心配ないさ~

ふくたまの日常生活のつぶやき

私にとっての喜び

2013年05月18日 09時43分21秒 | お仕事
一週間前に、

「今、チームをよい方向へ、そして成功へ導くため行動しています。」

と書きました。

ようやく成果が表れてきました。

昨日、一通り成果物を作り終えました。

二週間前とは比べ物にならない程、質のいい成果物をチームで作り出すことが
できたと感じています。

そして、私がこの世で一番尊敬するお客さんのスーパーリーダーAさんに、
B部長、C課長からの私の評価を聞きました。

B部長、C課長はAさんと同じ会社で、今のプロジェクトではAさんより上の立場に
いる方々です。

B部長、C課長からの私の評価は、

「30名以上いるメンバーの中でトップ5に入っており、さらにその上位。
 正に掘り出しものだった。」

というものでした。

B部長は

「ふくたまくんの人生の面倒を見てあげなきゃね。」

ともおっしゃっていたそうです。

そのことをAさんは自分のことのように、嬉しそうに私に話します。

それを聞いた時、ようやく成果が表れたと感じました。

同時に嬉しさがこみ上げてきます。

何が嬉しかったかというと、評価にではありません。

1ヶ月程度の働きで、上記のような評価を得たことは、とても喜ばしいことです。

ただ、これぐらいの評価を得ることは、私にとってはもう当たり前のことであり、

「トップ5に入っており、さらにその上位。」と言われても

「まだ1位ではないのか…。」という悔しい思いの方が先に立ちます。

では何が嬉しかったかというと、

『Aさんが喜んでいた』ことが、私は何より嬉しかったのです。


私は、B部長、C課長とお仕事をするのは、今回が初めてでした。

このプロジェクトに入る前に、
「B部長、C課長に、ふくたまくんの力を認めさせたい。」と
Aさんはおっしゃっていました。

私はAさんの思いを受け、必死に頑張ってきました。

そしてB部長、C課長に自分の力を認めてもらうことができました。

でもそれは、私一人の力ではありません。

Aさんが道をつくり、いろいろお膳立てをしてくれていたのです。

Aさんあっての私なのです。


昨日打ち上げを開きました。

Aさんと共に取り組んだ、昨年のプロジェクトが、お客さんの会社で
ある賞を受賞したのです。

その賞はとても価値があるもので、携わった一人の人間として
とても嬉しいものでした。

打ち上げでは、Aさん、またAさんの関連会社のDさんから
何度も「スーパーSE」、そう呼んでもらいました。

みんなの酔いが回り、宴もたけなわになった時、SE経験の浅い別の人が、

「確かに私もふくたまさんはスーパーSEだと思う。
 みんなが大事に扱うのも分かる。
 ただ、ふくたまさんと同じような能力を持っている人は、他の会社にもいるんじゃ
 ないんでしょうか?」

と発言しました。

瞬間、Aさん、Dさん、共に大反対!

「ふくたまくんのようなSEは二人といない!!!!!」

とおっしゃってくれました。


Aさんが自分のことのように喜んでくださっているのを見るだけで、
私は嬉しくなるのです。

Aさんを喜ばせる

そのために私は頑張り続けます。

私のペース

2013年05月11日 10時52分53秒 | お仕事
今、チームをよい方向へ、そして成功へ導くため行動しています。

5月も中旬に入り、かなりいい状態にチームがなっていっていると実感しています。

「品質の高い成果物を作り、プロジェクトを成功で終わらせるため、
 みんなで一致団結してことにあたる」

私はそんなチームが理想だと考えています。

「仲良しこよし」とでもいいましょうか、馴れ合いの関係にあるチームというのは、
私はあまり好きではありません。

互いが互いを信頼し合って、目標を共有し、それに向かってチームで突き進んでいる
のであれば、嫌い合っていても全然構わないとさえ思っています。

「仲良しこよし」というのと、「信頼し合っている」というのは、全然意味が違います。

仕事仲間とお酒を飲むのは好きです。

でも、頻繁に飲んだり、休日に一緒に遊んだりというのは好きではありません。
また、同僚をあだ名で呼んだりするのも好きではありません。


私が一番好きなのは、品質が高いものです。

一番嫌いなものは、品質が低いものです。

一番嫌いな人は、

・品質が悪いことに気づいていながら、品質を向上させる努力をしない人

です。

一番好きな人、それは
・常に高品質なものを作る人
・常に高品質なものを作ることを心掛け行動している人
・高品質なものを作る必要性を周りに理解してもらうよう、
 周りの人にも品質を高める重要性を意識してもらうよう働きかけている人
・品質が悪くても、品質を高めようと必死で努力している人
です。


品質を高めていくには、複数人の力が必要です。
一人の力では限界があります。

高品質のものを作り出すために、つまり複数人で品質を高めるためには、
品質の悪い点を見つけ、互いに指摘しあうことが必要不可欠です。

「仲良しこよし」の関係では、馴れ合いの状態が生じてしまい、

「これ指摘した方がいいのかな~?
 でもひょっとしたらあの人に嫌われるかもしれない、今の仲が壊れるかもしれないから、
 指摘しないでおこう。」

といったブレーキがかかってしまうものです。

「信頼し合っている」関係であれば、

「これ指摘した方がいいのかな~?
 品質を高めるためだから、きっとあの人も快く検討してくれるだろう。
 不快な思いをさせるどころか、きっと今より信頼関係を深めることができるだろう。」

となるはずです。

私が目指しているのは、まさにそれです。

リーダーをやる人間であれば誰しも、いいチームにしたい、いいものを作りたい
という思いを持ちます。

頻繁に飲み会を開きコミュニケーションを図ったり、仕事中にベラベラ雑談したりする
必要はありません。

「品質の高い成果物を作り、プロジェクトを成功で終わらせる」
この目標を、チームで共有すればいいだけなのです。

そうすればおのずと
「品質の高い成果物を作るためには、みんなで一致団結する必要がある。
 互いが互いを信頼し、良いところは良い、悪いところは悪いと指摘し合う
 必要性がある。」
という思いがメンバーにも芽生えてくることでしょう。

