたったの32.31%だった。何をかいわんや!
何もかも良いところなしのニッポン!!