採集生活

お菓子作り、ジャム作り、料理などについての記録

干しシイタケ煮

2012-03-07 | +ふたりの日

とうとう花粉が飛び始めましたね・・・。
今年は飽きるくらい寒い日がずっと続いて、花粉も出遅れていて楽だったのに、先週末くらいから急に暖かくなって来たら、やっぱり・・・。

本などを読むと、西洋には「春の大掃除」という習慣があるようです。

冬は、寒い北側の部屋は滅多に入らないで済ませていたけれど、気温が上がって全部の部屋に入れるようになった春、家全体の窓を開けて風を通して、カーテンやシーツも洗濯したりして、こざっぱり!
という雰囲気ではないかなあ。

でも日本の場合は花粉が。
窓も開けられず、洗濯物も外には干せず、折角暖かくなっても、特にいいことなんてないような・・・。

しかも暖かいと心配事が増えます。
先日鹿児島から帰って来たら、食卓の上にゆでたまごが1個。
出がけに食べてしまうか持って出ればよかったものを、うっかり忘れて出てしまったようです。

まだ大丈夫かな?と殻を剥いてみると・・・・。

あらららら。
ダメみたい。

ゆで卵をダメにしてしまったのなんて、生まれて初めて。(うー・・・、ごめんね)
ドリアンが、ダメになった卵の匂い、という意味がようやく分かりました。
(別に分からなくてよかったよ。ちぇー)


気分を切り替えて、春の採集(ウコギ、タラの芽、わらび)と植え付け(ジャガイモ)にでも励むことにします。

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まだ寒い頃、在庫の干しシイタケとカンピョウを、煮てしまうことにしました。
すぐに使うのではなく冷凍しておくのが目的です。
この2つが出来ていると、巻きずしが簡単に出来るはず。

たまにダンナサマと買い物に行くと、ダンナサマったらお寿司コーナーの前でじっと佇んでいるのです(あとお肉コーナー)。

「Fujikaちゃん、太巻きがあるよ?」
「そうだね(スタスタ)」
「Fujikaちゃん、Fujikaちゃん、おやつに太巻きなんてどうお?」
「(む。押しが強くなったものだ。昔は「××があるよ?」で終わっていたのに) まあいいけど」

と押し切られ、大抵買う羽目に。
ちょくちょく自分で作れば、お店で見かけてもスルー出来るはず。


■■干しシイタケとカンピョウ甘煮
■材料
干しシイタケ 水で戻しておく
カンピョウ
砂糖、醤油(同量~砂糖多め)

■今回の作り方
(1)戻したシイタケ、戻し汁、砂糖、醤油で煮る。かなり濃い味になるまで煮詰める。シイタケのみお皿にあけ、煮汁は鍋に残しておく。
(2)カンピョウはさっとゆすいで小さじ1程度の塩で揉み、塩を洗い流して絞る。
(3)たっぷりの水に5-6分漬けて、5-6倍になるまで戻す。
(4)軽く絞ってから、沸騰したたっぷりのお湯に入れて10分ほどゆでる。
 (爪で切り目を入れられるようになるまで)
(5)水でさらしてザルに揚げ、水気をしぼる。
(6)シイタケの煮汁の入った鍋にカンピョウを入れる。適宜調味料・水を追加。
最後、カンピョウに全ての煮汁を吸わせてしまう感じ。
(7)カンピョウもお皿にあげ、電子レンジにかけて更に水分をとばす。
(あまりやりすぎるとカンピョウはこげるので注意)
(8)瓶などに、ぎっちりすき間がないように詰め込んで冷凍保存。


しばらく前に実家に行って、お寿司ごはんを貰って帰りました。
冷凍しておいたお寿司ごはんと、カンピョウ・シイタケを使って、早速太巻きを作成。

卵焼きとホウレンソウおひたしのみ、作りました。
 

巻きずし

あっという間に太巻きの出来上がり。


これは簡単。

・生姜の千切りを入れるともっとよい
・ホウレンソウでなくて三つ葉にすると、香りがよい。
・カニかまを入れると更に喜ばれるな、きっと。


シイタケとカンピョウは、これでもか、という位味を濃くしたのですが、こうやってお寿司にしてみると、市販のお寿司より、随分と薄味です。
あと、かなり水分を飛ばしたはずが、断面を見るとお寿司ごはんに茶色い汁が染みています。
市販品は、ものすごく濃い味で、しかも極限まで(一体どうやって?)水分を飛ばしてあるようです。

