有機化学にっき

気になった有機化学の論文や記事を紹介。

有機と関係ないですが

2005-06-19 12:27:10 | 記事
総合的な学習の時間、中学教師の6割が「不要」と回答

 「ゆとり教育」見直しの焦点になっている「総合的な学習の時間」について、中学校教師の約6割が「なくした方がよい」と考えていることが18日、文部科学省の「義務教育に関する意識調査」で明らかになった。準備に手間がかかることなどを理由に挙げた教師が多く、「国語や数学などの学習を重視すべき」という声も中学校教師全体の8割から上がった。これに対し、小学校教師は総合学習を肯定的にとらえる傾向が強かった。(中略)全体の84・6%が「教材作成などの準備に時間がかかり、負担が大きくて大変」と感じており(後略)
yahoo Newsより

自分のやってきた勉強会の方法、まとまらず草稿のままになっている。考える訓練、基本知識の習得、そして何より取り組む人間の情熱、それらをどうプラスにしていくか、さらには足を引っ張るような人、できごとなどをどうクリアしたかをまとめたいのだが・・・
そんなおりにみたニュース。
ものごとをはじめる時、ある程度形ができるまでは大変だし試行錯誤は当然。あくまでも目的を据えた指針というかビジョンがあれば、最終的に形になってくるだろう。
で、「総合学習」とやらが始まって数年、学校が年単位で動くことを考えると、成功、失敗など反省していくべき段階だろう。あまり効果がないと考えるという結論は早いと思うが・・・

ん?


教材作成などの準備に時間がかかり、負担が大きくて大変




仕事だろ? 負担が大きいからやめましょう? こいつらの睡眠時間、俺の知っている人達より短い奴がいるとも思えない。そんなやる気のない奴らがやるから失敗するんだ。
俺の分野でいえば、溶媒を蒸留するのが大変とか、カラムで精製するのが大変とか、本質的に解決できないわけでもない理由で研究をやめるようなものだと思う。教師自身興味のある題材を持ってくれば負担に感じることもなかろうに。数年間手塩にかけた子供を怠惰な人間にモノを教わる、親御さんにしてみたら金を使って馬鹿にされていることになる。やるせない話だ。

JACS ASAP

2005-06-19 09:01:14 | 新着論文
Polaron Delocalization in Ladder Macromolecular Systems

ハシゴ状のトリアリールアミンを設計、合成、電気化学、各種スペクトルの検討。
Pd catによるアミノ化を上手に使い、ladder型のトリアリールアミン骨格を上手く合成しています。後半部位の測定に関しては、既知のトリアリールアミン誘導体でも行われている測定ですが、その解釈を図示しているところが勉強になりました。誰にでもわかるようにとは、プレゼンの基本です。しかし、本質だけをまとめようとすると極論になる傾向があり、ディスカッションが進まなくなる恐れもあります。Hartwigはうまいなと思います。後半部位のディスカッションは頭の中が痒くなり、ギブアップ。この測定は何ができるかという原理だけでもおいかけ、議論にもついていけるようにとしているのですが、勉強不足です。自身、合成から学べることが減ってきたので、合成技術を手段にどのように新しい分野に貢献していくか、模索中です。