これで「いいチーム」は完成です。

「いいチーム」が完成したなら、あとは自然と「いいもの」が出来上がっていく
はずです。

「いいチーム」、「いいもの」を作るためには、
「品質の高い成果物を作り、プロジェクトを成功で終わらせる」
という目標をみんなで共有すればいいだけなのです。

なんとシンプルなことでしょう。


今、チームはその目標を共有しだしました。

互いが互いを信頼しだしました。

いいものを作ろうという意識が芽生え、他者の成果物に関心を持つようになりました。

20代後半から、私はリーダー的な役割をするようになりました。

いつもチームを自分のペースに巻き込んできました。

一ヶ月前に入った今のプロジェクトでも、チームが自分のペースになってきたという
実感が出ています。


さて、ここからが勝負です。

私のペースというのは、「みんなで品質を高める」ということになります。

品質を高めるのはとても難しく、時間も手間もかかります。

まずは私が高品質のものを作り上げ、メンバーにお手本を示す必要があります。

「ふくたまさんがこのプロジェクトに入ってくれて、本当によかった。」
みんなからそう言ってもらえるよう、これからも自分を信じ行動していきます。

使命

2013年05月04日 10時36分13秒 | お仕事
新しいプロジェクトに入って、もうすぐ1ヶ月。

今、チームを動かそうと、必死になっています。

チームを正しい方向に導こうと、必死になっています。


私には2つの使命があります。

・プロジェクトを成功へ導くこと

・メンバーを成長させること

どんなプロジェクトであれ、どんな立場であれ、プロジェクトに加わる時、
この2つが自分に与えられた使命だと思い、行動しています。


10年以上、仕事をやっていて、今の状態はとても難解なものです。

一筋縄では成功に持っていけないでしょう。

これから大変になっていくでしょう。

それでもワクワクしています。

腕がなります。

今回の仕事は、私の社会人としての転機になる予感がしています。


チームを、そしてプロジェクトを…、必ず成功へと導きます。

感情的

2013年05月01日 20時06分00秒 | お仕事
私は感情的になることがよくあります。

先日の話ですが、私は感情的になり、あるメールを送信しました。

送信先は私。

他の誰かにではなく、自分を宛先にして、メールを送信しました。

最近になってからですが、感情的になった時、私はひとまず
自分がとろうとしている行動を一歩引いて眺めるようになりました。

今回の件であれば、ひとまず自分にメールを送信してみる。

次の日、そのメールを確認する。

一日置いたあとでも、そのメールに自分が共感できるのであれば、改めて、
本来の宛先にメールを送信する。

感情的になって行動するのも、時には必要かもしれません。

ただ、私は自分の経験上、感情的になって「すぐに」行動したら、
必ずと言っていい程、失敗に終わることがほとんどでした。

今回は、翌日自分のメールを見て共感できなかったので、結局そのメールを
他の人に送信することはありませんでした。

結果は大成功でした。

自分が望む結果を手にすることができました。
さらに、周囲からの信頼も上がりました。

感情的になった場合は、行動を起こす前に、少し間を置いて何もしないでおく。

その感情が持続するなら、行動を起こす。

そんな一呼吸を置くという行為が、結果をより良くしていくための
一つの手段だと思っています。

腕を振り切る

2013年04月29日 14時07分09秒 | お仕事
ノーアウト満塁

カウント3ボール、2ストライク

前のバッターは押し出しにしてしまった

ファーボールでまた押し出しにするのが怖い

ストライクゾーンへボールを置きにいく

勢いのないボールをバッターに痛打される


私は野球を観るのが好きです。

野球を観ていると、上記のようなシーンをたまに見かけます。

また失敗するのが怖くなり、安全にいこうとする。

結果、失敗が広がってしまう。

広がらなくても、成功することはない。


ピッチャーに大事なこと、それは

腕を振り切ること

だと思っています。

腕を振り切ったボールは勢いがあるものです。

例え、130km台のスピードでも、バッタバッタと三振の山を築くピッチャーも
います。


腕を振り切ること

それは、「思いっきり」とか、「失敗を怖れず」というのとは
イコールではないと思っています。

「思いっきり」、「失敗を恐れず」、その意味合いは含んでいます。

ただ、腕を振り切ることの根本は、

「過去の失敗と向き合い、失敗を怖れ、失敗を反省した上で、更なる高みを目指す」

「最高の結果を得るため、自身にできることを最大限実行する」

にあると考えています。


私は学生時代、よく将棋を指していました。

将棋にはまったくと言っていいほど、運の要素はありません。

実力がすべてのゲームです。

強い人と対戦する時、対戦する前から負けた気持ちになったものです。

終盤になって、状況が五分五分だったとします。

それでも、すでに負けた気持ちになっているため、いい手があっても見逃し、
結局負けてしまいます。

感想戦(※)をやると、勝てていた手がたくさんあった、なんてことはよくありました。
※今指した将棋を、対局者同士、または、第三者を交え初手から振り返ること

強い人と対戦する時、何度も負けた経験がある人と対戦する時、
その人の実力を認め、怖れ、それなりの気構えを持って対局に臨む、
そんな姿勢はとても大事だと思います。

ただ、必要以上に臆病になってしまうと、手が縮こまってしまい、
自分の実力を出し切れず敗れてしまう。

「過去の失敗と向き合い、失敗を怖れ、失敗を反省した上で、更なる高みを目指す」
そんな思いがあれば、腕を振り切り、自分が満足がいく対局ができるのかもしれません。


人の能力は様々です。

トランプに例えるなら、手持ちのカードは配られた時点でバラバラで、
いいカードの人もいれば、悪いカードが配られた人もいるでしょう。

例え悪いカードであっても、知恵を駆使し、最後には勝ってしまう、
そんな人が私は好きだし、自分もそうであるよう行動しています。

「最高の結果を得るため、自身にできることを最大限実行する」
そんな思いがあれば、腕を振り切り、勝つための道を見つけ、実際に勝つことが
できるかもしれません。


私も失敗することはよくあります。

次に同じようなことをやる時、怖れを感じ、つい縮こまってしまいます。

そんな時は

置きにいったボールでは打たれてしまう

腕を振り切りさえすれば必ずいい結果になる

そう思い、前向きにもう一度チャレンジするようにしています。


身の周りにあるいろいろな事柄を、すべて「成功」にすることは、
決して容易なことではありません。

それでも、私はすべての事柄を「成功」にしたいと思っています。

そのための一つの道しるべ、それが

腕を振り切ること

だと考え、私はいつも行動しています。

私が1番

2013年04月14日 19時20分27秒 | お仕事
今週より、新たなプロジェクトがスタートしました。

スタートといっても、ある程度以前から始まっているプロジェクトであり、
追加メンバーとして、私は加わることになりました。

かなり大人数のプロジェクトで、システムの規模は
私が10年以上SEをやってきた中で、間違いなく最も大きいです。

メンバーはみんな、私より長くそのプロジェクトに入っているわけで、
知識の面で、私はいわば1番下っ端にあたります。

今、まっさきに取り組んでいること、
それは業務知識、システムの知識を蓄えることです。

つまり仕様の理解に取り組んでいます。

私は能力がそれほどあるわけではありませんが、
仕様を理解するスピードだけは、人の5倍あります。

だから、これまでどんなプロジェクトでも、