かなり薄味ではありましたが、お寿司気分は十分味わえました。
シイタケ煮はまだあるので、お寿司ごはん、また作らなくては(こっちも多めに作って冷凍)。


美味しい太巻きがあっという間に出来るようになり、エッヘン。勝ったわ(何に?)、と思っていたところ、ダンナサマがまたもお寿司コーナーで佇んでいます。
今度はにゃに?と注視している先を見てみると、   ・・・いなりずし。

「Fujikaちゃん、いなりって美味しいよね~」

ですと。
自分ではいなり寿司が食べたくなることなんて全くないので、油断しておりました。
今度シイタケを煮るときは、一緒に油揚げも煮て冷凍しておかなくては。 

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生八つ橋風うぐいすもち

2012-03-06 | +お菓子(各国)

ここのところ漉し餡を2回もつくったので、あんこの在庫が沢山あります。
先日作った栗まんじゅうで、和菓子づいてきたので、今度は求肥生地を使ったうぐいすもちに挑戦してみます。

求肥は、以前から気になっていたものですが、お砂糖の使用量を見るたびに、ああはっぱり作るのはやめよう、と断念していたもの。
(そう思っている割には買って食べちゃったりしているのだけれど)

驚くことに、求肥の主成分は砂糖といってもいいくらいなのです。
たった50gの白玉粉に、その2倍の砂糖を使うというすさまじさ。
一個あたりだと、あんの分を除いて10gのお砂糖。角砂糖でいうと、約3個分です。
お、おそろしや・・・。
砂糖がお餅の柔らかさを保つのだろうけれど、それにしてもこのご時世に・・・・・。

でも、一度は挑戦してみたいわ。
どうせ我慢できなくて、何らかの形で甘いものを食べてしまう訳だしね・・。

砂糖は、一部をノーカロリーシュガー(ラカント)に置き換え、また量も少し減らしてみました。


あ、そうだ、きなこといえば、生八つ橋!
うぐいす餅だけど、八つ橋風に、きなこにシナモンを混ぜてしまおう。


■■シナモン風味うぐいすもち
(『人気の和菓子 基本のキホン』(金塚晴子著)より)
■材料(10個分)
白玉粉 50g
水 100ml
砂糖 100g (他レシピを見ると70gでもよさそう)
水飴 10g (他レシピを見るとなしでもよさそう)
きなこ 適量
シナモン 適量 (レシピにはないが使ってみた)
あん 250g  10等分しておく

■作り方
(1)電子レンジにかけられる容器(今回は丼)に白玉粉を入れ、水の半量を入れてよく混ぜてペースト状にする。
(2)残りの水、砂糖を入れてどろりとした状態にする。
(3)ラップなしでレンジに1分かけ、木べらでよく混ぜる、というのを4-5回繰り返す。
途中ぷぷーっとふくれる。最後は、全体につやと透明感があり、木べらで混ぜると強い粘りがあり盛り上がる程度。
(4)分量の水飴を加えてよく混ぜる。混ぜた直後は生地が柔らかくだれるが、混ぜているうちにもとの強い粘りが戻る。
(何故最初に砂糖と一緒に混ぜないのか理由を知りたい・・・)
(5)きなことシナモンを混ぜてふるったバットに生地をあける。
このとき、自重で垂れ広がるようならば加熱不足なので、きなこを洗って再度チンする。
ぷっくり盛り上がった生地を、中にきなこが入らないようにして、2つに折りたたむ。
きなこを打ち粉にしながら、端から千切って、10等分していく。
このとき、追加等はできないので、一度で、みな同じ大きさになるようにする。
左手の親指と人差し指で輪を作り、そこから絞り出すようにして右手で千切る、とのことですが、なかなか難しい・・・。
(7)千切り終わった生地は、里芋の葉の上の水滴のように、ぷっくりころんとしているのがよい。
この生地で、あんを包む。
最初は生地の上にあんを乗せるが、そのあとひっくり返し、おまんじゅうの時とは逆に生地を上から下にしごくようにして、最後はひっくり返してとじ目をつまむ。 
最後に閉じるのが、生地がべたついて手にくっつきとても大変! 
(8)両手で転がして丸く形を整え、そのあとうぐいすもち風に両端をつまんで成形する。 


両手がきなこだらけで、途中写真はありません。
 

うぐいすもち

出来上がり~。

大きさが、まちまちだ。

 


ぽよぽよの求肥は、触っていて気持ちいい~。
(もしかしたら加熱が足りなかったのかも。ちゃんと加熱するともう少し固くなるのかもしれない)
でもって、とてもあんこが包みにくいです。
包み方もおまんじゅうとは違うので、おまんじゅうで練習した成果はあまり生きませんでした。

