採集生活

お菓子作り、ジャム作り、料理などについての記録

ハワイのキアウェ蜂蜜 Kiawe honey

2014-05-20 | +蜂蜜・砂糖

母方の叔母が、ハワイに行ってきたということで、母におみやげを下さいました。
蜂蜜好きの母に、何やらよさげな蜂蜜。

珍しいものなので、写真を撮って、味見もさせてもらいました。
 

kiawe_honey

化粧品のボトルのようなものに、まさに真っ白なクリーム状の蜂蜜が入っています。
kiawe キアウェ の蜂蜜だとか。 

kiawe_honey

開けてみると、液体状の部分はまったくなく、傾けても流れないくらい、完全に固まっています。

スプーンですくってみると、思ったよりも柔らかいです。
室温になったバターのような固さ。

そして舐めてみると、ちょっと予想外!

こういう見かけならば、いくらかはショリっとした食感を予想しますよね?
でもこれは、結晶のツブ感が全くなく、ものすごく滑らかなのです。
固さも滑らかさもバターのよう!!!

ニュージーランドのマヌカ蜂蜜も、とろみを残しつつ、結晶してきますよね。
あちらは、口に入れると、わずかにひんやりしたような結晶の粒を感じ、それがすっと溶けます。

先日買ったトウモロコシ蜂蜜は、キアウェ同様完全にクリーム状に結晶化していましたが、食感は、かすかな粒を感じた気がします。

キアウェ蜂蜜は、私が食べたことのある結晶蜂蜜のなかでは一番のなめらかさ。
(ここまで結晶が細かいと、むしろ結晶蜂蜜の食感ではないといえるかも?)
ねっとりとろりとしつつ、さっと口の中で溶けるような感じ。
あまりに滑らかなので、マスカルポーネチーズに蜂蜜を混ぜたスプレッドのような感じかも?

味は、マヌカハニーに比べると、全然くせがなくあっさりしています。
とても美味しいです。
ブドウ糖が多い蜂蜜は結晶しやすいとどこかで読みましたが、キアウェ蜂蜜もそうなのかも。

喉にもいいそうで、美味しくてオススメの蜂蜜です。
(かなり高価ですが)


=====

ちょっと調べてみました。
この蜂蜜は、ペルー原産のキアウェ(又はキアヴェ)kiawe という植物の花からとれるものです。

マメ科ネムノキ亜科 の木本で、 Prosopis属 の Prosopis pallida という種。
枝には大きなトゲがあります。

ハワイにあるものは、もとは1本の木だったものが殖えていった子孫だそうです。
かなり殖えていて、在来種を駆逐するほどだとか。
Prosopis属の植物は、他の植物を侵略的に生育していくため、世界各国で問題になっているのだそうです。
(おいしい蜂蜜が採れて貴重な植物なのかと思ったら、意外な側面も・・)

木材は、家庭用電動工具で加工するにはキビシイ程、非常に固くて重いようです。
燃やすと特徴的ないい香りがするため、バーベキュー用の薪燃料または木炭として重用されているそうです(どんな香りがするんでしょう?)。
グリルのお店では、「キアウェの薪で焼いてます」的な宣伝文句が掲げられたりする程です。
この薪(炭)の香りを移した、「キアヴェ風味のスモークソルト」という商品もあります。
また、あまり真っ直ぐな材はとれないものの、建築材料にもなるとか。

花は、ぽわぽわした細かい花が、試験管洗いのような細長い房状に集まった形状で、色は黄色。
(↓参考サイトに花の写真があります)
実は、長さ20cm弱くらいの豆が沢山つきます。
これは栄養豊富なので飼料になります。

蜂蜜は、巣から取り出したときは、サラダオイルのような明るい色で、透明な液体です。
これを瓶詰めすると、自然に結晶するのだとか。
(人工的に攪拌して結晶させる蜂蜜もあります。これはこれでいいと思いますが)
抗菌作用も期待されていて、喉が痛いときにこの蜂蜜をなめるという人もいるようです。