仕様の理解度だけはチームでNo.1になってきました。

システムの仕様のことは、ふくたまさんに聞けば大丈夫。

といった感じに、仕様を統括する役割を常に担ってきました。

新プロジェクトのシステムは既に長い間使われています。
そのシステムに長年携わっている人も、メンバーとして加わっています。

つまり、私は仕様に関して1番ではないということ。
1番どころか、大勢いるメンバーの中で最下位です。

それは今週から加わったからで、また、初めて担当するシステムだから、
当たり前と言えば当たり前でしょう。

でも、私はそんな状況が許せません。

屈辱を感じています。

最下位であるというのはもちろんですが、
私が1番ではないということ。

それが何より許せないのです。

システムの経験年数など関係ありません。

幸いにも、既存の設計書がしっかりしていて、人の力を借りることなく、
自力で前に進んでいける状況は整っています。

既存の設計書が、私には宝の山に見えます。

システムが大規模なら、設計書も膨大な量があります。

今は、休日返上で、その設計書を読みふけっています。

ゴールデンウィークは福岡に帰るつもりでしたが、それを取り止めました。
設計書を読み、仕様を理解する時間にあてます。

進捗管理、品質管理などの管理業務や、
各工程での作業の進め方、成果物の作成方法は、
プロジェクトによってその手法が大きく変わるものではありません。

ただ、仕様だけはプロジェクトが変われば、一からスタートしなおしです。

それがこの仕事のきついところです。
反面、いつも新鮮で飽きることがないという、魅力的なところでもあります。

システムの内部構造も含めた仕様さえおさえれば1番になれるという、
非常に分かりやすくシンプルな状態です。

1番になりたい。

その気持ちが自然に湧き上がってきます。

その思いが強くなり、私の心の中を埋めつくします。

これはもう、変えることのできない、私の性質です。


1番は私のものです。

私が1番です。

プロジェクトの終わり そして次へ

2013年04月06日 08時37分01秒 | お仕事
1年に渡るプロジェクトが先日終了しました。

下期からは案件を3つかけもちし、本当に目が回る忙しさでした。

途中、諦めかけたこともありました。

それでも、最後は品質を保った状態で、
3つの案件すべてをリリース(本番環境にモジュールを適用すること)することが
できました。

リリース後、トラブルは発生しておらず、平和な日々が続いています。

今、素直に思うこと。

頑張ってよかった。


苦しいことは何度もありました。

自分にかかる負荷の高さに、大きな不満を持つこともありました。

「なぜ、自分一人がこんなに苦労しなければならないのか?」

と…。

でも、自分が一番プロジェクトに貢献している。

そんな思いが常にありました。

私は自分が一番ではないと気が済まない性格です。

自分が一番上ではないと気が済まない性格です。

いつだったか、お客さんから

「ふくたまさんは、キング思考ですよね。」

と言われたことがありました。


先々週、プロジェクトメンバーが集まり、打ち上げを行いました。

私がこの世で一番尊敬する、お客さんのプロジェクトリーダーAさんも
参加しました。

Aさんとは離れた席に座りました。

1時間ぐらいして、Aさんから

「そろそろ席を変わるか。」

と言われ、私とAさんは席を入れ替わりました。

そこで、別チームの人達と久しぶりに会話しました。

別チームのリーダーBさんが、

「さっきAさんは、ふくたまさんのこと、すごく褒めてましたよ。

 ふくたまさんは高スキルSEで、絶対に手放せないと言ってましたよ。」

と言いました。

別チームの人達からは、何度も「スーパーSE」と言われました。

クライアントから、私が一番信頼されていることも聞きました。

この1年、必死で頑張ってきました。

自分では成果を出せていると感じていました。

それが別チームの第3者から、自分の評価を聞くと、今までやってきたことが
間違いではなかったと気付かされます。

Aさんは私のことを、別チームの人達に何度も

 ふくたまくんはスーパーSEです。

 我がチームにふくたまくんあり!!!

と伝えます。


普段Aさんは厳しい方で、少々の成果では、褒めてくれることは滅多にありません。

私はAさんの会社とは、月いくらの契約をしています。

昨日、Aさんから、この1年間頑張り、プロジェクトを完遂してくれたボーナスです、
と話がありました。

月の契約金額を大幅アップしてくれることになりました。

そのアップ額は驚くほど大きいもので、自分にそんな価値があるのか…、
なんて少し考えたりします。

でもそれは、Aさんが私の頑張りを認めてくれた証だし、
何より期待してくれている証だと受け止めています。


次もAさんと共に仕事することが決まっています。

Aさんのために、頑張ろうと思っています。


私には「SEとして頂点を極める」という目標があります。

その目標が私を突き動かしています。

一番嬉しかった贈り物

2013年03月30日 08時20分08秒 | お仕事
昨日、2ヶ月間一緒に仕事をした後輩が、福岡に帰っていきました。

最後のシステムリリースを立派に終えてくれました。

これまで、プロジェクトを離れる人を何度も見送ってきましたが、
今回は特に寂しいと感じました。

最後に彼を見送る時、彼から2013年の手帳をプレゼントされました。

「ふくたまさんが2012年の手帳をメモ帳代わりにまだ使っていて、
 きっと忙しくて買いに行く暇がないんだろうなぁと思いました。」
と彼は言いました。

驚いたとともに、とても嬉しかったです。

しかも、私がこれまで使っていたものと、まったく同じタイプの手帳です。

その気遣いがとても嬉しいです。

プロジェクトを離れる人から、ものをプレゼントされたのは初めてです。

こんなに嬉しい贈り物は初めてです。

大切に使います。

いつかまた、彼と一緒に仕事をできる日がくること信じ、
日々頑張っていきます。

2013年01月26日 11時29分13秒 | お仕事
今担当している仕事に、2、3月に後輩1名が入ってくれることが決定しました。

今期は自分自身のアサインしか確保できていなかったのですが、
最後の最後で、他のメンバーを自分のプロジェクトに加えることができました。

私が尊敬するお客さんのリーダーAさんが予算が厳しい中、私に何とか手柄を
立てさせようと取り計らってくれました。

後輩Bくんと一緒に仕事をするのは、今回が初めてです。

年齢は私より3つ下。

これまではSE・プログラマではなく、検証作業をメインでやっていたので、
本格的なシステム開発の経験はほとんどありません。


【1.Javaのお勉強】
 今やっているのはJavaの案件なので、まずは私が5年前に取得した
 OJC-A(旧SJC-A)という資格の本を買って、1月はその本を
 ひたすら読んでJavaの勉強をしておくよう指示しました。

 OJC-Aとは
 Oracle Java certified associate
 の略で、Oracle社によるJavaの認定資格です。

 OJC認定資格の中では最も簡単なものですが、Javaを始めるのにはもってこいの
 入門資格です。

 一番有名なのはOJC-Pという中級の資格ですが、Javaの経験がない人に
 いきなりOJC-Pは難しいと思います。

 Javaで重要なのは、なんといってもオブジェクト指向の概念の理解です。

 プログラミングテクニックを身に付けるよりも、まずはオブジェクト
 指向の概念を理解する方が重要です。

 OJC-Aではオブジェクト指向の概念を勉強することができ、
 OJC-Pはどちらかというとそれを応用したプログラミングテクニックに
 資格範囲が広がっていきます。

