たわいもない話

かくすればかくなるものと知りながらやむにやまれぬ大和魂

幻の“はまぼうふ” その二

2011年06月15日 17時32分09秒 | 雲雀のさえずり

 車の往来もない曲がりくねった海沿いの道

 

岬の向こうに砂浜がみえる

 

荒れ茂った雑草の中から

 

ぼんやりと小さな白い花がさみしそうに囁いている

 

誰かを待つ田舎娘のかすり姿のように

 

波は心臓の鼓動のように

 

浜辺に波紋をえがく

 

砂浜は生きている

 

はまぼうふも生きている

 

わたしも雑踏の中を生きてきた

 

静かな浜辺だ

 

彼方に遠く水平線がみえる

 

わたしは追憶の中に少年の顔をみる

 

母の顔 16歳で亡くした父の顔がくっきりと浮かぶ

 

 【浜辺に生息する野生のはまぼうふ】

 

                         

                         

                         

                         

 

                        

                        

 

                       

                 【ここはどこでしょう】


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