■参考情報
KIWAE蜂蜜について (日本の販売代理店によるサイト・ネットショップあり) 検索すると他のネットショップもあります。

wiki キアベ 

wiki メスキート mesquite
Prosopis属の植物のいくつかの種をまとめて呼ぶ俗称(?)のようです。

mesquiteのさやと豆を粉末に加工したものは、mesquite flour といって、ほんのり甘みがある粉となり、製菓・製パンなどに使われるのだとか。
(なお、豆には微量のタンパク質分解酵素阻害成分(トリプシンインヒビター)を含むため、生食は不可。加熱後は無害)
とても固いサヤ・豆だそうですが、拾ってきて自力で粉末加工にトライしている人がいました。採集マニアがここにも・・・。 

ハワイのキアウェ蜂蜜はブランド化に成功してとても高価ですが、米国南西部、メキシコ、アルゼンチンなどに生えているメスキートの蜂蜜 mesquite honey はまだメジャーではないかもしれません。
メスキートというのは、キアウェも含まれるProsopis属の植物の総称。
ハワイのものほどの品質ではないかもしれませんが、味も似ているのではないかと想像しています。
南米系の食材店には、メスキート蜂蜜がお手頃価格であるかも?
例えばこちらはアリゾナ州南部産メスキート蜂蜜 

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ウィーン2014:エスニックスーパー

2014-05-19 | +海外

ウィーンには移民が一定数いるのか、各国系のスーパーマーケットがあります。
アラブ、アフリカ、南米、インド、中国、東南アジア、韓国、日本(日本食品単体というより、東アジア系の店に混ざっていることが多い)、そしてロシア、もみつけました。

ロシア系にはタイミングが悪く入ってみることが出来ませんでしたが、アラブ系、そしてアフリカ・中南米・インド系スーパーに行って、面白いものを見かけましたので、ご紹介します。
 

アラブスーパー

アラブ系スーパーのHURPAS
Burunnenn gasseの北の方にあります。
小さなケバブ屋兼雑貨・食材店のようなものは街角のあちこちにありますが、こちらはかなり大きめ。 

エスニックスーパー

こちらはPROSIというスーパー(HPはこちら)。
世界中のものがある印象ですが、アラブ系はやや少なめ、アフリカ・南米・インドのものが特に充実していました。
アフリカ系食材は、何がなんだかさっぱり分からず、久々にカルチャーショック。
しかも、種類が多いだけでなく、それぞれの食材について複数のブランドを揃えていて、目が眩みます。 


珍しもの好きなので、割と各国食材は聞きかじっているつもりでいたのですが、何じゃこりゃあ!?というものが沢山ありました。
世界は広い!
それぞれ、ネットで調べればもっと詳しいことが分かるとは思いますが、ひとまず記事にしてしまいます。

おいおい追記する可能性もあります。
 

PROSI,wien

スリランカ産お米。
インドでも南部は、細長いバスマティ米ではなくこんな感じの丸っこいお米を食べると聞いたことがあります。どんな味なんだろうな・・・。
勿論バスマティ米の大袋、小袋、何種類もおいてありました。 

PROSI,wien

Jewar(おそらくタカキビ)と、Bajra(おそらくキビか粟のカラつきのもの)。
何なのかは想像がついたとしても、これを買った人がいったいどう使うのかは分かりません。
日本は赤いタイプばかりで、私も以前粒や粉を買ってお餅やおだんごにしたことがあります。白いタカキビ、どんな味なのかな・・。
 

PROSI,wien

豆コーナーで一番人気は、おそらくこの赤レンズ豆。
6-7種類ものブランドが揃っています。
もうちょっと絞り込んでくれないと選べないよう。
 

PROSI,wien

Pigeon Peas(キマメ、トゥールダル、toor dal) と Vall Beans。
Vall Beansの方は、「縫い目」にあたるところが大きく出っ張っていて、見たことのない形です。
(別名Vaal bean で、カレーに使えるようです) 

PROSI,wien

グリーンチャナ豆(ヒヨコ豆を青いうちにとって乾燥させたもの)と、ライマビーンの親戚のベイビーライマビーン。
グリーンチャナ豆は、いわばヒヨコ豆の枝豆のようなものですよね?茹でて食べるだけで美味しそう!
この2つはものすごくそそられました。 

PROSI,wien

とても小粒なMoth Beans。
調べてみると、ササゲの一種だそうで、カレーにしたりモヤシにしたりするようです。
 

PROSI,wien

Fagiori Delle Canarie。
カナリア豆って聞いたことがありますが、それかな。
ペルーではとてもポピュラーな豆だそうです。

 
 

PROSI,wien

アラブスーパーには,梅酒を漬け込むボトルサイズの、大量のぶどうの葉が。
業務用ですよねきっと? 

