ガエル記

本・映画備忘録と「思うこと」の記録

放送大学「西洋芸術の歴史と理論('16)」青山昌文

2018-12-12 20:35:58 | TV


青山昌文教授の放送大学の授業「西洋芸術の歴史と理論('16)」がとても面白いです。

前に放送大学の授業は(普通の大学授業もそうなのかもしれないけど)無表情で抑揚が見てるのが辛い、というようなことを書いたのだけど、事実そういうのが多いのですが、青山昌文教授は逆にすごく訴えてくる授業をされていて面白いです。
白熱教室と言って良いですね。

惜しむらくは今まで見逃してしまったことですねー。北方ルネサンス美術とバロック美術を見ることができました。また放送されることがあるといいのですが。

他の放送大学と違って現場の撮影が多いのも楽しいですし、実感できます。彫刻の様々な角度からの鑑賞の説明など面白かったです。

「舞台芸術への招待」も白熱の授業でした。

オルセー美術館にあるオペラ座の模型、凄いですね。

こちらはオペラ座の屋上からの撮影。ほんとは登っちゃいけないのを無理を言って許可をとったとのことでした。


時々凄く良い方にぶつかりますね。これからも楽しみです。

「輪るピングドラム」9話

2018-12-12 06:53:22 | アニメ


うわあああ!昨日言った図書館アニメだったとはー!!!次の感想は二分の一か三分の二辺りになったら書こうかと思っていたのですが、ちょっと我慢できず書いてます。

先ほどの記事で主人公がリンゴになってしまったかのよう、というのを払拭してしまう9話でした。
この回だけで小さな映画分あると思います。
病弱な妹、というイメージだけだった陽毬がこんな過去を背負っていたとは。その記憶は夢の図書館に収められていてそこにいる司書はピンク色の髪の美青年。んんん。素晴らしい陽毬の夢の図書館であります。
青年司書さんがピンクの髪のせいもあってウテナっぽい感じに見えるのも意味ありげ。

陽毬が単なるかわいそうな女の子でなくなり、個性を持ったひとりの少女であることを描いたこの回は重要ですね。



「輪るピングドラム」8話まで

2018-12-12 06:01:14 | アニメ


「輪るピングドラム」8話まできました。
全体の3分の一経過なのでここで少し書きます。がなので少しネタバレですのでご注意を。



といっても特に今のところ言うこともなくただただ面白いです。キャラは可愛いし、動きは切れてて楽しいし、「ウテナ」に続きここでも登場する変身シーンと決め台詞がとてもかっこよくて楽しいです。
設定はとても深刻で、例えば妹がいつも死と背中合わせだとか、家族の崩壊だとか、ストーカー、狂気じみた少女とかそういった重く苦しいものを明るく楽しく描けてしまうのはイクニ氏(すでに気安い呼び方)の物凄い才能でありますね。
アニメというのは音楽と共にある、と常に思うのですが本作はまさしくその良例であると言えましょう。

「ウテナ」でいうと枝織の存在が強烈であったと思うのですが、「ピング」ではリンゴがそういった歪んだ性癖であり、しかもいまのところ彼女のほうが主人公のようになっています。高倉3兄弟、先生と恋敵、父と母、すべてに宣戦布告して孤軍奮闘している感じです。歪んだ少女というのがイクニ監督のお気に入りなのでしょうか。面白いです。

簡略化された背景処理もますます磨きがかかっています。こういうのは少女マンガの本ではわりとオーソドックスなものですがアニメ、というもっと大きなメディアになるとまともに背景を描きこんでしまうものですが、少女マンガの背景とはこういうものですよね。見せたい部分のみ描く。それでいいのです。
 
苹果=リンゴ、の意味はなにか、ですよね。まあ普通に考えたら、知恵の実、邪悪な蛇がアダムをそそのかして食べさせた知恵の実の意味ですよね。


そしてリンゴの持つ「ピングドラム」かと思われるノートが半分持ち去られるところで続く。
さてどうなりますか。