「ウラジーミル!、君と僕は、同じ未来を見ている。行きましょう。ロシアの若人のために。そして、日本の未来を担う人々のために。ゴールまで、ウラジーミル、2人の力で、駆けて、駆けて、駆け抜けようではありませんか!!」。
時はたった3年前の9月5日、時の日本国総理大臣安倍晋三氏は、ロシア大統領ウラジーミル=プーチン氏とともに出席した国際会議場でこんな「情熱的な愛の告白」を述べたものだ。いささか脇の下がジトッとする感じがしないでもないセリフであったが・・。
今日はその安倍氏の日本が国をあげて?の「国葬日」、世界中から多くの弔問客が来る中に、なぜか「この」ウラジーミルは居ない。一体全体彼の身に何が起こったというのであろうか?
まあ、考えるまでもない!、ウラジーミルはいま隣国との間に始めてしまった戦の行方が全く読めなくなって「親友」の葬儀などにかかずり合っている暇など全く無いのかもしれない。
ウラジーミルの頭の中では三日で方が付くはずだった戦線は、延びに延びてもはや7ケ月を空費し、あまつさえ負け戦の様相すら呈してきて、もはや彼の方から矛を納めるチャンスが見えなくなってきた。窮余の一策、ウクライナ東部4州で住民らに彼らが帰属を望む住民投票なるものを実施する事態に追い込まれた。クリミアでの成功体験の二番煎じだが、手の内は知れ渡っている。茶番はとっくに見破られている。
こうして抱え込んだ新ロシア領に正当性は全くない。欧米の優秀な兵器をもって一段と強力な反攻を受ける結果、満を持した戦術核でも使うこととなればプーチンのロシアは息の根を止められること請け合いだ。アメリカは、プーチンの核に対して核で反撃する愚はしないであろうが、あらゆる手段を通じてプーチンの命を狙うはずだ。彼の死は「国葬」にはなるまい!
かくてウラジーミルも安倍氏の住む天国を訪れることになるのか?、それともウクライナ東部4州の住民投票結果を「負け」と断じて「名誉ある敗北」を選び、莫大な戦後賠償をゼレンスキー大統領に支払って不名誉を納めるか?
最もありうる未来は、このまま力ずくで進んで、プーチンは地獄に落ちていくのであろう? そうなれば「天国?と地獄?」、「天国」に住むシンゾーには永遠に会えないこととなる。
今日はシンゾーの「日本国葬」、ウラジーミルは、戦争を納めてシンゾーの葬儀に来るべきだった。