 そんな意味で、私はOJC-A→OJC-Pの順番で勉強していくのが
 ベストだと考えています。

 私自身も実務未経験ながらこの順番で資格を取得し、
 今では基盤モジュール(フレームワーク)も カスタマイズできるまでJavaの
 理解を深めることができています。


【2.自分と似たにおい】
 リーダーAさんと2、3月誰を入れるかという話になった時、
 他にも候補はいたのですが私はBくんをプロジェクトに入れたいと
 お願いしました。

 Bくんはどちらかというと、プログラマタイプではなく、SEタイプの
 人間だと思っています。

 私自身は、間違いなくSEタイプです。

 長い間この仕事をしていますが、SEタイプより、プログラマタイプの
 人をメンバーとして加えることの方がはるかに多かったです。

 私の中で、SEタイプ、プログラマタイプのすみわけは、

 SEタイプ…お客さんと会話しながら仕様を詰めていくのが好き
        設計が好き
        プロジェクト管理、品質管理などの管理業務が好き

 プログラマタイプ…人と話すよりは、どちらかというと黙々とキーボードを
            たたく方が好き
            プログラミングが好き
            技術力を深めていくことに興味がある
          
 となります。

 どちらがいいという話ではありませんが、私自身が純粋なSEタイプの
 人間なので、後輩を育てていくにあたっては、自分と似たタイプの人間が
 入ってくれた方がやりやすいという思いがあります。

 最近は、自分がこれまで死線を何度も越えながら実践で身に付けた
 「SEとしての理念」を誰かに引き継ぎたいという気持ちが強くなっています。

 気が付けば自分ももう33歳。

 後輩を育てるということはこれまでもやってきましたが、
 設計技術、プログラミングテクニック、テスト技法というよりは、
 「SEとしての理念」を誰かに継承したいという気持ちが強くなっています。


【3.育てていくにあたって】
 Bくんは、なんといっても、SE・プログラマ経験はほとんどありません。

 2月頭からJavaのプログラミングを任せる予定ですが、
 最初は戸惑うことが多いでしょう。

 なんでも経験です。

 よほどの天才でもない限り、初めて経験することはうまくいかないことが
 多いものです。

 だから、長い目で彼のことを見守り、根気強く育てていくつもりです。

 毎週土日どちらか、二人で出勤し、私が講習することも予定しています。
 これは仕事ではなく、勉強になるので、もちろん休日出勤手当はつきません。

 2、3月の2ヶ月という短い期間では、どうしても経験できることに限りが
 あります。

 でも、最大限、彼にとって密度の濃い2ヶ月になるよう、サポートしていきます。


【4.光】
 お客さんのリーダーAさんは、今期は私の下にメンバーを入れられないことを
 常々申し訳ないとおっしゃってくれていました。

 最後の最後で、1名入れることができ、Aさんは「本当によかった」と
 話されていました。

 私は幸運な男です。

 尊敬するAさんに、こんなにも大事に思われていることが、とても幸せです。

 Aさんのためであれば、死ぬことだって構わないと思っています。

 社会人になってから私の人生は暗い闇に覆われていました。
 30歳まで。

 30歳の夏に、私は東京へ行き、Aさんのもとで仕事をするようになりました。

 この2年と半年、私の人生はひかり輝いているものだと感じます。

 それはAさんが私に大きな光をあててくれているからです。

 Aさんがいなければ、今の充実した私の日常はありえないでしょう。

 暗闇続きだった私の人生に、大きな光をあててくれた人

 それがAさんなのです。

 Aさんからは、来期1年間も私に仕事をお願いすると、お言葉をもらっています。

 Aさんと共にまだまだ仕事ができる。
 
 本当に幸せなことです。


いつか、私もAさんのもとを離れる時がくるでしょう。

自分の代わりになる人材を育て「SEとしての理念」を継承したいと思うのは、
その時に、Aさんに迷惑をかけたくないというのも理由としてあります。

Aさんが私に光をあててくれたように、私も後輩達に光をあてるよう努力して
いかねばなりません。

今は、自分の幸せな状況に感謝し、次世代を担う素晴らしいSE・プログラマを
育てていくことがAさんへの恩返しになると捉え、毎日頑張っていこうと
思っているところです。

運命の日 魂vs魂

2013年01月19日 14時22分26秒 | お仕事
負けられない運命の分かれ目

やるしかない夜明けに命をかけて

この手で必ずオレはオレを超えていくぜ


【1.会議】

 年が明けて、早くも1月下旬。

 1月4日に福岡から東京に戻ってきて、1月17日までの間、
 本当に大変な日々でした。

 1月17日はクライントとの重要な会議がありました。

 1~3月の期間で行う開発の基本設計書を提示し、顧客合意を得るための会議です。

 この会議の結果によって、2、3月の開発期間のすべてが決まります。

 年末年始は、別の作業が舞い込んできてしまい、会議のための準備は
 まったくと言っていいほどできていませんでした。

 ようやく準備に着手できたのは1月10日。

 会議まで1週間しかありません。

 基本設計は開発工程の中で、最も難易度が高く、最も重要度が高い工程です。

 システム開発の良し悪しは、7割はこの基本設計で決まるというのが私の認識です。

 今回は新規ではなく、改修案件だったので、既存の基本設計書に手を入れる作業に
 なります。

 新規でページをおこしていく箇所は少なかったのですが、修正する箇所はかなりの量。

 1月10日、11日は、この案件の詳細スケジュールと、改修箇所を洗い出す作業に
 あてました。

 基本設計書の修正に着手したのは1月12日(土)から。


【2.設計と印刷】

 1月13日(日)に、会議で提出する設計書の約7割の修正が完了しました。

 1月14日(月)はそれをお客さんにレビューしてもらい、
 1月16日(水)の午後に、すべての設計書修正とレビューが完了しました。

 1月17日の会議は午後から。

 印刷する資料のページ数はおよそ150ページ。それを複数部印刷する必要があるので、
 印刷する資料の総ページ数は何千ページに上ります。

 会議で説明するのは私の役割なので、自分で説明しやすいよう印刷していきます。

 ここで運の悪いことに、別プロジェクトの人も会議のためか、納品のためか
 分かりませんが大量に印刷を始めました。

 お互いプリンタの取り合い状態。

 本当は午後9時には上がる予定でしたが、結局印刷がすべて終わったのは、
 午前0時。

 もう終電はありません。

 大江戸に泊まりました。

 前の日も大江戸泊りでしたが、この日は、すごく気分がよかったです。

 印刷を明日の会議当日に持ち越してしまうと、今日みたいに誰かと印刷が
 かちあってしまい、最悪の場合、会議までに印刷が間に合わない可能性がありました。

 だから、何としてでも、今日中に印刷を終えたかったのです。

 温泉に入り、ゆっくりと疲れを癒します。

 一時、会議のことを忘れ、リラックスすることができました。


【3.会議直前】

 いよいよ1月17日になりました。

 朝は大江戸温泉からそのまま出社。

 昨日印刷した膨大な資料を確認します。

 「あっ、これがあった方が、説明がしやすいな」

 と思い、1枚資料を作り、資料をとじ直します。

 資料は約151ページ。

 私に割り当てられた時間は、1時間。

 頭からすべてを説明していたのでは、1時間で終わるはずがありません。
 何より、設計書なので、頭から順に説明しても、クライアントの頭には
 内容が入ってこないでしょう。

