絹糸のしらべ

一絃の琴、きもの、文学etc…日本人のDNAが目を覚ます・・・

ボーイング

2013年03月02日 00時54分32秒 | Weblog
二胡だけでなく、ほかの楽器でもボーイングという言葉を使うようですが・・・

初めて教室に行ったとき(体験ですね)、
先生が中国語で「ボーイングは大切です。これがちゃんとできないと何年たってもうまく弾けるようにはなりません。」
と恐ろしいことをおっしゃった記憶があります。
(日本語に訳していただいてわかったのです、もちろん)

手首を自由にする、体全体を自由にする、太極拳をするように弾くんですよ、ともおっしゃいました。
なかなか難しく、イメージもわきませんでしたが、書道も同じだな、とかぼんやり考えていました。

半年くらいは雑音や手の形に苦しみ続け、小指がなんぼやってもできず
うーーーーーっという感じになっていたら、
「そんなに焦らなくてもできるようになります」とおっしゃり、合奏の曲を教えて貰いました。
先生と合奏して(自分の音はだめでも先生の音色に引き込まれ)
すごく楽しい気分になりました。
「こうやって合奏してみると、また違う楽しさがあるでしょう?」みたいなことをおっしゃったと思います。
挫折しそうな私の気持ちがばれてたんですね(笑)

その後また、気を取り直して練習しています。
私が一番気にしていたのは、へんなフォームの癖がついたらいやだな、ということでした。
すぐに上手にできるかどうかより、そのことだけが気になっていました。
フォームさえ間違ってなければ、いつかは弾けるようになるだろうと・・・

半年過ぎてもなかなか感じがつかめず、ちょっと難しいかも?と
今更思い始めていました。
初めて二胡を触ったとき、普通に開放弦の音を弾けたのでもっと簡単だとおもっていたのです。
甘くなかったです。


二胡・よい先生とは

2013年03月02日 00時26分34秒 | Weblog
二胡の上達法を検索すると、良い先生につかないといけません、みたいな記事も見かけますね。
良い先生ってどんな先生なんでしょうね。
懇切丁寧に、無駄なく、一気に上手へと導いてくださる方ですか?
あるいは、出来不出来を問わず、あくまで楽しく進めてくださる方でしょうか?
もちろん不機嫌な怖い先生はお断りですが・・・
どんな先生が良い先生なのか、ある人にとっては良くても他の人にとっては良くなかったり、
私にはよくわかりません。

二胡に限らず、趣味の習い事の先生は種々雑多。
とある韓国語の教室で、私が実際に出くわした先生は、
地域の公民館だけでなく、マンションの一室でも教室を開いているくらい繁盛している
韓国人の方だった。
初心者大歓迎、かつ中級クラスもあった。

初級程度の人二人のところに入れてもらい、3か月ほど進んだところで
内容が本格的に作文や会話に移行していったとき
一人がその内容にひどく抵抗感を示し、なげやりな態度でいわば授業の進行を妨げるという
感じになってきた。
具体的にいえば、「私はできないからちょっと聞くだけにするわ」とか
日本語で雑談にもうひとりを引き込み、授業をつぶすことが多くなってきたのだ。
この生徒さんと先生は何年か前からの付き合いのようで、先生は注意もできず
それでも何とか授業を進めようとしていたのだったが・・・

あるとき私は、作文で、漢字語(漢字から派生した韓国の言葉)の読み方は分かりやすいけど、
そうでないもの(韓国の言葉)は、読むのが難しい、というようなことを言ってみた。
・・・そしたら先生が「漢字語っていう言語はないです。」とおっしゃる。
(ここでそれを韓国語で書くのは難しいが)
「英語、日本語、という言語はあるけど、漢字語っていう言語はありません。」と
繰り返し先生はおっしゃるのだった。

えっ・・・・!あれ?なんか先生は勘違いしておられるのだ、と思い
「いえ、言語じゃなくて、漢字を基にした例の漢字語のことですよ~」って言ってみた。
しかし、先生は断固としてそんなものはないとおっしゃる。
・・・忘れてるのかな?ま、いいや、それならそれで、と思い、
「この作文は違うのにします」みたいなことを言って終わろうとしたのだが。

この先生は何を思ったか「日本語でもひらがなの言葉があるでしょう?日本本来の言葉が」と
言うのだ。
ん?ちょっと待った。何を言ってるんだ?
ハングル文字と日本の漢字・平仮名・片仮名は生まれ方が全然違うじゃん!!
漢字は中国の言葉で、平仮名が日本本来の言葉だって?
ちがーう!!!

「え?平仮名だけの言葉って何があります?もともとみんな漢字からくずしたものだったと思いますけど・・・」
(この辺記憶に自信はない)
「いっぱいあります!」(でも答えられず先生の機嫌が悪くなり・・・)
かくして授業は終了した。
授業が難しくなってきた、妨害生徒さんは、
「わたしら、そんな難しいことどうでもいいもんね!」と言い放ち、勝ち誇ったように帰って行った。

次の回からは、案の定先生は私にあからさまにツンケンし、
妨害おばさんは先生とより強力な関係になり、
それだけでなく、一週間たったらどういうことか
先生自ら「漢字語が・・・」などと前回ないと言った漢字語という言葉を連呼し・・
例のおばさんも、「漢字語、漢字語ね」という。
これって、いじめなのか?

韓国語の初歩のところで必ず出てくる「漢字語」という文法用語。
忘れるはずはないではないか、教師ならば。
もし、間違ったなら、訂正すればいい。だれにだって間違いはあるから。
自分の間違いも直せず、それをたまたま提示してしまった生徒に逆切れするような人に
誰が習うもんか。。。

しばらくしてその教室はやめましたが、すごく後味が悪く、2,3か月は落ち込みました。
何にしろ先生っていうのは、自分自身も研鑽を怠らない、そういう人であってほしいと
思っています。