PROSI,wien

オリーブも勿論何種類もありました。
(何パックか買って帰りました)
 

PROSI,wien

こちらはPROSIの方ですが、トルコの食材で、Green Peaches青い桃の、おそらくピクルスだと思います。
 

PROSI,wien

PROSIにはインド菓子まで。
 

PROSI,wien

こんなに・・・。
今回、アラブ菓子がテーマだったので買いませんでしたが、次に来ることがあったら買ってみよう・・・。
 

PROSI,wien

インドのお菓子には必須の、カルダモン。
さやから出した粒状の状態で売られているのは、初めてみました。自分で粉にして使うのかな?
(勿論さや入り、パウダーもおいていました)
 

PROSI,wien

ozu puwder。
何なのか全然分かりません。
ご存知の方、是非教えて下さい。
検索すると、oz(オンス) と混同されてヒットしません。

 

PROSI,wien

キャッサバ芋を蒸かして、プランテーンバナナなどと一緒に臼と杵で搗いてつくるのが、フーフー。それの、「もと」です。
西アフリカのガーナ、ニジェール、マリ、ナイジェリアの一帯の主食だそうです。
食感は、まるでお餅なのだとか。
一箱くらい買ってみればよかったかな・・・。
次だな・・。
 

PROSI,wien

簡便な「もと」じゃなくて、ちゃんと作るなら、こちらの野菜を使うのでしょうか。
下段がプランテーンバナナとキャッサバ芋ではないかと思います。

上段は、サツマイモ、生姜など。
サツマイモというのは、オーストリアでは生まれてから一度見たことがない人もいるくらい、マイナーな野菜なのだそうです。
 

PROSI,wien

Sopari の粒とスライス。
断面はナツメッグみたいでチャイなどに使うスパイス系かな?と思っていましたが、調べてみるとビンロウの実ですって!
食べ物じゃないじゃん!
(買わなくてよかった。あぶないところだった・・・。) 

PROSI,wien

Isabgol って何?
 

PROSI,wien

紡錘形のごく細かな種子です。
調べてみると、オオバコ種子で、(種皮や粉末を)緩下剤にするのだそうです。
 

PROSI,wien

Ogbonoの粉とホール。
調べてみると、アフリカンマンゴーもしくはブッシュマンゴーの種子だとか。
種子は絞って食用油をとるほか、粉末はスープのとろみ・風味つけになるようです。
アフリカ料理屋さんなら、これを使った料理を出してくれるのかしら?
でも今回はアフリカレストランはみかけませんでした。
 

PROSI,wien

さて、中南米っぽいもの。
赤および黒の、大きなトウモロコシの粒。
美味しそうだけれど、どうやって料理するのかな・・。
 

PROSI,wien

これは、最初みた時に何だか全く分かりませんでした。ゴツゴツと尖って、とても固く、比較的重たいシロモノです。

PROSI,wien

これは、とても薄汚い、割と軽いものです。 

PROSI,wien

何かというと、じゃがいも。
丸い方はおそらく、生のジャガイモを凍らせては絞って、高野豆腐状にしたもの。
ゴツゴツの方は、茹でたジャガイモを砕いて干したものだと思います。
どこに行ったらこれを使った料理を食べられるのかな。
そういえば、ジャガイモが初夏には畑でとれます。保存食として、自分で作れるかしら? 


他にも、東南アジア系のチリソース、インドのカレーペースト、カレーパウダーなどなど、世界中のものが揃っていました。
あまりのカルチャーショックで、結局、買ったものは・・・・・・なし。

勉強しなおして、出直します・・・ 。


豆は、ものによっては特殊なアク抜きが必要だったりしますよね。
あと、それぞれ最低500gはあるので、嵩張らないからと買い込むと、ずっしりしたスーツケースを抱え、前にも後ろにも進めなくなる可能性もあって・・・。


次に行ったら言ったら、グリーンチャナ豆は買おう☆ 


■参考情報
(1) 豆類協会のホームページ
豆に関する情報がものすごく豊富です。
豆類時報という刊行物には、面白い記事が沢山!
ジャンル別目次の、「豆と生活」分野では、世界の豆料理についての記事があります(リストの下の方)。
アフリカの豆料理は、バンバラマメ、ゼオカルパ豆、ボアンズ豆、ムバウ、パルキアなど初めて聞く豆が沢山でてきます(写真はなし)。 