とはいえ、何とか完成。
シナモン風味のわらび餅は、生八つ橋みたいでなかなかよかったです。


今回お砂糖を減らしても、十分甘かったので、もう少し減らしてみよう。
白玉粉と同量にしたらどうなるのか、今度やってみようかと思います。 

あ、生八つ橋も作ってみようかな。
(八つ橋の場合は上新粉が入るようです) 

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菜の花満開、モクレン開花のところに旅行

2012-03-05 | +国内

週末、ダンナサマとお出かけしてきました。 

2012/03/03鹿児島旅行

行き先はこちら。

街路樹にヤシの木があるところ。
何しろ暖かくて、セーター類を全部脱いでしまったほど。
最低気温でも10度以上で、こちらの最高気温より暖かでした。
 

2012/03/03鹿児島旅行

名産はこちら。
(花が咲かないうちに利用)
何だか分かりますよね?

そう、桜島大根。
上の写真でうっすら山裾が見えるのが、桜島(御岳)です。 

2012/03/03鹿児島旅行

鹿児島市からフェリーに乗って数分で、もう桜島に着いてしまいます。
数分とはいえ料金は結構して、片道は車1台と大人二人で1200円。

船内にはお蕎麦屋さんがあって、いい匂い~。
 

2012/03/03鹿児島旅行

菜の花が満開でした。
モクレンの花も、丁度開花したところで綿の実のように真っ白まんまる。
でも、バナナの木はすっかり枯れていました。
 

2012/03/03鹿児島旅行

桜島の南東は本土と陸続き。桜島南岸を通って大隅半島方面に車を走らせると、枇杷が名産のようで、袋かけ済みのびわ畑があります。
よく見ると、民家の庭や街路樹などありとあらゆる枇杷の木に袋がかけてあります。
関東あたりでは、民家の庭の枇杷に袋がかけてあるのは見たことがありません。
何故???
(写真は道の駅「たるみず」にて) 

2012/03/03鹿児島旅行 産直には柑橘が山盛り!(いっぱい買ってしまった・・)

そしてお魚も。
養殖が盛んなようで、カンパチやハマチなどが大変美味しそう。

これは黒鯛という名前で売られていましたが、メジナの仲間かな?
2012/03/03鹿児島旅行


額の透明なカウルがエイリアンを思わせるような変わったお魚です・・・。
地方名ヒウチというこの魚は、キンメダイ目のヒウチダイ(もしくはマルヒウチダイ)らしいです。
大きくなると体長40cmにもなって、大変美味とか。

2012/03/03鹿児島旅行


ご存知の方も多いかもしれませんが、鹿児島のお醤油は甘口です(塩辛さが薄い、という意味ではなく砂糖入りの甘さ)。

お刺身もこの甘いお醤油で食べます。
最初はお刺身が甘いなんてショックでしたが、慣れるとそれもアリかな、と。
サツマ揚げもかなり甘口で、お菓子のようなときも。


何もかも甘めなのかな、と思っていたら、以外や以外、おうどんやお蕎麦のダシは、すっきり透明の、関西風おだし。
(ダンナサマによると、透明薄口おだしで頂くお蕎麦はいまひとつだそうですが)
こちらのうどんも、大変美味でした。
でも、入っているサツマ揚げは、見た目とは違って大変甘口。
きつねうどんやいなり寿司の油揚げのようでした。



(爆買いしてしまった柑橘の写真もアップしようかな)

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初めて行った大隅半島は、街路樹(赤い実をつける常緑樹)や町全体が、暗くくすんだような印象でした。
曇りだった、というのもあるけれど、やはり桜島名物の火山灰のせい。
全ての植物が、深緑色の色調です。
特に冬は東側によく降るのだそうです。

そこではたと気づきました。

びわの袋は、火山灰対策では!?

びわの果実は表面がケバケバしています。
ここに火山灰が降ったら、ケバのすき間に入り込んでしまって雨くらいでは落ちないはずです。
傷みの原因にもなるかもしれません。
綺麗な実を収穫したかったら、必ず袋をかけるしかないのかもしれません。
勿論、ビワ農家さんが多くてみんな手慣れているので、畑の木のついでに庭の木にも袋をかけてしまう、というのもあるかもしれませんが。


よくよく見ると、ビワにかけた袋には、黒い砂のようなものがかかっています。
確かにこれがビワにふりかかってしまったら、売り物にはなりません。

雪が大量に降るのもかさばるし大変だけれど、灰が降るのもかなり大変な暮らしです。


 


 

