「金融市場で『ポスト安倍』への警戒感が強まり始めた。安倍晋三首相続投の可能性が低下したとの見方が広まる中、次の本命候補が一向に浮上してこないためだ。政治の安定は日本市場の数少ない長所だけに、『後継者問題』がうまく解決されなければ、日本株売りの材料にされかねないと不安視されている」(2019/11/21ロイター)。
子ども時代に、股の下から景色を眺めると普段見慣れて飽きあきしている風景が全く違って新鮮に見えて楽しくなったことがある。視覚のマジックとでも言えばよいのかもしれない。この記事は、まさに「お尻の下」から過去7年間の安倍政権の政治的「景色」を眺めながら論じたものとして筆者は読んだ。
7年前の2012年12月の日経平均株価に対して現在のそれは2.3倍。株式売買を、その本来の姿である「投資(investment)」でなく、「投機(speculation)」としか見ない経済界にとっては、儲けさせてくれる政治家が良い政治家なのであろう。7年で2.3倍は、実体経済の内実が、預金金利がマイナスになろうかというテイタラクの中にあって、原理として有り得べくもないマジック数値に違いない。そういうマジックを演じてくれる政治は投機家にとって有難いには違いない。
未来を創造するためには、未来に向かって「投資」が行われなければ将来は見えてこない。この7年間、この国では、次の時代を生きていくための技術開発も新産業も企業もまったく育っていない。それどころか、何を勘違いしたのか、「Small is beautiful」と言われていた時代に巨大合併を指導した上に、政府肝入りで税金を注ぎ込んだJDI(ジャパンディスプレイ)のように今や気息奄々、加えて幹部社員たちがネコババしたい放題だったとまで報道されている。また、原子力開発に未練を残し、巨額の火傷を負った上にすべての商談が破談となった。こんなアナクロニズムの政治・行政がこの内閣のすべてであった。
株屋が喜ぶのは、安く買った株券が法外に値上がりしてくれればよいというだけのこと。7年間に株価が何倍になろうと国民生活は株価値上がりの倍率で幸せになるわけではない。実体経済の質と量だけが意味のある数値なのである。預金金利がマイナスというのが国民生活の実態である。
この記事には、こんなことも書かれていた。
「市場でささやかれているのが、安倍首相が一度辞めて、それから復帰するという再々登板のシナリオだ。自民党党則では『1期3年、連続3期まで』となっているので、一度辞めれば、四選禁止を避けられる」(同上)。
悪い冗談は止めてくれ!
子ども時代に、股の下から景色を眺めると普段見慣れて飽きあきしている風景が全く違って新鮮に見えて楽しくなったことがある。視覚のマジックとでも言えばよいのかもしれない。この記事は、まさに「お尻の下」から過去7年間の安倍政権の政治的「景色」を眺めながら論じたものとして筆者は読んだ。
7年前の2012年12月の日経平均株価に対して現在のそれは2.3倍。株式売買を、その本来の姿である「投資(investment)」でなく、「投機(speculation)」としか見ない経済界にとっては、儲けさせてくれる政治家が良い政治家なのであろう。7年で2.3倍は、実体経済の内実が、預金金利がマイナスになろうかというテイタラクの中にあって、原理として有り得べくもないマジック数値に違いない。そういうマジックを演じてくれる政治は投機家にとって有難いには違いない。
未来を創造するためには、未来に向かって「投資」が行われなければ将来は見えてこない。この7年間、この国では、次の時代を生きていくための技術開発も新産業も企業もまったく育っていない。それどころか、何を勘違いしたのか、「Small is beautiful」と言われていた時代に巨大合併を指導した上に、政府肝入りで税金を注ぎ込んだJDI(ジャパンディスプレイ)のように今や気息奄々、加えて幹部社員たちがネコババしたい放題だったとまで報道されている。また、原子力開発に未練を残し、巨額の火傷を負った上にすべての商談が破談となった。こんなアナクロニズムの政治・行政がこの内閣のすべてであった。
株屋が喜ぶのは、安く買った株券が法外に値上がりしてくれればよいというだけのこと。7年間に株価が何倍になろうと国民生活は株価値上がりの倍率で幸せになるわけではない。実体経済の質と量だけが意味のある数値なのである。預金金利がマイナスというのが国民生活の実態である。
この記事には、こんなことも書かれていた。
「市場でささやかれているのが、安倍首相が一度辞めて、それから復帰するという再々登板のシナリオだ。自民党党則では『1期3年、連続3期まで』となっているので、一度辞めれば、四選禁止を避けられる」(同上)。
悪い冗談は止めてくれ!