7月に入ってまた幾分玉の伸びを感じる。 脇の道路を通る人たちが車を降りて眺めていく。 近所の人は歩いて、または自転車で寄って来て 「エライおおきなったね」 と声を掛けていく。
先日から西瓜のお腹の下に果実パット(西瓜パット)を敷き始めた。
いわゆる西瓜の座布団と呼ばれるものは白くて卵型の凹凸があり、発泡スチロールで出来ていて非常に軽い。
これを苗籠に入れ腰に吊り、それでも直に足りなくなるのでザックにも目一杯入れて背負うのだ(笑。
既にご存知のように僕の西瓜は大きな長円だ。一枚では足りないので二枚使う。 西瓜を横に大きく傾けて挿しこみ、そぉっと戻す。
後から見た様だが、凹凸が風を通し、病害虫を寄せにくくし、白さが陽の差込を反射させお腹の下にも太陽の恵みを届けてくれる。
玉直しも兼ねて自分の任意のサイズのものから敷いていくのだが、農道脇の畝の入り口で愕然とした。
ビックに育ってきてる玉の大事な部分に嘴で抉り取った痕があるではないか。
それも一個ではない
解りやすいように傷痕に赤みのある予防剤をつけてみたので解ると思うが、傷口は決して大きくはない。
カラスの場合だと顔が入るくらいの大きな穴を掘り中身を食べる。 これは傷の深さも浅く実までは達していない。 犯人はこいつだ
通路に足跡が残っていた。 画面中央上とやや右下にピースマークのような足跡が見える。 雉だ
昨年は交配の頃に雉に襲われたが代わりの玉は直に付いて問題はなかった。 今回は商品として残せず全くもって残念である。
他に玉の付け根である蔓元が傷つけられていたものがあったので、これ以上育たぬと見て割って見ることにした。
重さは10kあった。包丁を入れたが皮が固く実も締まって容易には切れなかった。
今年の天気が示すように例年だと7日の七夕にこれよりもっと薄く赤みが差すのだが、今年は早い。
バアチャンと二人で食べてみた。 甘みも幾分ついて収穫全体が2日ほど早くなりそうな感じがする。 このあと熟すにしたがって皮の厚みが減り薄くなる。
いくらかの手応えを感じ早く大きくなれよと声を掛けながら残りを急ぐ。
そして昨日は気温が33度まで上がるとの予報が発表され日焼けを警戒し日除けの藁を被せるべき備えたが、明けぬ暗がりに外へでれば細かい雨が、後に今日は曇り時々雨で午後に晴れ間が出る気温も28度までとの事だった。
なんだよと思ったが、周りの色んな作用に背中を押してもらって作業が進むのだと、気を取り直して昨日まで進めてきたパットの布設を粛々と行なった(笑。
出来るだけ長く太陽に直に当てておきたく日除けの作業は見送ったが、早起きのお蔭でパットの方は一応終了し病変の見られる株の手当ても行うことができて濃い一日となり、色々と気をもませた天気予報だが今回は許してやることにした(笑。
ひとつのすいかを育てるのに、まぁ、次から次へといろんな作業があるんですね。しかも病気や雉や。すいか用のお座布団のあるのもはじめて知りました。なんでもあるんですね~。
本当に、ご苦労・・いえ、お世話様なことです。
でもね、こうやってこんな場を借りて知っていただくことによって物を口に入れるときにでも食べ終わった後でも少しは理解していただけたら嬉しいですよね。