 会議の目的は設計の合意を取ることでもありますが、本当の目的は、クライアントに
 我々がどのような改修を行うかを明確にイメージしてもらい、理解してもらうこと
 にあります。

 午前11時から午前12時までの1時間。

 説明する箇所と順番を、白紙のプリンタ用紙にペンで書いていき、
 何度かシミュレーションします。

 シミュレーションを終えたあと、

 「よし、準備は完璧!絶対に成功する!!」

 と自分に言い聞かせました。


【4.運命の日 魂vs魂】
 
 会議の場所は、職場から離れた場所にあります。

 最寄り駅に会議30分前に到着。

 喫茶店に入り気持ちを落ち着けます。

 その時、ふと

 『負けられない運命の分かれ目

  やるしかない夜明けに命をかけて』

 というフレーズが頭をよぎりました。

 これは、「運命の日 魂vs魂」という歌の中の1フレーズです。

 この歌は、アニメ ドラゴンボールZで、セルとの戦闘で悟飯が覚醒するシーンで
 流れる曲です。

 この歌詞のあとは、

 『この手で必ずオレはオレを超えていくぜ』

 と続きます。

 まさに、運命の分かれ目。
 負ける(失敗する)ことは許されません。

 命をかけてやるしかありません。

 そして、これを乗り越え、私は私自身を超えていきます。


【5.誕生日】

 会議が始まりました。

 一番始めは私の説明から。

 持ち時間は1時間。

 説明をし始めると、いつも以上に声が出ている自分に気が付きました。
 そして、言葉が詰まることもありませんでした。

 途中何度もクライアントと議論しました。

 説明している途中、マナーモードに設定している携帯に着信ありました。

 すべての説明をし終えました。

 すべての説明について、クライアントは納得してくれて、結果はとても満足の
 いくものでした。

 時計を見ると、会議開始からちょうど1時間。

 シミュレーションした成果が出ました。

 話し終わり、ふと携帯を見ると家族からメールがきていました。

 「33歳の誕生日おめでとう」

 夕方近くになって、そのメールで初めて今日が自分の誕生日であることに
 気が付きました。


今回の件は、クライアントへの説明(プレゼン)については、これまでで
一番の出来だったと振り返ります。

いろいろな作業があった中、質の高い設計書を提示できたことに、満足しています。

 負けられない運命の分かれ目

 やるしかない夜明けに命をかけて

 この手で必ずオレはオレを超えていくぜ

この歌詞に励まされました。

自分の限界を超えることができた

今は素直に自分を誉めてあげたいと思います。

三種の神器

2012年11月23日 16時52分31秒 | お仕事
SEというお仕事をやっていく上で、技術力や知識はもちろん必要ですが、
それ以外に必要なものがあり、私は勝手にそれを

「三種の神器」

と呼んでいます。

三種の神器は3つそろって初めて大きな力を発揮しうるものであり、
どれか一つでも欠けてしまうと、力が半減してしまいます。

しかし、3つの神器がそろったなら、SEとして大きな成果を生み出せるものだと
思っています。

私が考える、SEの三種の神器、それは

1.知恵
2.勇気
3.忍耐(体)力

です。

【1.知恵】

 SEというお仕事は、頭を使ってなんぼのものです。

 私の考える「知恵」とは、
  今自分が何をしなければならないか適切に判断できる力
  深く物事を考え、本質を見極める力
  突然のトラブルにも動じることなく、最短ルートで対応策を考案できる力
 だと思っています。

 だから、「知恵がある」というのは、「勉強ができる」、「知識がある」と
 いったものではありません。

 例えば、メール一通出すのにも、「知恵」があるのか、ないのかが見てとれる
 ものです。

 メールを出すべきなのか、電話をすべきなのか
 メールを出すにしても、先に電話で前もって話しておくべきか
 メールの宛先は誰にすればいいのか、CCは誰にすればいいのか
 メールの文章はどのように書くべきなのか

 知恵のある人は、その場その場に応じ、最適な回答を見つけることができる
 ものです。

 知恵のない人には、
 「何故この内容をわざわざメールで出すのか?」
 「何故こんな文章を書くのか?」
 逆に、「何故あの出来事をメールでみんなに発信しておかないのか?」
 と思わされることが多いものです。

 また、設計をする上で、最も大事になってくるのが、この知恵です。

 設計なので、技術力や、知識はもちろん必要です。

 でも、本当に大事なのは、その技術力、知識を活かす知恵だと考えています。

  見やすくするためには、どうすればいいのだろう?

  分かりやすくするためには、どうすればいいのだろう?

  お客さんの要件を満たすためには、どのような設計にすればいいのだろう?

  品質の高いものが作れ、かつ、後工程の開発工数を下げるためには、
  どのような設計にすればいいのだろう?
  
 設計を行う時、こういった自問自答、試行錯誤をするのは、必ず必要となって
 きます。

 どれだけこの自問自答、試行錯誤することができるかが、
 いい設計をする上ではカギとなり、それを踏まえて、さらによりよい設計を
 行うことができる人を、「知恵のあるSE」だと思っています。


【2.勇気】

 SEというお仕事は、ただ黙々とパソコンとにらめっこしながら
 設計書を書いたり、プログラムを組んでるだけというものではなく、
 顧客と打ち合わせを行ったり、大勢の前でプレゼンをしたり、
 成果物のレビューでチームメンバーと議論したりすることも多いものです。

 ただ、みんながみんなそうではなく、本当にパソコンとにらめっこ
 していることが多いというSEもいます。

 SEという職業は、いかに自分でアクションを起こせるかが、大事だと
 思っています。

 アクションを起こすことによって、

  自分にできなかったことができるようになる

  お客さんや、チームメンバーに対して、自分をアピールできる

  プロジェクトを動かしていくことができる

  プロジェクトのみんなにいい影響を与えることができる

 そうすることによって、プロジェクトに「貢献」することができるのです。

 ただ、アクションを起こす時には、失敗し責任を取ることや、恥をかくことの
 怖れ、不安が常につきまとうものだと思います。

 怖れを持ったり、不安になったりすることは、決して悪いことではありません。

 むしろ、そのステップがなくアクションを起こすことは、「無謀」だと考えます。

 そうではなく、怖れや、不安をしっかりと持った上で、自分なりに勝算を
 打ち出しアクションを起こす。
 でも、勝算を見つけることは必ずしもできるわけではありません。

