たわいもない話

かくすればかくなるものと知りながらやむにやまれぬ大和魂

私のアグリライフ (2011.06.10)

2011年06月10日 14時05分41秒 | 私のアグリライフ

私の家庭菜園には欠かせない大切な相棒が、心臓を患い倒れました。

 

彼が姉の家から我が家に嫁いできた時は、とっくに平均寿命を過ぎた高齢でした。

 

彼はいつも軒先での生活、体にはシミやシワが目立ち、古傷の痕も痛々しくなっていましたが、風雪に耐えながら私に協力してくれていました。

 

しかし、天候の悪い時などには、時々機嫌をそこね

 

「ご主人様、俺も早く雨風のしのげる家に住まわせてもらえまいか」

 

と無言の抵抗をしているようでした。

 

私は彼の願いを無視し続けていましたが、相棒の重大事、これは医師に見せなくてはと訪問診療を依頼しました。

 

医師

「胃に大きなガンができて、食物の消化不良で血液の流れが滞って、心臓が悪くなっています」

 

「どうすれば治してやれることができますか?」

 

医師

「胃の全摘出、取り換え手術が必要です」

 

「費用はどのくらいでしょう。費用が嵩むようなら手術は諦めます」

 

医師

「4・5万円は掛かるでしょう」

 

「こんな安っぽい胃に4・5万も?」

 

 

「おい、お前。もう十分に生きただろう、観念して墓場に行くか?」

 

「ご主人様、これまで風雪・雨風に耐え一生懸命働いてきたのに、それは酷というものですよ!」

 

「でもな~ お前、手術してももうそんなに長くは生きられないぞ!」

 

医師

「大丈夫ですよ、胃の手術さえすれば心臓も治りますし、他はいたって健康ですよ」

 

「お前、ホントにまだそんなに生きたいのか?」

 

彼」

「そりゃぁ~そうですよ、いくつになっても死にたくはありませんよ」

 

「治ったら、本当に一生懸命に働くだろうな~」

 

「はい、ご主人様、死んだ気になって働きますから助けてくださいよ!」

 

「こんな老いぼれ、5万も賭けて手術する価値があると思います?」

 

医師

「手術さえすれば、足腰はしっかりしていますから、まだまだ働きますよ」

 

「それではしかたない、手術してやってください」

 

ということで、私の相棒、耕運機君の燃料タンクの取替とシリンダー等の修理をすることにしました。

 

その後、耕運機君のための小屋を1週間がかりで建ててやると、耕運機君は大変喜び、前にも増してよく働くようになりました。

 

                                                おわり

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

修理代4万700円なり。

燃料タンクって、なぜこんなに高いの?

 

 

 

ホームセンターから材料を購入し、家内と二人で建てた農機具小屋です。

材料費132,000円なり

 

 我が家の愛犬 チャピーです。よろしく


コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« からす天狗の恩返し (5) | トップ | 幻の“はまぼうふ” その二 »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

私のアグリライフ」カテゴリの最新記事