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タケノコ

2014-05-15 | +きのこ以外

先日実家に行く際に、おみやげにタケノコを沢山持って行きました。
大きさは小さめですが、結構な分量です。

タケノコは、輸送中の呼吸をなるべく押さえるため、収穫直後に冷たい水に浸してみました。
(効果があったかどうかは不明)

あと、直径40cmくらいの寸胴鍋も。

運搬は(電車なので)ずっと前に買った巨大スーツケース。
最近の航空機の規定ではサイズオーバーなのですが、実家の往復に毎回使っています。 役に立っていると言えましょう。

糠は、コイン精米に行きそびれて、なし。
というか、この時期、精米所の糠って空っぽのことが多いです。
普段は誰も持っていかないのに、タケノコの季節は大々的に持っていく人がいるのかな。
 

タケノコ

糠の代わりに使ったのは、昨年お友達に教えて頂いた、「椿の葉」。
これがアク抜き効果があるのだとか。

タケノコ1本あたり、2,3枚だそうなのですが・・・。 

タケノコ

アクが残ったらいやだな、とつい多めに・・。
タケノコ1本につき1枝、というくらいどっさり詰め込んでしまいました。


茹でている間、お湯がピンク色に染まってきます。
そして最後には、黒っぽく。
タケノコだけだとこんなには黒くならないので、椿の葉によるものだと思います。

タケノコの下端部が黒く染まりましたが、アクは、無事に抜けました。


それにしても、タケノコのアク抜きって謎です。
アク抜きに使うのは、酸か、アルカリか、もしくはタンパク質や油脂だと思うのだけれど、そういう物質、例えばレモン汁、重曹、牛乳、油を使うというのは聞いたことがありません。

なんでいっつも糠なんだろう?

そして、糠と椿の葉の共通点って、何??


糠に含まれるタンパク質と油脂がタケノコのアク成分と結びつくのではないかと想像していました。
更に、味的にも、ミルキーな味がタケノコと合う気がします。
だから牛乳を加えてもいいのではないかと思っていました。(グラタンなどにする場合は特に)
でも椿の葉に、タンパク質や油脂が含まれているとは思えません。

不思議・・・。 

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ネクタイハンガー  DIY tie hanger

2014-05-14 | +その他

旅行記は、写真がいっぱいで大変なので、ちょっとお休み。
小さめのネタで・・。


========

ダンナサマは、おしゃれな男性よりは少なめだと思いますが、いくつかネクタイを持っています。
これまでは「靴下用物干しピンチ」みたいなもの(小さなロの字型の枠に洗濯ばさみが複数ぶら下がっている)に留めてあったのですが、経年劣化でプラスチックが風化したようです。

久々にネクタイを捜して取り出して、これにしようかしら、と洗濯ばさみをつまむと、パッキリ割れます。
ではこちらに挟み直して、とつまむと、それもまたパッキリ。
試しにつまんだ洗濯ばさみが全てが壊れるような状態。

もう寿命ですね。 
(ずっと暗いクロゼットの中にあるのにこの風化っぷり。
結婚前から存在していたモノとはいえ、一体何年前から使っているんだろう) 


急遽ハンガーにぶら下げてみたものの、ネクタイってツルツル滑って落ちてきます。


そこで、こんなものを作ってみました。
 

手作りネクタイハンガー

6本用ネクタイハンガー!

もとは、両端に一箇所ずつピンチがついた、ズボン(スカート)ハンガーでした。 


(説明するまでもありませんが、っていうか記事にするまでもないくらいなんだけど・・・)用意するのは同じ種類のズボンハンガー3つ。
2つ分のピンチ部分を取り外し、1つに取り付け直します。
そうすると、6個のピンチのついたネクタイハンガーに。
何の道具もいらず、簡単!

ひとまずこれを3セット作っておきました。
ベルトをぶら下げておくのにも使えます。


------

このズボンハンガーは、以前わらびさんに頂いたもの。
干し柿を干すほか、こんな風にも使えて、重宝しています。
ありがとうございました! 

