ガエル記

本・映画備忘録と「思うこと」の記録

「電脳コイル」

2018-11-28 20:39:53 | アニメ


この作品を見て「主人公とはなにか?」と考えてしまいました。本作の場合、主人公だけじゃなく登場人物すべてにかかってくるのでもありますが。

地方都市を舞台にしたサイバー絡みの庶民的な物語という設定はとても好きなジャンルだしストーリーも良いと思うのですが、どうしても登場人物に好意が持てなかったのです。

登場人物と書いたのは主人公だけじゃなく、その周囲の友達親族みんながどうも好きになれない。キャラデザインという絵の問題だけじゃなく人格そのものに惹かれないのですね。これでは肝心の内容も評価しづらいものとなってしまいました。

特に一番嫌なのは主人公のヤサコでこの人の性格がどうしても馴染めません。優しいのヤサコということらしいですが、優しいのか?別に優しくなくてもいいけど、(逆に意地悪なヤサコだったら面白かったかもですが)奇妙に近づいてくる感じが気持ち悪かったです。
二番目に妹。汚言症で近づきたくない人物です。幼いからというのであれば大人になってからにして欲しい。
三番目にイサコ。勇ましいのイサコとのことですが、ただカリカリしてるだけに思えました。(逆に弱虫のイサコであれば以下略)
四番目に面倒なので他全員です。なんだかこのアニメの世界の住民たちとはお付き合いしたくない感じです。地味にじめーーっと陰湿な差別意識がありますし、それを意識してないのが怖ろしいです。
あちこちに入る恋愛要素も自分にとって気持ち悪いものでした。

やっぱり相性が悪い、ということはありますね。
SFの知識としてこういうアニメもあったというデータが増えたことでなんとか耐えられますが、それがなければ見たことを後悔するものです。
他の方のレビュー的には好きな人や凄い作品だと絶賛されているかたも多く見られるので完全に相性の問題だと思います。
ここまで嫌だと思うこともそんなにないですね。
どうしても好きにはなれませんでした。


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