Template syntesis of a coordinated tetracarbene ligand with crown ether topology
Pt(Ⅱ)を利用したカルベン配位子のマクロサイクル化。オルト位にアジドを有するPt-イソシアニド錯体からカルベン配位子へ誘導、続くDMFとの脱水によって連結しています。
カルベンの合成法、またその連結法として面白かったです。通常の安定カルベンの合成法しか知りませんでしたので、イソシアニド金属錯体の炭素上に5-endo-digで反応が進行することも驚きで、このように立体的に保護していない状態でも安定にカルベン錯体として扱えることも意外に思えました。
筆者らは架橋部位をsp2混成にしたり、テンプレートである金属を外す検討をしていると最後にのべています。今回合成したテトラカルベンPt錯体ではcolorless crystalですが、共役系として連結できればポルフィリン、フタロシアニンで行われている測定をするだけで面白いデータが出てきそうで、今後の展開が楽しみです。
Pt(Ⅱ)を利用したカルベン配位子のマクロサイクル化。オルト位にアジドを有するPt-イソシアニド錯体からカルベン配位子へ誘導、続くDMFとの脱水によって連結しています。
カルベンの合成法、またその連結法として面白かったです。通常の安定カルベンの合成法しか知りませんでしたので、イソシアニド金属錯体の炭素上に5-endo-digで反応が進行することも驚きで、このように立体的に保護していない状態でも安定にカルベン錯体として扱えることも意外に思えました。
筆者らは架橋部位をsp2混成にしたり、テンプレートである金属を外す検討をしていると最後にのべています。今回合成したテトラカルベンPt錯体ではcolorless crystalですが、共役系として連結できればポルフィリン、フタロシアニンで行われている測定をするだけで面白いデータが出てきそうで、今後の展開が楽しみです。