パネトーネ関連記事、これで最後になります。
お友達から頂いたイタリアの発酵菓子、大きい方はパネットーネクラシコです。
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大きい箱が、パネットーネ1キロサイズです。 縦長の形状です。
今年買った中では、こちらのものと、あとジャンドゥーヤパネットーネが背が高い形状でした。 そのほかは直径が大きく背が低いタイプ。 こちらのサイトによると、背が高いものをミラノタイプ、背が低いものをガルップタイプ、と呼んだりするようです。 (ガルップGalupというのはこのタイプのパネットーネを作りはじめた(?)お菓子メーカー。 イタリア北部、ミラノのあるロンバルディア州の西隣のピエモンテ州の会社です。 フランスとの国境山脈の山すその街にあるようです。)
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お店は、Pasticceria Besuschio (パスティッチェリア・ベススキオ?)。 1845年創業の由緒あるお菓子屋さん。 ミラノの西、車で1時間弱のところにあるAbbiategrassoという町にあるお店です。 今は5代目のお父さんと6代目の若いイケメンパティシエさんでやっているそうです。
とっても背が高く見えたので長さを測ってみました。 (ただし、これまでのものは計測を忘れているので、比較にはなりませんが・・)
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直径が17cm、高さが18cmでした。 縦長かと思いましたが、直径と高さ、ほぼ同じくらいでした。
それでは断面を☆
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わー、綺麗~。
明るさを変えてもう一枚。
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この写真だと黄色みが薄く白っぽく見えますが、もうちょっと黄色かったです。 大き目の縦長の気泡が点在して、とても力強い感じ。 気泡の内側はつやつやしています。
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千切ってみると、山食パンのように、縦に裂ける構造がはっきりわかりました。 今年食べた中では、一番コシのある食感。 かつ、しっとりもっちり。 香りは、全体に控えめ。何かの香りでインパクトを与える、というよりは、全体の美味しさとバランスで勝負しているような、さすが老舗の味、という印象です。
先ほども参照したこちらのサイトによると、最近のイタリアのパネットーネは、その特徴から二つに分けられるようで、一つはクラシック(シンプル、伝統回帰的)、もう一つはバロック(リッチ、贅沢追求的)。 前者はひとことで言えば香り控えめ、生地はパンに近い感じで、後者は砂糖漬けフルーツや生地の香りが強く、ふんわりとエアリーで繊細な食感なのだそう。一時期は、後者のバロックタイプが人気でしたが、最近はクラシックを好む作り手が増えているのだそうです。
今年買ったものを分類すると、このベススキオのものがクラシック、それ以外がバロックかもしれません。 (こんなにしっかりコシのあるものはほかになかった) 昔はこういうパンのようなタイプが主流で(老舗ベススキオはこちら)、段々リッチなお菓子方向に進化し、いままたパンタイプも支持者が増えつつあるのかも。
このお菓子屋さんのfacebookの動画つき投稿で、焼きあがったパネトーネの断面を押しているのですが、クッションのように反発しています。 くなくなのソフトタイプでは、こうはならないかなと。
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原材料は・・ 小麦粉、バター、卵黄、レーズン、砂糖、オレンジ砂糖漬け(オレンジ、グルコースシロップ)、母酵母、チェドロ砂糖漬け(チェドロ、グルコースシロップ)、オレンジペースト(オレンジ、砂糖、グルコース)、ヒマワリ蜂蜜、バニラ、塩
他のパネトーネは、小麦粉としてタイプ00(薄力粉相当)と書いてあるものがありました。 こちらのものは、詳細は書いてありませんが、パン用小麦粉を(部分的にでも)使っているのではないかと思います。 (逆にいえば、ふわふわタイプを買いたい場合は、小麦粉がタイプ00のものを選ぶといいのかも)
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この冬はおそらく平均的イタリア人を超えるペースで、パネットーネをもりもり食べてしまいました。
そんなに体重増はなかったのですが(最近体操アプリ、頑張ってるの!)、いくつか不都合な点が。
・美味しい甘いお菓子を長期間にわたって食べ続けて満足してしまったせいかどうか、いつものピールチョコがけ作業が全然乗り気にならず・・。
・ふんわりした美味しいものが常にあったので、何もなくなると大変にさみしい。
冷凍庫をどうにかしてあけて、少しだけでも冷凍しておけばよかったか・・・。
・ダンナサマはふんわりしたものが好きなので、私が作るようなずっしり系バターケーキよりもパネットーネの方が好きみたい(いや、私もそうなんだけど)。で、「パネトーネ、作らないの?」と言われてしまうと、プレッシャー・・。発酵ものって苦手だし、特にパネットーネは作れる気が全くしない・・・。
次の冬が早くこないかな!!
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