コメント (2)
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神戸屋のパン「むぎの詩」シリーズ

2012-03-01 | +パン・麺・穀類

2月も末だというのに昨日はしっかり雪が降って、雪景色になりましたね。
午後には雨に変わって皆溶けてしまいましたが・・・。

大粒の牡丹雪が降りしきっていてなんだか気分がワクワクするので、雪見がてら買い物に行ってみました。
 

2012/02/29雪の日

長靴をはいて。

長靴だと、普通の人が歩かないところもスタスタ歩けて、ちょっと優越感。

 

2012/02/29雪の日

見慣れた景色が一変して幻想的な雰囲気になります。

ほとんど誰もいないところも、何だか嬉しいです。

 

2012/02/29雪の日

北欧の森みたい・・。

雪の日って普段より音が静かなところも好きです。 


てくてく歩いて買いに行くものは、パン。
パン屋さんではなくて、スーパーなのです。

先日、パン屋さんに行く時間がないからと試しに買った神戸屋の「オリーブの香り」というパンが大当たり。
表面のクラスト(皮)は、パン屋さんのパンほどカリカリではないものの、中の気泡が大きくつやがあり、とっても美味しいパンでした。
パン屋さんでは「リュスティック」として売られているような、水分が多めのパンに似ています。
ややしんなり気味のクラストも、トースターで焼けばパリパリになります。
このパンがスーパーで買えるなら、しばらくパン屋さんに行かなくてもいいかも!
と思った程。


雪の中、パンを買いにいくなんて、『小さなお茶会』のもっぷみたい。
(でも気温が高いせいか地面の雪は溶けていて、フローズンマルガリータみたいになっているけれど)

勇んでスーパーに着いてパンコーナーに行ってみると、お目当ての「オリーブの香り」がありません。
あれ売り切れ?
いや、棚にはめ込んであった札自体がなくなっています。

あららら?

店員さんに聞いてみると、神戸屋の「むぎの詩」シリーズは、3ヶ月くらいで商品が替わることがあるとか。
「オリーブの香り」はもう作らなくなったみたいです、と。

えー、そんな~ぁぁぁ。

スーパーに売っているのですっかり定番商品だと思い込んでいましたが、限定商品だったとは。
それとも、売り上げがいまひとつで淘汰されちゃったのかなあ・・・。
なくなると分かっていれば、買い溜めしておいたのに・・・・。

予想外の美味しさにびっくりしたときにすぐ、ブログの記事にしようかな、とも思ったのです。
でも、いつでも買えるし、と写真にも撮らず。

ああ、まぼろしの「オリーブの香り」・・・。



気を取り直して、別のパンを買ってきました。

2012/02/29神戸屋むぎの詩シリーズ「パン・オ・ルヴァン」

「パン・オ・ルヴァン」というもの。
天然酵母種を使ったもののようです。

 

2012/02/29神戸屋むぎの詩シリーズ「パン・オ・ルヴァン」

神戸屋の「むぎの詩」というシリーズは、イーストフードや乳化剤を使わないものだそうです。
このパン・オ・ルヴァンの原材料は、小麦粉・ライ麦粉・ルヴァン種・食塩・発酵風味量・パン酵母・モルト・ビタミンC

パン屋さんのパンとほぼ同じです。

 


お目当てのパンはなく、雪も半分雨に変わり、スーパーからの帰りは、とぼとぼ・ぐしょぐしょ(つる)びちょびちょ、という感じでした。


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調べてみると、1994年のクープ・デュ・モンド(パン職人のオリンピックのようなもの)に日本チームとして参加された方の一人が、このむぎの詩シリーズに携わったそうです。
この年のクープ・デュ・モンドで、日本は初参加だったにも関わらず、3位入賞!(すごい!)

その後、営業サイドからの強い要望で、「本物のパンの味」「イーストフードや乳化剤不使用の無添加」にこだわったパンを開発することに。
高い技術を持つ職人さんとしては、本物のパンを(工場で)作れるなんてやったー、と喜んだのだろうと思いきや、むしろかなり困ったのだそうです。
実際、「それはそれは本当に大変」だったようです。
最初はほとんどパンにならなかったとか。
そして試作で成功しても、ラインに乗せるとダメだったり、ということが何度も繰り返されたそうです。
くじけそうになっても、営業側が一歩も退かない強い信念があったとか。

営業の人、えらい!
そしてそれを実現させた技術者達もすごいなあ。

スーパーのパンひとつとっても、色々な技術の結晶なのだわ。
現代人って、舟の舳先に立っているようなものかも、と思います。


■参考情報
(1)むぎの詩開発者のインタビュー記事

(2)むぎの詩シリーズの商品紹介
(ここしばらく更新されていないようです)

 

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