 そんな時、自分を後押ししてくれるのが、

 「勇気」

 なのです。

 失敗するのが怖い、大勢の人の前で恥をかくのが嫌だ、
 でも、プロジェクト成功のため、自分の成長のため、みんなの幸せのために
 アクションを起こす、行動していく

 そんな人を私は、「勇気のあるSE」だと思っています。


【3.忍耐(体)力】

 SEをやっていると、楽な時期よりも、つらい時期の方が多いと感じます。

 しかも、頑張っている人や、優秀な人ほど、その傾向が顕著になります。

 できる人ほど、仕事が回ってくる、仕事が多くて手一杯な状況になってしまう
 ものです。

 ただ、仕事がありすぎて大変だと思う瞬間こそ、

 「周りから期待されている、頼りにされている」

 と誇りに思わなければなりません。

 決して、「いいように利用されている」と考えてはいけません。
 その仕事を引き受けたのは、他ならぬ自分自身だからです。

 なにより、仕事ができない人に、作業を任せたいと思う人はいないはずです。

 優秀なSEにこそ、仕事が集中するのは、この業界の性(サガ)と言えると思います。

 「キーマン」で書いたように、SEは理不尽とも思える状況下に
 長期間置かされることが度々あります。

 理不尽な状況に置かれたからといって、やる気をなくしたり、キレてはいけません。

 「やまない雨はない、日は必ず昇る」

 そう自分に言い聞かせ、自分にできることを、ただ淡々とやり続ける必要が
 あります。

 ストレスがかかる状況にある時こそ、自分を成長させるチャンスだし、
 自分を磨くチャンスでもあるのです。

 仕事で溢れ返っていても、体調も崩さず立派にやり遂げる

 理不尽な状況下に置かれても、それに耐え続け、希望を失わず自分にできることを
 ただ粛々とやり続けることができる

 それができる人を私は、「忍耐(体)力」のあるSEだと思います。


以上が、私の考えるSEの「三種の神器」です。

「知恵」を最初にもってきているのは、「ちえ、ゆうき、にんたいりょく」という
語呂がいいからというわけではなく、
私は、SEはやっぱり「知恵」が一番大事だと思っているからです。

「勇気」を持って行動しても、「忍耐(体)力」をもってやり続けても、
最後の結果を『成功』にするためには「知恵」がどうしても必要になってきます。

といっても、「知恵」だけあっても、「勇気」がなければ何も起きないし、
「忍耐(体)力」がなければ成果は長続きしません。

「勇気」があっても、「忍耐(体)力」がなければ、その行動は「無謀」なものに
なってしまうことがあるでしょう。

そんな意味で、「知恵」、「勇気」、「忍耐(体)力」は、それぞれがそれぞれを
補っていくものであり、どれか一つでも欠けると、大きな成果を望むことは
できません。

私が「知恵」、「勇気」、「忍耐(体)力」を

三種の神器

ととらえ続けるのには、そんな理由があるからです。


私自身に三種の神器が備わっているかは分かりません。

でも、うまくいった時は、必ずといっていいほど、

今自分に三種の神器が備わっている

と感じるものです。

いつも「自分には三種の神器が備わっている」、
そう感じることができるよう、日々、SEとして頑張っていこうと思っています。

過信と甘え

2012年11月19日 21時48分06秒 | お仕事
今日は失敗してしまいました。

私はプロジェクトリーダーAさんにある提案をし、オッケーをもらいました。

自分のその提案通りに、私は実行しました。

結果は大失敗。

お客さんから怒られてしまいました。

ただ、怒られたのは私ではなく、Aさんでした。

それでも、Aさんは私に

「申し訳ない!気にしないでね。」

とおっしゃってくれたのですが、悪いのは大失敗となる提案をした私。

過信

私は自分の提案を、自分の考えを過信していました。

もっと考えた上で、提案をすべきでした。

今は私の提案、行動によって、私ではなく、尊敬するAさんがお客さんに
怒られてしまった結果に胸が痛いし、責任を感じています。

提案をしたことにではなく、周りに大きな影響を与えるとわかっていながら、
自分の中で100%と言い切れる状態でないのに提案してしまったことを
反省しています。

そして、Aさんに合意をもらったからといって、その後、考えることもなく
行動に移した浅はかさを。

行動に移すとき、私の頭の中には

「もし失敗しても、Aさんが合意してくれたし、
 Aさんに責められことはないだろう。Aさんが責任をとってくれるだろう」

私にはそんな甘えというか、いやらしさがありました。

提案にいたる「過信」、提案から行動にいたる「甘え」。

それが今回見えた、私の大きな問題点でした。

失敗を失敗として受け止め、また一歩一歩、歩みを進めていきたいと思います。

キーマン

2012年11月18日 13時03分01秒 | お仕事
キーマン

何かをするとき、ものごとの核となる人、チームの中で中心的な存在になる人、
チームの中で最も発言権がある人。


【1.キーマンを見極めること】

 組織やチームの中には、キーマンと呼べる人が必ず存在するものです。

 システム開発をする上では、顧客(システムを利用する人)と
 打ち合わせを行ったりして、システムの仕様を決定していくのが非常に重要な
 タスクになります。

 我々(システムを作る人)はチームを組んで、複数人で顧客と仕様調整する
 ことが多いので、顧客も複数人からなるチームを組んでいることがほとんどです。

 プロジェクトによって様々ではありますが、大体我々も、顧客チームも
  プロジェクト責任者
  マネジメント責任者
  窓口担当
  実作業担当者 
 というような、階層構造を持ったチームを作ります。

 仕様を決定する上でとても重要なことは
 
 「キーマンを見極めること」

 です。

 チームは階層構造である以上、上司、部下の上下関係が存在します。
 ただ、キーマンは必ずしも、プロジェクト責任者ではなく、
 窓口担当であったり、役職のない実作業担当者であったりします。

 キーマンは役職や上下関係にはそれほど依存しないことも多いものです。

 例えば、窓口担当である係長Aさんがキーマンで、
 もう一人の窓口担当である課長Bさんはキーマンでないとします。

 その場合、基本的にBさんはではなく、Aさんに集中的に仕様確認をすることに
 なります。 
 課長と係長であれば、課長:上司、係長:部下の関係になることがほとんどですが、
 役職は無視して、キーマンであるAさんとやり取りする方が手戻りが少なく
 なります。

 「キーマンを見極めること」はシステム開発だけではなく、どんな作業をする
 上でも重要になってきますし、一般的にその重要性は広く認識されているもの
 だと思います。