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ウィーン2014:キッチン用品など

2014-05-13 | +海外

ウィーンで見かけたキッチン用品系で、おっ、と思って、更に写真を撮り忘れなかったものをご紹介します。
 

ウィーンのキッチン用品

マリアヒルファー通りのWMFショップに入ってみました。
これは何と、包丁立て(突き刺さっているのがナイフ)。
初めて見るタイプです。
細いプラスチックのワイヤーを筒に詰めてあり、その束の中にナイフを刺すという仕組み。
安定はしていますが、日本の場合、絶対奥にカビが発生する気がします。
プラスチックなので洗えるのだとは思いますが・・・。
他に、表面が竹の修正材になっているマグネット式包丁ホルダーもありました(欲しかったので写真撮り忘れた)。
 

ウィーンのキッチン用品

おお、なんと、WMFのペッパーミルが半額に!
しばらく前に日本のデパートで買ってしまったのが深ーく深く、悔やまれます。
(この写真のものは買ったのとは別モデルですが、同モデルも2本セットで半額になっていた)
あーん。
もう少し待てばよかった・・・。
追加で買おうかとも思ったのですが、家にはすでに2本あり(WMFとその後追加で買ったイワキ)、あと2本あってもどうしようもないので諦めました。

ウィーンのキッチン用品

Marzstrasse沿いのキッチン用品店のショーウィンドウ。
これら全部、さくらんぼの種抜きです!
どれにしましょう??(買わないけど)
日本でもそろそろ梅用品が店頭に並ぶように、こちらもサクランボの季節が間近なようです。
 

ウィーンのキッチン用品

この時期はまた、バーベキューの季節みたい。
あちこちでバーベキュー関連用品が売られていました。
ちょっといいかな、と思ったのは魚の形の焼き網。
(翌週、実家でバーベキューが予定されていたので)
でもダンナサマに、日本にも(魚型じゃないけれど)似たのがあるよ、と言われて思いとどまりました。
 

ウィーンのキッチン用品

(写真がひどくてすみません)
街角で見かけたコーヒーの広告。
ここに写っているカップ、恐らくbodumのダブルウォールグラスだと思うのですが、我が家のものと同じなので、嬉しくなって写真を撮ってしまいました☆
 

bodumのダブルウォールグラス

こちらが我が家のもの。
セコハンショップ(ブックオフ)でたまたま見かけ、つい・・・。
衝動買いではありますが、最近のお気に入りです。
液体が宙づりになっている見た目が面白いです。
あと、空気の層のおかげで、保温・保冷効果はそれなりにある気がします。
一番印象的なのは、淹れたてのお茶が入っているのに、持っても、手が熱くないこと。 

ウィーンのキッチン用品

キッチン用品ではありませんが・・。
マリアヒルファー通り沿いの大きなインテリアショップに、フローリング材が売っていました。
日本のものよりも、板幅(この販売されている単位の幅ではなく、目に見える「床板」の幅)が広いように思いました。
 

いろいろ見たけれど、結局このあたりのもので買ったものはなし。
ダンナサマも一緒だったからかな。
一人だったら、何か買っちゃっていたかも。

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ウィーン2014:バクラバを買いに・・

2014-05-12 | +海外

旅行記ばっかり続いて恐縮です。
タケノコを掘ったり、茹でたり、ケバブ用ミックススパイスを作ったり、そこそこ活動はしているのですが、めぼしい写真がないので・・・。

=====

4月末から1週間、ウィーンに行ってきました。
2007年のウィーン以来、7年ぶりのヨーロッパです。

でも。

今回の目的は、アラブ菓子のバクラバ。
ヨーロッパなのにアラブ菓子の探求?
でもまあ、旅のテーマは人それぞれでいいですよね。
(この前も、メルボルンにバクラバを買いに行こうと妄想していたくらいですし)

ダンナサマが忙しい筈なので、その隙に単独でバクラバ探求に励むつもりでいました。
(実際は、ダンナサマも一緒のことが多く、やや浅めの探求となりました)

7年前は、中心街およびナッシュマルクトくらいしか歩き回りませんでしたが、今回はバクラバベーカリーを予習していきました。
参考にしたサイトは、たまたま検索でひっかかったyelpというところ。
海外版食べログみたいな感じかな?

