世界経済・日本経済がチャイナショックで大混乱し、なんとなく憂鬱な時には視点を換えて大陸誕生の謎を解く神秘な話です。世界が注目する3つの謎を解明できる宝島、西ノ島の無人探査機による撮影、調査。ある放送局〇〇〇で放送していました。4000mの巨大活火山なので今後も拡張成長を続け大陸誕生の謎が解明されるかもしれません。解明できればノーベル賞ものです。日本の台地は活火山の上に立っており常に自然は変化を続けているので地震・噴火は当然のことと受け入れなければなりません。このような神秘の話は人をワクワクさせ子供時代に一気に戻ります。
以下コピー 西之島は海底の火山活動により生じた火山島だ。10年以上も昔、島は800m×600m、標高25m。1時間もあれば2周はできる小さな島だった。でも、ここに降り立てば「始まり」が見えるという。小笠原諸島の大自然が一体どのようにできたか、という始まりだ。
実は、西之島は今から40年前にも噴火を起こした。流れ出た溶岩や噴石物で小さな島はすべて覆い尽くされた。生き物のいない「無の世界」となったのだ。そこから島にどのように命が根付いていくのか。研究者にとって、西之島は進化の実験場。「憧れの島」となっていたのだ。
自然番組のディレクターであった私も研究者とともに上陸調査をおこなって、西之島の番組を作ってみたい。その想いが日に日に強くなっていった。
しかし、絶海の孤島はますます遠のいていくこととなる。2011年、西之島を含む小笠原諸島が世界自然遺産に登録された。西之島は貴重な場所でありすぎて、上陸調査が簡単には許されなくなってしまった。さらに2013年、噴火が40年ぶりに起こってしまった。その後、大量の溶岩を流し続けること、なんと1年半。直径2km、標高150m近くまで大成長した。研究者だけでなく、一般の人まで注目するようになった。西之島の番組をやるには絶好のチャンスかも...なんて、ほくそ笑むことができたのは、ほんの一瞬だった。火山活動は一向に収まらず、危険すぎて島に近づくことさえできなくなった。島に上陸することなど論外だ。船で接近できるぎりぎりのラインは現在4km。これではあまりにも遠い。
でも科学技術の進歩はすごい。自分たちの想像をはるかに超えている。西之島まで航海できる船を用意し、島の4km沖に到達する。そこを基地にできさえすれば、様々な無人調査機を島に遠隔で送り込めるという。すぐに夢物語は果てしなく広がっていった。無人ヘリコプター、マルチコプター、自律型水中ロボット、小型無人潜水艇、深海設置カメラ...さらに、島に上陸させ長時間観測できるシステムまで思い描いた。
とはいえ、夢を実現させるのは難しい。作業を具体化すればするほど、技術的な面や予算的な面などありとあらゆる障壁が立ちはだかっていく。たとえば、船の甲板から無人ヘリコプターを飛ばす。言葉にすれば簡単だが、ヘリコプターは水平な離着陸スペースがないと飛んでいけない。海の上で船がじっとしてくれているワケはない。太平洋の荒波をうけて、大揺れしていることの方が普通だ。どうしたら、甲板の上で水平を保つことができるのか。やっぱりあきらめるか...。たずさわっていたエンジニアの誰しもが、一度は頭によぎった言葉だろう。プロジェクトを思い立ってから、あっという間に1年がすぎた。
3つの宝が眠る「宝島」とは...
ある研究者はこう語る。「私たちにとって、西之島はまさに『宝島』なんです。でも目の前に宝があることがわかっていても、上陸できずに手が届かないのが歯がゆいのです。」だから、無人調査機をつかって「宝島」に大接近を試みる。では、「宝島」に眠る宝とは一体なんなのだろう。
【その壱】止まらない溶岩流ふつう火山は噴火しても、数日から数週間で終わってしまうという。なぜ島は1年半も噴煙をあげ、溶岩を流し続けるのか。どうやって巨大化してきたのか。その答えは島そのものにある。西之島に空中から水中から、そして夜にも大接近。高画質4Kカメラで迫る。
【その弐】無数の鳥噴火する前、空を埋め尽くしていた鳥たち。噴火を続ける現在、島で鳥が暮らせる場所はわずか1ヘクタールとなった。溶岩が押し寄せるという大災害のなか、鳥たちは自分の故郷で繁殖できるのか。島に手作りの長時間観測システムを上陸させ、ありのままの姿を密着ドキュメントする。
【その参】大陸誕生なんと今の西之島は数十億年前の地球の姿だという。当時、地球に陸地はなく、すべてが海に覆われていたという。そこに、どのようにして大きな陸地・大陸ができていったのか。4000m級の巨大海底火山である西之島の全貌を調べる。そのために山頂と麓から、特殊な岩石の採取に挑戦。私たち人類が誕生することにもなる「大陸」の誕生に迫る。