 また、「キーマンを見極めること」は意外と簡単で、顧客チームと顔を合わせて
 直にやり取りをしていれば、すぐに分かることが多いものです。

 「キーマンを見極めること」をクリアできたなら、次に大事になってくるステップは

 「キーマンに気に入られること」

 です。


【2.キーマンに気に入られること】

 私は名古屋で丸2年間システム開発をやっていたことがあります。

 その時、私の会社は階層的には下の方の作業受け持ちだったので、
 システムを利用する顧客チームと直にやり取りすることは一度もありません
 でした。

 主にやり取りしていたのは、私の会社のような作業を受け持つ会社を、
 複数束ねるCさんという人でした。

 Cさんは発言権がとても強く、また、システムの仕様については最も熟知している
 人物でした。
 Cさんがキーマンであることは、すぐに分かりました。

 ただ、残念ながら、私はCさんから気に入れらることはありませんでした。
 むしろ、嫌われていたし、煙たがられていました。

 このブログで何度か、

 「私は名古屋で死ぬ思いをして、2年間過ごしていた。」

 と書いたことがあります。

 その大きな理由は

 「キーマンであるCさんから嫌われていた」

 ことに他なりません。

 発言権があり、権力があり、仕様も熟知しているキーマンCさんから
 嫌われるというのは、本当に辛いものでした。

 私が何か作業をする時、必ずと言っていいほど、Cさんはダメ出ししてきます。

 私も何度かキレかかった時があったのですが、仕様を熟知しているCさんに
 口もきいてもらえなくなったら、それこそ本当に八方ふさがり。

 ぐっと耐え続けました。

 ストレスのせいか、朝起きたら左足に激痛が走り、起き上がることができず、
 会社を休んだこともありました。

 私は会社の同僚に

 「ふくたまさんだったら、どんなプロジェクトでもやっていける」

 と言われることがあります。

 それは、そんな状況でも、丸2年間耐え続けた実績があるからだと思います。

 Cさんに「嫌われていた」のを、「気に入られた」にすることができなかったので、
 決して誇れる実績ではないかもしれませんが、こうやって評価してくれる人がいる
 というのは、何ともありがたいことです。

 私がCさんに嫌われたのは、会社を含めた経緯があり、そのため、
 「気にしなくていい。早く忘れた方がいい。」と言ってくれる人もいます。
 
 その言葉もありがたいのですが、スーパーリーダー、スーパーSEを
 志す私としては、

 「Cさんに気に入られるには、どのような立ち振る舞いをしていれば
  よかったのだろう?」
 
 というのを度々振り返りますし、度々頭の中でシミュレーションし
 ベストな答えを模索しています。

 まだ答えを見つけることができておらず、今なお残る、私の課題です。


【3.キーマンに気に入られたら】

 キーマンに気に入られたら

 仕事はうまくいきます。ストレスがぐっと減ります。自社からの評価が上がります。

 東京でシステム開発をやるようになって、丸2年以上経過しました。

 それを実感しています。

 私のように、客先に常駐して作業することがメインのSEの場合、
 自社は直接私の仕事ぶりを見ることはできません。

 では、私の評価をどうやって決めるのか。
 それは多くの場合、実際に私の仕事ぶりを見ているお客さんから、
 私への評価を聞き出し、自社の評価にするということになります。

 名古屋でも、今の東京でも、その形式は変わっていません。

 しかし、評価は怖ろしいほど、真逆、180度違う、天と地の開きとなっています。

 何が違ったのかというと、お客さんからの評価が、名古屋の時と、東京では
 違うのです。

 今は会社から評価されていると感じることが多いです。

 時には、その評価の高さが、少し怖くなることすらある程です。

 名古屋 お客さんから評価されていない→自社から評価されない
 東京 お客さんから評価されている→自社から評価される

 この結果から、私は

 「キーマンに気に入られること」の重要性を再認識しています。

 今、私がお客さんから評価されているのは、
 お客さんの中のキーマンに気に入られているから、という理由が非常に大きいです。

 お客さんの中のキーマンは、一人ではなく、三人の方がいます。

 幸運にも三人の方から、気に入られていると思っています。


【4.キーマンに気に入られるためには】

 なぜ、気に入られたのだろうか、と振り返ってみることがあります。

 システム開発をやっていると、飲み会が開かれることが結構あります。
 工程完了時の飲み会、プロジェクトに加入してくる人の歓迎会、
 プロジェクトを抜ける人の送別会など。

 でも、個人的にサシで飲みにいくことは滅多にありません。
 だから、お酒をおごったりすることや、お酒の付き合いで、キーマンの方々に
 気に入られたわけではありません。
 
 基本的に私は、お客さんの要求はすべて飲むし、会社に泊まり込みになろうが
 徹夜になろうが、お客さんの要求にすべて応えるようにしています。

 ただ、言いなりになっているかと言われるとそうでもなく、
 仕様でおかしな点があれば、例え顧客承認が取れている状態であっても、
 改善を要求するし、自分で改善のための行動を取ります。

 お客さんの社員であっても、SEとしてやってはいけないようなミスを
 した場合は、その人の将来のために叱ったりします。

 何かいいやり方を見つけた時は、お客さんを含めプロジェクトメンバーにその
 やり方を発信し、みんなの合意を取った上で、その通りやることを要求したり
 することはしょっちゅうです。

 もし、お客さんが、出る杭を打つタイプや、目立つ行動を取る人間を煙たがる
 ようなタイプであれば、私は嫌われていたかもしれません。

 名古屋の時も今も、自分の信念の元、失敗を怖れず常に前進し続ける姿勢は
 ずっと変わっていません。

 でも、名古屋の時は、その姿勢の中に、自分の保身というか、人の目というか、
 そんなことばかり気にしていて、仕事をする上で最も大事な
 「プロジェクトを成功させる」という目標に向かって、前進し続けることを
 やっていなかったと思います。

 東京にきてからは、徐々にではありますが、
 自分の保身を捨て去り、いい意味で人の目を気にしなくなっていきました。

 そして、「失敗を怖れず常に前進し続ける姿勢」という自分の信念をフルに発揮し、
 「プロジェクトを成功させる」という最終目標に向かって突き進み、
 プロジェクトをやり遂げてきました。

 「キーマン」というのは人間を指す言葉ですから、当然ながらキーマンの
 性格や性質は様々です。

 だから、「キーマンに気に入られるためには」という課題に対して、
 普遍的、絶対的な答えはないはずです。

 ただ、こうやって振り返っていくと、
 「自分の信念を信じ行動し続け、結果的にプロジェクトを成功させる」
 という今の自分の姿が、一つの答えになってくるような気がしてきます。

 Cさんに気に入られなかったことに関して、
 今の自分の姿であれば、ひょっとしたらうまくいくのかもしれないと、
 課題解決に向け、一つ光明が射してきたように思えます。

 いろいろ考えたり、悩んだりすることもありますが、
 今は、勇気を持って行動し、どんな困難があっても、プロジェクトを成功させる
 という最終目標を達成できるよう、少しずつでも日々前進し続けていきたいと
 思っています。

役割

2012年11月11日 13時24分57秒 | お仕事
【1.チーム】
 何かの仕事をする時、一人で作業することもありますが、チームを組んでものごとに
 あたることも多いものです。