宿泊したのはウィーン西駅(westbahnhof)のやや北側。
幸運なことに、その近辺に幾つものバクラバベーカリーがありました。

ひととおり味見して美味しいお店・お菓子を厳選し、シロップ少なめのものを1トレイ分注文して持って帰る!
という作戦です。

まずは店構えから。 

baklava,Wienna

大体のバクラバベーカリーは、こんな風に絵入りの派手目の看板を掲げており、分かり易いです。
こちらは西駅から北上する通り沿いの、Backshop24というお店。 
なんと24時間営業です。 

baklava,Wienna

Backshop24を更に北に進んだところ。こちらも似たような目立つ色合い。
TAT Backerei。 
(ウムラウト記号は省略しています) 

baklava,Wienna

ブルンネンガッセを歩いていてみつけたベーカリー Lale han。
ベーカリーには、その店の奥の工房で焼いているところと、よそから仕入れて売っているだけのところがあるように思います。
この店は奥で焼いているところで、特注にも応じてくれました。 

baklava,Wienna

こちらもブルンネンガッセ沿い。
英語が通じないものの、特注に応じてくれたお店。
胡麻の輪っか状のパンは、上のlale hanより美味しかったです。

baklava,Wienna

ブルンネンガッセの北端、イッペンパークの近くのパン屋さん、Badkerei Gul
こちらはバクラバの絵の看板はないですが、バクラバも沢山置いていました。
この店は、特注は受け付けてくれませんでした。 

baklava,Wienna

プラーター駅近くのベーカリー。
ここのバクラバは、クルミが一番多めでしたが、甘さも激甘。
ホテルから遠いため特注はしませんでした。 


魅惑のショーウィンドウの写真をどうぞ。
どれがどのお店のものかはよく分からなくなりましたが、実は見た目は似通っているので大した問題ではないです。 

baklava,Wienna

きゃー!
こんなにふんだんにバクラバがあるなんて! 

baklava,Wienna

後から思ったのですが、この日は土曜日の朝。
休日のおやつ用に、沢山焼いて準備しておくのかもしれません。 

baklava,Wienna

右端の緑色のものは、ピスタチオのサルマというもの。1キロ25ユーロくらい。
他はほぼ全て胡桃のもので、1キロ12ユーロくらいです。 

baklava,Wienna

右上にあるもわもわしたものはクナーファ(糸状の生地)を使っていますが、ナッツはトッピングのみ。
上はパリパリ、下半分はすっかりシロップに浸っており、ういろうのような食感です。 

baklava,Wienna

チュロスのような揚げ菓子をシロップに浸したものだと思います。今回は買いませんでした。

baklava,Wienna

こちらはナッシュマルクトのお店。
パンの右側の列に、カダイフ(糸状の生地)で作った鳥の巣とブルーマーがありますが、これらはシリアからの輸入品です。
ウィーンのベーカリーでこれらを手作りしているところはみつかりませんでした。 

baklava,Wienna

こちらもナッシュマルクトのお店。
鳥の巣(シリア産)が、奥の左側と右端、2種類あります。
多分メーカーが違うのだと思います。片方はピスタチオのみで、もう片方はカシューナッツも混ざっているとか。
白くて四角いものは、ココナツのもの。
今回は買いませんでした。 

baklava,Wienna

手前の左右は、えらく大きなバクラバ。
食べにくそうだけれど、切ってから食べるのかな?
小さいものより、面積あたり周囲長さが短いからシロップが染みこまなくて甘くないとか?そんなはずないか。 

baklava,Wienna

いくつかのお店で買って、試食してみます。
見た目は似ていますが、ナッツの刻み具合、フィロの薄さなど、味や食感は結構違います。 

baklava,Wienna

クナーファは、上がパリパリで下がういろうのようで、結構美味しいと思いましたが、激甘です。
ここのピスタチオサルマはナッツの粒がとても細かく緑が濃いめ。ピスタチオのほか、カボチャの種が混ざっているかも? 

baklava,Wienna

もう1件。
かなり甘いため、それぞれ少しかじるのが精一杯です。当然旅行中に全部は食べきれず、かじりかけを持って帰りました。
冷凍して、ちょびちょびおやつに食べる予定。 


「5月2日にとりに来ます。コレを1皿注文します。シロップを減らして作って下さい」という内容を、ダンナサマのパソコンでドイツ語訳を準備し、お店に向かいます。
ドイツ語のメモと私の拙い英語、そして気合いでもって、特注にチャレンジ!

