採集生活

お菓子作り、ジャム作り、料理などについての記録

十全大補湯

2009-10-28 | +お茶・お酒

台湾に行くことがあると、漢方スープミックスを買ってくることにしています。
市場やスーパーでも売っているけれど、先日(だいぶ前)はなんと漢方医院に連れて行って頂き、直接(?)買ってきました。色々な薬剤を取り出しては計量している様子は少しワクワクします。

何種類か買ったので、それぞれパックを解体して記念写真を撮っておこうと思います。

これは十全大補湯(じゅうぜんたいほとう) 。

2009/9/15十全大補湯
十全大補湯


「おくすり110番」の十全大補湯のページを参考にして効能や成分を書いてみます。

●成分
当帰(トウキ) 3時の方向の、枝別れした根のようなもの?
川きゅう(センキュウ) 4時半の方向の屋久杉の年輪みたいなもの。
芍薬(シャクヤク) 9時の方向の、細い木の枝を斜め薄切りにしたもの?
地黄(ジオウ) 真ん中の黒い固まり。
蒼朮(ソウジュツ)または白朮(ビャクジュツ)
茯苓(ブクリョウ)  10時の方向の白いもの(多分)
人参(ニンジン) 真ん中のゴボウを斜め薄切りにしたようなもの?
桂皮(ケイヒ)  7時の方向の茶色いもの。シナモンやカシアのことですよね。
黄耆(オウギ)  1時の方向の、黄色いスライス?
甘草(カンゾウ) どれだろ?

写真には次のものも見えます。
党参(トウジン) 6時の方向。キキョウ科の植物の根。
紅棗(ナツメ) 中央上の赤くて丸いもの
クコ   中央上の赤くて小さい細長いもの


●働き
十全大補湯(ジュウゼンタイホトウ)という方剤です。体力と気力を補い、元気をとりもどすのを助けます。冷え症で貧血気味、顔色が悪く、疲労衰弱がひどいとき、あるいは病中・病後、手術後などで体力が弱っているときに用います。

●組成
漢方薬は、自然の草や木からとった「生薬」の組み合わせでできています。十全大補湯の構成生薬は、体によい下記の10種類です。血行をよくして貧血症状を改善する“当帰”や“川きゅう”、“地黄”をはじめ、滋養強壮作用のある“人参”や“黄耆”、水分循環をよくする“蒼朮”や“茯苓”などが配合されています。これらがいっしょに働くことで、よりよい効果を発揮します。病院では、煎じる必要のない乾燥エキス剤を用いるのが一般的です。

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薬として飲む訳ではないので、まあおおざっぱに、骨付き肉(豚バラや鶏など)と煮込んでスープにして頂きます。黒っぽいスープになります。
塩をややしっかり目にするのがコツかな。塩気がないと、本当に薬みたい・・・。




■■十全大補湯レシピ
■材料
薬剤セット
肉類(豚バラ肉、鶏骨付き肉など骨付きだとダシが出てよい)
(肉の下茹で用)生姜・葱・酒 
ベジタリアンの場合:ゴボウ、蓮根、山芋などの煮崩れにくい根菜を適宜。もしくは何もなしでもよい。
生姜
日本酒(または焼酎でも)

■作り方
(1)鍋に下ゆで用材料と水を入れて沸かし、肉をさっと茹で、水でゆすぐ。
この茹で湯は使わない。
(2)薬剤は、さっと冷水でゆすぐ(私は買ってきたときに入れてくれた袋のまま使って、特にゆすがないことが多いです)。
(3)大きめのお茶パックのようなものがあれば、薬剤を袋に入れる。ナツメとくこの実は食べられるので袋から出しておく。
(4)鍋に肉(もしくは野菜)、生姜、水(蒸発するのでたっぷりめ)、薬剤、酒を入れ、火にかける。
沸騰するまでは強火で、沸騰したら適宜アクをすくい、極弱火にして1時間弱程度、肉が軟らかくなるまで煮る。最後に塩で調味する。
(5)肉と、スープ(液体部分)、食べられる薬剤を盛りつける。 


■■参考情報 
(1) スープの作り方はこちらも写真入りで参考になります

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