昨日の記事↓ でお伝えした
http://blog.goo.ne.jp/fukuweb/d/20110805
長男の囲碁全国大会出場に同行した際、
親として、人として本当にいろんなことを考えさせられました。
小学生、中学生の大会とはいえ、その気迫、会場の空気のすさまじさは想像を超えるものだと言えます。
普段はたかだか小中学生彼らが、まさしく真剣に、対局相手と、そして自分と戦っているのです。
ですからなかには涙を流す子、緊張にたえきれず席を立ったり、力を出し切れず動揺をみせてしまう子もいます。
そんなとき、仮に親がそば居て、では、なにをしてやれるのか。
結局、ほとんど無力です。
なぐさめにもならないことがほとんどです。
結局は、本人の力です。
棋力と気力しかないのです。
もちろん実力が発揮できるようにと願い、気分をやわらげてあげたり、
気を使ってあげたりくらいはできますが、それも親の自己満足、
それが結果とどう結びつくのかなんていうのは、
実はたいして関係ないのかもしれないと思えてなりません。
ましてや対局中の会場といえば、
碁盤の向き合う子供を遠巻きに見ることはできても、
ほかにはなにかできるかというと、祈るか、願うか、見ないようにして待合室にでも居るか。
ほとんどのご家族がそういう思いだったでしょう。
私もそう。
私は少しだけ考えて、どうしても何かしたいと思いました。
長男が戦ってているのに、祈るだけでは芸がない。
俺にできることは本当にないのか。。。。
私は結局、仕事することにしました。
この時間を利用して、とにかく普段できないほど集中して、
ひとつのテーマについて考え抜いてみよう、そう思いました。
長男が対局している様子が見えない、
会場の片隅におもむろにノートをひろげてサクサクとペンを走らせます。
まあ、たぶん周囲から見ると変だったでしょう。
会場で仕事している親なんてほかにひとりもいないわけです。
でも、この時間を使って私なりに何か成果をださないことには、
長男に負ける気がしたというのもあるかもしれません。
全7対局、基本的に1対局1テーマ、私も考え抜きました。
この考えた時間は、これからの仕事に生きる機会がたくさんあると思います。
ひとつだけ、してあげられたことがあるかもしれません。
初日、まず3勝してリーグの枠抜けが決まり、
あともう一局、ベスト8をかけた対局を行う前、
対局がつづくと食事をする気がしない長男、
空腹は感じていないと思いますが、疲れはあっただろうと思います。
私は思いついてコンビニに走ってハイチュウを買って彼に渡しました。
脳みそを働かせるには糖分が必要です。
糖分だけでも補給させたかったのです。
糖分が脳みそに届いたからかどうか、
残りの一局も勝利して、二日目への進出が決まりました。
このときは、やっと、なにかしてやれた気分で、親としてうれしい気分でした。