 チームというからには、一人ではなく、二人、三人、場合によっては、
 50人というチームが構成されることもあるでしょう。

 今、私は結構大きなチームの一員として作業をしています。

 ただ、厳密な、そして最小単位という意味では、10人ぐらいのチームの中で、
 日々作業をしています。

 決して大きくはないチームですが、みんなそれぞれ個性があり、まさに
 十人十色のメンバーが集まっています。

 リーダーシップ、設計力、プログラミング力、環境構築力、テスト実施力、
 品質分析力、障害解析力、予算管理力、マネジメント力、プレゼン力など、
 何かプロジェクトを行う場合、そのすべての「力」を満たしていないと
 本当の意味での「成功」というのは手にすることは難しいです。

 どれか一つでも「力」が欠けていると、結果としてうまくいかないことが
 多いものです。

 ただ、一人がそれらの「力」をすべて満たしている必要はなく、
 複数人が集まったチーム全体で、満たしていればよく、そのために様々な個性を
 もったメンバーが集い、チームを構成します。


【2.他の人が持つ能力】
 あの人のようにリーダーシップを発揮したい、
 あの人のように資料を作るのがうまくなりたい、
 あの人のように天才的なプログラミングを書けるようになりたい

 周りを見渡す時、私はいつも他の人が持つ能力をうらやましくなります。

 時には、自分より優れた能力を持つメンバーをみて、落ち込んでしまうことも
 あります。

 そんな時は、

 「チームというのは、様々な能力をもつ人間達の集まり。
  その人にしかない能力があり、また、自分にしかない能力もある。」

 と思い直し、
 「すべての能力を一人で満たす必要はない。チーム全体でその必要な能力を
  満たせばよい」
 と、ある種、当たり前のことを思い出すようにしています。

 ただ、「すべての能力において自分が一番になりたい」という気持ちは強く、
 身体や精神に無理をかけすぎない範囲で、影で努力するのを忘れません。

 そうやって、自身の能力を向上させていくことが、生まれ持った私の気質であり、
 それだけはどうやっても変えることはできません。


【3.役割】
 今、プロジェクトは終盤に差し掛かっています。

 ふと、「このプロジェクトで担った私の役割って何だったんだろう」と思います。

 私はJavaのプログラミング力ではナンバー2に留まりました。
 Java歴が長いAさんには勝っていなかったと思っています。

 リーダーシップにおいては、プロジェクトリーダーのBさんに及ばなかった
 思っています。

 みんな未経験だった、とある新しい技術を吸収できた量は、若いCさん、Dさん
 より劣りました。

 長時間働いても体調不良にもならず、常に安定した仕事ぶりを発揮することに
 関して、私はEさんほどうまくはやっていけませんでした。

 要所要所で成果物に対しピンポイントな指摘をすることは、
 女性社員のFさんの方が、私より鋭かったと思います。

 こうやって振り返ってみると、みんな私より優れた能力がありました。

 いや、能力という言葉は、ちょっと適切ではないと思えてきました。 

 「能力」というのは静的な意味合いを持ち、それを持つこと自体は究極的には
 大事ではありません。

 大事なのは、その「能力」を発揮し、結果を出していくこと。
 「能力」という言葉より、もっと動的な意味を持つのは「役割」、「担った役割」。

 言い換えると、
  こうやって振り返ってみると、みんなそれぞれに、それぞれにしかできない
  役割を担った。
 となります。

 みんなそれぞれに役割があって、その役割を立派に果たした。

 そう考えると、私はなぜか嬉しくなります。

 心強いというか、たくましいというか、頼りになるというか…。


【4.自分の役割】
 自分が担った役割ってなんだろう。

 設計力には自信がある、と何度かこのブログに書いたことがあります。

 設計力はチームで一番だったと思います。

 でも、設計力は「能力」であり、「役割」ではありません。

 つい最近、私は自分よりもJava力を持ったAさんに、
 「私がいなくなっても、このプロジェクトはうまくいきますからね~」
 と、冗談交じりに話したことがあります。

 Aさんは、とても寡黙な方で、自分の意見や、考えを言うことが滅多に
 ありません。

 Aさんは真顔でこう答えました。

 「ふくたまさんがいないと、プロジェクトが動きません。」と。

 みんなに先回りしての基盤モジュール構築、
 品質強化を実施し後工程で発生しうる問題を事前に検出する、
 外部作業での段取りの取り決め、
 仕様不明確点をお客さんと詰めみんなの作業に手戻りが生じないようにする
 など、みんなの作業が止まらないよう、先行してみんなの前の障害物を取り払う
 作業を常にやっていたような気がします。

 Aさんから答えが返ってきた時、私は

 「あっ、私が担った役割は、プロジェクトを動かすことだったんだ。」

 と、気が付きました。

 普段はほとんど自分の思いを語らないAさんの言葉だったからこそ、
 私は自分が担った役割に気付くことができました。

 そして今は、願わくばずっと、この先携わるプロジェクトすべてで
 自分はプロジェクトを動かしていく役割を担っていきたいと思い始めたところです。

センス

2012年11月10日 12時04分38秒 | お仕事
「センス」という言葉から、

才能、能力、何をする上でも重要になるもの、…

などが思い浮かびます。

とりわけ、

『生まれつき個人に割り当てられる資質であり、いくら努力しても向上できないもの』

というのを、私はまず最初に連想していました。

料理を作るセンス、絵を描くセンス、車を運転するセンス、
プログラミングをするセンス

何をするにも、「センス」というのはとても大事になってきます。

私の父はとても絵がうまい人ですが、残念ながら私は子供のころから絵心という
ものがまったくと言っていいほど、備わっていませんでした。


ふと思うことがあります。

「センスって、向上させることはできないのか?
 センスって、成長させることはできないのか?
 もし、それができないのであれば、本人の意思に関係なく生まれついて備わる
 ものであり、悲しすぎる」と。


特に意識していたわけではありませんが、最近はちょっと考え方が変わって
きています。

センスというのは、

『成長させるものではなく、磨いていくもの』

なんだと。

「センス」というのを「原石」と捉えてみます。

例えばダイヤモンドの原石といったように。

「原石」を大きくすることはできません。

しかし、「原石」を磨いていくことは、意識次第で誰にでもできることです。

人はダイヤモンドだけでなく、ルビー、サファイア、エメラルドなど、
いろいろな「原石」を持って生まれてきます。

残念ながら、この「原石」を大きくすることはできないのかもしれませんが、
大なり小なり、誰でも「原石」を持って生まれてきます。

そして何より、磨き続けて輝きを増すことは誰にでもできることです。


センス

いろいろな種類のセンスがあり、これのある、なしで私は自信を持つことがあります。

落ち込んでしまうこともあります。

そんな時は

「センスというのは努力次第で、まばゆい光、輝きを放つ宝石に変える
 ことが必ずできる。」

と思い直すようにしています。

それが成長の歩みを止めないことだと信じています。