しかし。

1件目、シロップはドイツ語でもsyrupのはずなのですが、バクラバ製造用語ではないのか、通じません(泣)。
(「それってzucker mit wasser のこと?」 と言われた。何という言葉だったら通じたんだろう・・・)
それに、特別注文なんて論外、という風情。

次の店!
何とか特注に応じてくれそうな(製造所併設の)お店をみつけたものの、ここでも英語が全く通じず、シロップを減らす件が伝わりません。
(移民風の人ではなくて、西洋人ぽい外見のお兄さんだったけど)
ドイツ語圏の人ってみんな英語ばっちりなのかと思っていましたが、違うのですね。
観光地じゃないからか・・。
たまたま私の後ろに並んだ学生風の若い女性に、「英語喋れますか?」と助けを求め、通訳をお願いしてしまった始末。
グラマーな感じで、くるくるした黒髪の可愛らしい女性でした。(marinoさ~ん、marinoさんにちょっと似た感じの人でしたよ☆)
疲労困憊です。

もう1件、特注に応じてくれて、店員さんの一人が英語が得意なお店がありました。
こちらはほぼスムースに注文。


結局、2件のベーカリーから2種類ずつ、特注して買ってみました。
(特注でなく普通に店頭で買ったものもある)

baklava,Wienna

英語が通じなかった方。
ピスタチオのサルマ(細め)とクルミのバクラバ。
「シロップは、まあ普通より少なめだけど・・」とのこと。
クルミバクラバは、ナッツが少なめで、かなり甘め。
この店員さん(お兄さん)は、言葉が通じなかったものの、バクラバの値段を(まとめ買いのため)値引きしてくれたり、受け取りに行った際にはおまけにパンを2個つけてくれたり、持ち帰るビニール袋を2重にしてくれたり、とても親切でした。 

baklava,Wienna

もう1件、英語が通じた方。
シロップ少なめ、というリクエストが通じて、甘さやや控えめになっていました。
右は、大きめに砕いた胡桃をフィロ生地で巻いて、それを短くカットしたもの(四辺がカットしてあるバクラバとは違うタイプ)。シリアの程ではありませんが、今回あれこれ味見したなかではナッツが大きめ・多めなバクラバでした。
左はピスタチオのサルマ。上のものに比べ、やや太めで色が鮮やかです。
こちらはまとめ買いの値引きやオマケはなし。ちぇ。 

baklava,Wienna

4種類詰め合わせてみるとこんな感じ。
大量に、母のところに送っておきました。
普通の日本人には甘過ぎるお菓子ですが、アラブ菓子に郷愁のある母はかなり喜んでくれたました。 


ウィーンにまた行くとしたら、ドイツ語旅行会話ブックを持っていこう。
あとアラブ菓子にかけるシロップを、何と呼ぶか調べておくべし。 



アラブ菓子屋巡りの他にも、ウィーンらしいこともしたので、おいおい記事にしていきます。 

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2014台湾:安平樹屋

2014-05-08 | +海外

3月末に行った台湾旅行についてです。

台南で泊まっていたところが安平の近くだったため、歩いて行ってみることにしました。
これまでダンナサマも私も、ほとんど行ったことのないエリアでした。
 

安平樹屋

観光案内にあった、安平樹屋というところ。
ここは、昔(日本統治時代より更に前)、イギリス商社(徳記洋行。阿片、樟脳、砂糖の取引)の事務所と倉庫でした。日本統治開始(1895)後もしばらく営業していたものの、1911年、日本の製塩会社に変更。
1945年、終戦により日本が撤退し、台湾の製塩会社のものに。
しばらく後に事務所・倉庫が移転したことにより放置され、ガジュマルの木に覆われていたのだそうです。
2001年頃から整備が行われ、その特異な景観を生かして観光地になっています。 

安平樹屋

ガジュマルの木の根っこ、すごいです!

安平樹屋

パンフレットによると、放置されていたのは戦後のしばらく後からなので、50年程度のはずなのですが、古代遺跡といってもいい程の茂りっぷり。
台湾は暑いし、植物の生長スピードも速いのかも。 

安平樹屋

今はこうやってこざっぱりしていますが、整備される前は草ボウボウでさぞかし不気味な状態だっただろうと思います。
実際、誰も近寄らないような状態だったとか。 

安平樹屋

枝が屋根を破壊しつつあります。 

安平樹屋

すっかり木で覆われていて、とても涼しいです。 

安平樹屋

隣の建物は、「徳記洋行」という昔のイギリス商社の建物。
中は博物館になっており、安平の歴史やオランダ統治時代の様子が蝋人形(?)で表現されています。 
意外と天井が低かったです。
のっぽのイギリス人には、頭をぶつけそう感じだったのではなかろうか。
(1900年頃はイギリス人も今より小さかったのかも?) 



