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日々是好日日記

心にうつりゆくよしなしごとを<思う存分>書きつくればあやしうこそものぐるほしけれ

ウラジミール!、君は戦争止めてボクの国葬に来るべきだった

2022年09月27日 07時44分30秒 | 外交
 「ウラジーミル!、君と僕は、同じ未来を見ている。行きましょう。ロシアの若人のために。そして、日本の未来を担う人々のために。ゴールまで、ウラジーミル、2人の力で、駆けて、駆けて、駆け抜けようではありませんか!!」。
時はたった3年前の9月5日、時の日本国総理大臣安倍晋三氏は、ロシア大統領ウラジーミル=プーチン氏とともに出席した国際会議場でこんな「情熱的な愛の告白」を述べたものだ。いささか脇の下がジトッとする感じがしないでもないセリフであったが・・。
今日はその安倍氏の日本が国をあげて?の「国葬日」、世界中から多くの弔問客が来る中に、なぜか「この」ウラジーミルは居ない。一体全体彼の身に何が起こったというのであろうか?
まあ、考えるまでもない!、ウラジーミルはいま隣国との間に始めてしまった戦の行方が全く読めなくなって「親友」の葬儀などにかかずり合っている暇など全く無いのかもしれない。
ウラジーミルの頭の中では三日で方が付くはずだった戦線は、延びに延びてもはや7ケ月を空費し、あまつさえ負け戦の様相すら呈してきて、もはや彼の方から矛を納めるチャンスが見えなくなってきた。窮余の一策、ウクライナ東部4州で住民らに彼らが帰属を望む住民投票なるものを実施する事態に追い込まれた。クリミアでの成功体験の二番煎じだが、手の内は知れ渡っている。茶番はとっくに見破られている。
こうして抱え込んだ新ロシア領に正当性は全くない。欧米の優秀な兵器をもって一段と強力な反攻を受ける結果、満を持した戦術核でも使うこととなればプーチンのロシアは息の根を止められること請け合いだ。アメリカは、プーチンの核に対して核で反撃する愚はしないであろうが、あらゆる手段を通じてプーチンの命を狙うはずだ。彼の死は「国葬」にはなるまい!
かくてウラジーミルも安倍氏の住む天国を訪れることになるのか?、それともウクライナ東部4州の住民投票結果を「負け」と断じて「名誉ある敗北」を選び、莫大な戦後賠償をゼレンスキー大統領に支払って不名誉を納めるか?
最もありうる未来は、このまま力ずくで進んで、プーチンは地獄に落ちていくのであろう? そうなれば「天国?と地獄?」、「天国」に住むシンゾーには永遠に会えないこととなる。
今日はシンゾーの「日本国葬」、ウラジーミルは、戦争を納めてシンゾーの葬儀に来るべきだった。

「直情径行」トランプ大統領、東京での発言の「真意」は?

2019年06月07日 07時56分40秒 | 外交
 「Great progress being made in our Trade Negotiations with Japan. Agriculture and beef heavily in play. Much will wait until after their July elections where I anticipate big numbers!」
 (訳:日本との交渉では、すばらしい進展がある。農業、牛肉は特にそうだ。7月の日本の選挙まで待つが、大きな数字を期待する)
 「直情径行」をネットで調べてみると、「[名・形動]《「礼記」檀弓から》自分の感情のままを言動に表すこと。また、そのさま」(デジタル大辞泉)、「〔「礼記檀弓下」による。「径」はまっすぐの意〕思ったことをかくさず、そのまま言ったりしたりすること」(『大辞林』第3版)、「〘名〙 (形動) 感情をいつわらないで思うとおりに行動すること。また、そのさま」(日本国語大辞典)等々とある。みんな異口同音である。
これらの説明からして、アメリカ合衆国第45代大統領ドナルド・トランプ氏をして直情径行の人と決めつけること(十分条件)に疑問をさしはさむ人はおそらくほとんど居まい。そのトランプさんがTwitterに投稿したのが上記の文章だ。事の善悪を離れて、「直情径行」のトランプ氏のこと、ここに書かれていることに嘘偽りは無いと断言して良かろう。 
 しからば、上記トランプ発言は具体的には次のように語っているのではないか?
 「7月の参議院選挙(場合によっては同日に衆議院選挙も)までは以下の事実は秘匿するようShinzoに懇願された。だが、口が痒いのでShinzoとの間で了解した合意の主要な一部分をここに秘かに記す。ただし、これらは日本で行われる7月の選挙が終わるまで秘匿する。
 ① 輸入関税25%に相当するよう、見返りに自動車・ハイテク兵器などをはじめとする米国製工業製品の輸入拡大。
 ② 現在日本が自国農業保護のためにかけている米国産農産物や牛肉等への関税や品質条件(遺伝子組み換え等々)は大幅に引き下げ、または緩和する。
 ③ 対米製品に課す関税は、日本政府が先に環太平洋各国11か国と交わしたCPTPPで定めた数値よりなお小さなものとすること。
 ④ 日本製自動車など他の物品については米国の利益を優先して前例にとらわれずに交渉する覚悟である。なお、メキシコからの日本車の輸入分についても、メキシコ政府の「不法移民」対策次第で最大25%までの関税をかける用意がある。
 ⑤ 日本政府の米国製兵器の爆買いについては引き続き積極的に期待し、またShinzoもこれをよく理解している。2023年までに総額27兆4700億円になる予定だ。
 大略、Shinzoとの「合意」は以上であり、アメリカファーストの観点から、私は今回のJapanの国賓招待については(大相撲を除けば)大いに満足している。以上」
筆者注:これによって日本の輸出産業は間違いなく大きな打撃を受けるであろう。輸出産業だけではない輸入産業の典型日本農業もまた大きな打撃を受けることであろう。特に、コメや酪農などの農業地域は要注意だ。
 これは弱小者が強者にする朝貢外交であり、一人前の国家による「外交」ではない。にもかかわらずこれを「外交成果」と見せかけて国内統治の具に利用する。これこそが、この6年有余「ガイコウの安倍」の真骨頂であった。