TRAD HOUSE FUKIYAのTea Time

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>俺はサンドバッグじゃない…高見盛、意地の白星

2009年09月22日 06時35分11秒 | 社会
イイゾーッ!・・(泣)

>以下抜粋

>俺はサンドバッグじゃない…高見盛、意地の白星

高見盛(手前)のまげをつかみ反則負けした阿覧=竹田津敦史撮影 大相撲秋場所9日目(21日・両国国技館)――30発近くにも及ぶ阿覧のパンチが顔に直撃した。

 涙をこらえて顔をゆがめた高見盛は、支度部屋でも興奮が収まらない。「こんなに食らってクラクラしたけど、こっちにも意地がある」。まるでいじめっ子の嫌がらせに耐え忍んだような人気者は、“正義の勝利”に胸を張った。

 ロシア人ファイターの張り手はすさまじかった。徹頭徹尾張りまくり、相手のアゴをめがけるなど容赦ない。張り手に顔をそむける高見盛の弱点を狙ったのだろうが、相撲というよりも空手で言う「掌底(しょうてい)突き」のような品のなさ。だが、この日の高見盛はいつもとひと味違った。

 「腹が立つけど気合で対抗するしかない。俺はサンドバッグじゃない」。口の中を切りながらも我慢して前へ出た。土俵際では先に体が飛び出たように見えたが、土俵の神様は見捨てなかった。阿覧の右手が高見盛のマゲをつかみ、物言いの末、反則勝ち。拾い物とはいえ、気迫がもたらした白星先行の5勝目だった。

 一方、阿覧は何を聞かれても生返事を繰り返し「それが相撲……」と、言葉少な。荒っぽさは未熟さの裏返しでもある。払った代償の大きさを、8歳年上の大先輩が見せたひたむきな姿勢から果たして学んだだろうか。(上村邦之)

(2009年9月21日20時05分 読売新聞)