北翔大学 教育文化学部 教育学科

本学科は保育士資格、小学校、特別支援学校教諭、幼稚園教諭、養護教諭、中学・高校(音楽)の一種教員免許などが取得できます。

講義「図画工作指導法Ⅱ」

2015年04月17日 | 高校生のみなさんへ
 講義「図画工作指導法1」は教職の必修ですが、Ⅱは、より深く学びたい学生が選択します。このⅡでは、実際の体験を通して授業のつくり方を学んでいきます。
 

写真はアートカードゲームを取り入れた鑑賞の授業について体験的に学んでいる様子。ちなみにアートカードゲームを用いた鑑賞は比較的新しい方法です。ゲームをしながら、いつのまにか、美術作品を身近に感じてもらえるところが入門としてよいからでしょう。育てたい力によって、カードの使い方も様々な展開例が研究されています。





 このあと「対話による美術鑑賞」について学習していきます。現在鑑賞教育の中で最も注目されているといってよいでしょう。北翔大学の学生は「学習コーチング」を学んでいますが、この方法と共通する点も多いので、興味深いことでしょう。



「小学校学習指導要領 図画工作編」より「鑑賞」に関する解説から一部を抜粋します。

「児童は,幼いころから,身近なものを見つめたり,手にしたりするなど,自ら対象 に働きかけることを通して身の回りの世界をとらえている。それは感じたことを組み 立てたり,組み直したりしながらその子なりに理解を深めていく営みである。その営 みの中で,児童は対象に面白さを感じたり,周りの人と共有できるよさなどを見付け たりしながら自分なりに意味や価値をつくりだしている。それは,見ることとつくる ことを繰り返しながら表現を高めたり,感じたことを話し合いながら文化の違いを理 解したりする活動などの基盤になっている。
ここで発揮されているのが鑑賞の能力である。これを伸ばし,身の回りの生活や社 会に能動的にかかわるとともに,伝統を継承し文化を創造する力の基礎を培う活動が 「作品などを鑑賞する」内容である。」


 実際の体験的な活動を通して、学習指導要領の理解が深まっていきます。
(山崎正明)