ふるぼう知生(ともお)の活動報告

わたくし、古坊知生(ふるぼうともお)の日々の活動を皆さまへお伝えするコーナーです

無所属議員のメリット・デメリット

2010年07月29日 | Weblog
 7月29日、本日は一日雨が降ったので、地域あいさつ回りを中止し、午前中は区役所の控室で、午後は家で名簿整理等を行いました。

 というわけで、最近の国政について考察してみます。テーマは無所属議員です。先日辻元議員が社民党から離脱し、無所属になったというニュースが流れました。私のイメージとしては福島瑞穂党首と同じく、バリバリの社民党という認識でしたので、ずいぶん意外な行動に思えました。色々と情報をとって見ると、辻元議員は結構現実を重視するタイプなのだとか。

 社民党の中で政権与党という立場で、色々と自分のやりたいことが実現できる喜びを知ったことが大きかったのでしょう。やはり与党に入らなければならないということでしょうか。しかし今回は、社民党を離脱し、無所属議員になるということですから、ますます不利な立場になります。すなわち発言の機会も与えられなくなるということです。

 政策の実現ということを考えたら、無所属になるということは一種の矛盾のような感じがします。大方の人が言う通り、民主党入りをして、政権に参加したいと考えているのかもしれません。社民党から離脱してすぐに民主党入りでは世間が納得しませんから、少しの猶予期間を作るということなんでしょう。そう考えると全てが納得できます。

 今回の辻元議員の行動で私も色々と考えさせられるところがありました。少数政党としての弱み、政権与党としての魅力、無所属議員の悲哀、様々な考え方がありますが、やはり自分が正しいと思うことは訴える以上に、政策として実現していくことが政治家としての務めだと思います。そういう意味では民主主義は数の勝負ですから、議会において多数派を形成しなければなりません。豊島区議会においても、私は今の一匹オオカミではなくて、多数派を形成していくべく次の統一地方選挙において頑張りたいと決意しています。

 それから、国会においては衆議院と参議院のねじれ状態が再び起こっていますが、今こそそれぞれの議員が個人の見識を示す絶好の機会と考えています。野党の反対により、法案が一本も通らないのではないかと心配されていますが、アメリカにしろイギリスにしろ、議会においては絶対多数というのは存在せず、議論に議論を重ね色々と妥協をしながら法案を修正して可決へと導いています。日本だけなんですよ、党議拘束なんていう縛りをかけるのは。アメリカにおいては民主党出身ののオバマ大統領が提出した法案を共和党の議員が賛成したり、民主党議員が反対したりすることが日常茶飯事です。そのように党の考え方に逆らっても何の処罰もありません。すなわち議員個人個人の見識に委ねているのです。すばらしいことではないでしょうか。

 日本では個人としては反対でも、党が賛成であるならば、賛成票を投じなければならないということがほとんどです。そうしなければ一番重い時は除名など処罰をうけるからです。考えようによっては、党の命令に従っていさえすれば、誰だって議員が務まるということを意味しています。どう考えてもおかしいですよね。二大政党制が機能しなくなりつつあるイギリスやアメリカに対して、日本では昨年よりやっと二大政党制がスタートしたばかりです。私は党議拘束など外して、議員一人ひとりの見識に法案の審査や議決を委ねるような形に早くしないと、議員の資質の劣化ということが止められなくなると考えています。

 そういう意味では、今の無所属としての立場はとてもいいですよ。自由だし、思い通り主張できるし。このような感覚をグループを作っても維持できるようなシステムを探していくことがこれからの課題になりますね。新しい議会の運営方式を色々と実験しながら追及していこうと思っています。

 
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