台北はどうか分かりませんが、台南は、よく見ると街の片隅に、空き家や使われなくなった倉庫のようなものがあります。
ほんの数年の放置だとは思いますが、そこにもガジュマルの木が侵入してきています。
茂ってくると、鬱蒼と暗く、人をよせつけないような荒れ果てた感じがあります。
この安平樹屋も、リアル廃屋から類推するに、昔はすごかったんだろうな、と想像しています。
大量の雑草や落ち葉の掃除、大変だっただろうな・・・。
(ガジュマルもすごいけど、ありきたりの雑草の生命力もほんとにすごいです。畑で実感。しかも台湾だと、冬に枯れるということはなさそうなので、ずっと茂りっぱなし・・・? おそろしや・・) 

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晩白柚ピール

2014-05-07 | +ジャム・ピール(果物系保存食)

連休は如何お過ごしでしたか。
私は、前半は音楽とケーキの都に旅行、後半は片付けなどをしていました。

旅行前、自制心を最大限に発揮して買い物に行かないようにし、生ものをはじめ、家にあるものを消費するように心がけていました。
で、旅先ですっかり解放されて、ららる~♪ と色々買い物をして帰ってみると・・。

思いの外、冷凍庫がいっぱい。入りません。
・・・旅行前は、冷蔵庫にあるものを冷凍庫に移動させただけだっけ?


食品関係以外にも、旅行前、いろいろ考えていたプロジェクトがあったはずなのですが、すっかり忘れています。
リフレッシュといえば聞こえはいいけれど、記憶喪失に近いかも。
「やりかけ山」を掘り返し、そうだ、布団カバーを作ろうと思っていたのだわ、とか徐々に思い出しているところです。



==旅行記はまた改めて書くことにして====


しばらく前に熊本に行った際、大きさにひるみながらも、晩白柚を買ってきました。
あれから2ヶ月・・・。

全然シワになる気配もありませんが、それにしてもそろそろ食べ頃です。
意を決して切ってみると・・・

おお!?
予想と違う!?
 

晩白柚

なんか、実のところが大きいですよね!?
晩白柚って、皮ばっかり厚くて、中味はちっちゃくてカスカス、という印象がありましたが、これは違います。
皮・実比がグレープフルーツか文旦くらい、実がしっかり詰まっています。しかもジューシー。 

晩白柚

もう1個、千葉で買ってきた晩白柚も切ってみました。

おお!!
そうそう、こっちがいわゆる晩白柚。
グレープフルーツくらいの果肉部分が、分厚い皮に包まれています。

果肉の味は熊本産も千葉産も、ジューシーで美味でした。 

晩白柚

皮は、折角なのでピールにしました。
晩白柚ピールを作るのは久々で、反省点は多々ありましたが、何とか袋詰めまでこぎつけました。 

2014/04/21作
晩白柚、果糖、水飴、レモン汁 


●晩白柚ピールの反省
・厚い方の皮と薄い方の皮、一緒くたにし、それを2つに分けて下ゆでしたのだが、当然ながら厚い皮、薄い皮で煮え加減が異なる。
しかも2回に分けた片方は、しばらく忘れてぐつぐつ煮込んでしまった。つまり煮え具合がまちまち。
見るからに状態の異なる皮は、分けて下ゆでするべし。

・晩白柚のことだから、きっと皮は固いだろうと思っていたが大違い、かなりやわやわに煮える。
(市木オレンジの方が固いくらい)

・GWの旅行前で気が急いていたため、柔らかさがOKなので砂糖を入れて煮はじめてしまったのだが、実はまだ苦かった。
水を替えて、もう幾日か晒すべきだったかも・・・。苦いピールになってしまった。

・一部は表皮をそいで煮たのだが、手で持つと崩れるくらい柔らかく煮えてしまった。
表皮はつけて煮ておき、干す前に削いだ方がよさそう。

・瓶詰めするには扱いにくい柔らかさでも、真空パックだと比較的簡単に袋詰め出来て、すごくよかった。

コメント (2)
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