たわいもない話

かくすればかくなるものと知りながらやむにやまれぬ大和魂

ブラックアウトを考える

2021年09月04日 10時29分39秒 | たわいもないはなし
北電のブラックアウトに代表されるように、地震・台風等による自然災害が近年急増しつつある。
通信・水道・ガス・下水道等のライフラインは、北電の全停電で証明されたように安定した電力供給なくしては、正常に確保することは困難である。
電力設備のソフト面については、技術革新・IT化による、省力化・自動化システム導入等により大幅に強化されている。
一方、ハード面については、電力の自由化導入などに伴い、中小を含む電力事業者間の料金の値下げ競争が激化し、電力の送配電部門を担う会社の、修繕費・設備投資等の予算が大幅に抑制されて設備の弱体化が謙虚に表れ、日本の電力安定供給に貢献した九電力体制は崩壊してしまった。
北電で発生した、ブラックアウトの要因の一つには、表面化はしていないがこれらの要因も含まれているものと考える。
北電で発生したようなブラックアウトは、本土の電力系統では発生しないだろう。
政治家・識者・事業者・評論家などは表面上は否定し、平静を保とうとしている。
はたしてそうだろうか?
悪条件が重なれば(詳細は????) 本土の電力系統で発生する危険性は拡大の方向に進みつつある。
コロナの感染拡大に伴い、政治・経済・治安までもが不安定化する中、誰かのうたい文句ではないが、安全と安心、経済と危機管理のバランスを考え、、電力の供給体制を再構築する必要があるのではないか。
遅きに失してはいるが、今のうちならまだ間に合うかもしれない。
先人たちが血の出るような苦労してつくりあげた、発電・送配電・販売の一貫体制による、旧来の九電力体制の是非について、今一度政治課題としてとりあげる必要があるものと考える。

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