2月も末だというのに昨日はしっかり雪が降って、雪景色になりましたね。
午後には雨に変わって皆溶けてしまいましたが・・・。
大粒の牡丹雪が降りしきっていてなんだか気分がワクワクするので、雪見がてら買い物に行ってみました。
長靴をはいて。 |
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見慣れた景色が一変して幻想的な雰囲気になります。 |
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北欧の森みたい・・。 |
てくてく歩いて買いに行くものは、パン。
パン屋さんではなくて、スーパーなのです。
先日、パン屋さんに行く時間がないからと試しに買った神戸屋の「オリーブの香り」というパンが大当たり。
表面のクラスト(皮)は、パン屋さんのパンほどカリカリではないものの、中の気泡が大きくつやがあり、とっても美味しいパンでした。
パン屋さんでは「リュスティック」として売られているような、水分が多めのパンに似ています。
ややしんなり気味のクラストも、トースターで焼けばパリパリになります。
このパンがスーパーで買えるなら、しばらくパン屋さんに行かなくてもいいかも!
と思った程。
雪の中、パンを買いにいくなんて、『小さなお茶会』のもっぷみたい。
(でも気温が高いせいか地面の雪は溶けていて、フローズンマルガリータみたいになっているけれど)
勇んでスーパーに着いてパンコーナーに行ってみると、お目当ての「オリーブの香り」がありません。
あれ売り切れ?
いや、棚にはめ込んであった札自体がなくなっています。
あららら?
店員さんに聞いてみると、神戸屋の「むぎの詩」シリーズは、3ヶ月くらいで商品が替わることがあるとか。
「オリーブの香り」はもう作らなくなったみたいです、と。
えー、そんな~ぁぁぁ。
スーパーに売っているのですっかり定番商品だと思い込んでいましたが、限定商品だったとは。
それとも、売り上げがいまひとつで淘汰されちゃったのかなあ・・・。
なくなると分かっていれば、買い溜めしておいたのに・・・・。
予想外の美味しさにびっくりしたときにすぐ、ブログの記事にしようかな、とも思ったのです。
でも、いつでも買えるし、と写真にも撮らず。
ああ、まぼろしの「オリーブの香り」・・・。
気を取り直して、別のパンを買ってきました。
「パン・オ・ルヴァン」というもの。 |
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神戸屋の「むぎの詩」というシリーズは、イーストフードや乳化剤を使わないものだそうです。 |
お目当てのパンはなく、雪も半分雨に変わり、スーパーからの帰りは、とぼとぼ・ぐしょぐしょ(つる)びちょびちょ、という感じでした。
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調べてみると、1994年のクープ・デュ・モンド(パン職人のオリンピックのようなもの)に日本チームとして参加された方の一人が、このむぎの詩シリーズに携わったそうです。
この年のクープ・デュ・モンドで、日本は初参加だったにも関わらず、3位入賞!(すごい!)
その後、営業サイドからの強い要望で、「本物のパンの味」「イーストフードや乳化剤不使用の無添加」にこだわったパンを開発することに。
高い技術を持つ職人さんとしては、本物のパンを(工場で)作れるなんてやったー、と喜んだのだろうと思いきや、むしろかなり困ったのだそうです。
実際、「それはそれは本当に大変」だったようです。
最初はほとんどパンにならなかったとか。
そして試作で成功しても、ラインに乗せるとダメだったり、ということが何度も繰り返されたそうです。
くじけそうになっても、営業側が一歩も退かない強い信念があったとか。
営業の人、えらい!
そしてそれを実現させた技術者達もすごいなあ。
スーパーのパンひとつとっても、色々な技術の結晶なのだわ。
現代人って、舟の舳先に立っているようなものかも、と思います。
■参考情報
(1)むぎの詩開発者のインタビュー記事
(2)むぎの詩シリーズの商品紹介
(ここしばらく更新されていないようです)