家の光協会という団体があります。
怪しい宗教団体のようにも聞こえますが、実は、農業・農村文化の向上を目指す、JA(農協)グループの出版・文化団体です。
大正14(1925)年から、雑誌『家の光』の出版などの事業を行っているようです。
雑誌『地上』は昭和22(1947)年に創刊された「農と食の総合誌」。
読者対象は主に地域農業の担い手、JA青年部員、JA役職員、地域リーダー層ですが、近年女性読者も増えてきているとか。
創刊以来、追求してきたテーマは、
(1)農業、農村の持つ多面的価値のアピール
(2)農業を取り巻くさまざまな情報提供と問題提起
(3)生産者と消費者の交流促進
(4)共生の思想をもとにした快適な地域社会・農村づくりの提案など。
能書きだけ読むとマニアックな専門誌のように見えますが、実際は、なんか美味しそうな野菜やその栽培技術等が載っていて、素人でも(食べものが好きならば)かなり楽しい雑誌です。
例えばTV番組『ガイアの夜明け』によくコンビニ業界が出てきますが、コンビニ業界人ではなく、またさほど立ち寄らない私でも結構興味深く見られるように、農業界の裏話(?)も興味深いです。
といっても、実は毎号読んでいる訳ではないのですが。
何しろこの雑誌は、本屋さんには置かれていません。
JAを通じて配布(販売)されるか、もしくは定期購読するしかないようです。
図書館にもあるかも?(調べてみなくては)
この雑誌のインターネットサイトもあるものの、内容はあまり読めないです。
興味深く思っている雑誌ではありますが、触れる機会がなくて残念。
えー、中途半端にしか知らない雑誌を何で紹介しているかといいますと。
2009年11月号の・・・ | |
アグリ@ナビというコーナーに当ブログを紹介して頂きました。 |
担当者さんからご紹介頂いたところによると・・・
”「アグリ@ナビ」は、読者に有益な情報提供を目的とし、各種のホームページ・ブ ログを紹介する連載コーナーです。 毎月2ページにわたっておよそ5~7本のホームページを紹介しています。
掲載サイトは農家のホームページ・ブログを中心に、自治体や企業の取り組み、海外ニュースサイト、個人の研究活動まで多岐にわたっています。
掲載サイトのセレクト及び執筆は、作家・編集者の北山耕平氏が担っています 。 ”
とのこと。
北山耕平さんは、なんと、1970年代~80年代に、『別冊宝島』『POPYE』『写楽』『BE-PAL』など錚々たる雑誌の出版に編集者として携わって来られた方です。
サブカルチャー最先端の都会派が何故JAの農業雑誌に!?
と思ったら、1979年頃のアメリカ滞在をきっかけに、アメリカ先住民族の文化や精神世界について研究を深めて来られて、今はむしろ「大地との関わり」や「農」、「ストーリーテリング」に関する著作・翻訳を多数出版されていらっしゃるのだそうです。
ひえぇぇぇぇ!
そんな方に、このヘロヘロなブログを読まれてしまうなんて!
恥ずかしすぎる!!
とはいえ、滅多にない機会なので、有り難く受けさせて頂きました。
どういう紹介の仕方を・・・?と思っていたところ、
農業雑誌だけに、栽培でなく「採集」というポイント、そして、以前記事にした、「ウィトラコチェ(トウモロコシの穂に黒穂菌が寄生して出来るキノコ)を食べてみた」という無謀なチャレンジに着目して頂きました。
丁度畑を始めたばかりで、気ままな採集生活とは違う、いわば拘束される感じに悶々としていたところだったので、「そうよねー、やっぱお気楽採集生活って大事よね~」と、自分のスタンスを再認識する(畑をさぼる)いい機会になりました。
(とはいえその後畑も続けて、だいぶ慣れてきましたが。あまりコントロールしようとしすぎない、採集的畑生活です。)
雑誌に紹介されたので、アクセス数が増えたか、というと、特にそういうことはなかったように思います。
雑誌(紙媒体)とネットって、割と相性が悪い気がします。
紙で読んでちょっと気になったものを、すぐにパソコンで調べるか、というと、(普通は)必ずしもそうではないですよね。
本や雑誌は、寝ころんでリビングやベッドルームで読みますが、その時パソコンは、すぐそばにはなく、また電源も切れている場合が多いと思います。
(よほど印象深いものは、読んだ後しばらくして、パソコンの前に行った時にまた思い出すでしょうけれど)
雑誌『地上』のインターネットサイトで、アグリ@ナビの記事が読めたらいいのになあ。
webサイト紹介という内容は、やはりwebサイト上に置く方が相性がいいと思います。
リンク先を、すぐに見に行けますよね。
更に、期間限定の数ヶ月分といわず、バックナンバー分全て見られたらいいのになあ。
バックナンバーが検索にひっかかって、訪ねて来る人もいて、貴重な財産だと思うのだけれど。
サイト紹介だと、紹介されたサイトが消えてしまったりして、問題なのだろうか。
でもそれはそれで、何らかの歴史を示している気もするのだけれど。
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紙でもwebでも、そしてその他媒体でも、農業情報ってもっと沢山目に触れる機会があるといいなあ、と思います。
いい媒体ではないかと思うのが、ラジオ。
地方の人や農業関係者って、車に乗る機会が多く、(移動中や農作業中に)ラジオを聞くことが多いのではないかと思います。
私も車によく乗るので、(CDプレーヤー故障のためもあり)よくラジオを聞きます。
でも、東京のFM局は、おしなべて、東京のおしゃれスポットの話とか、音程を外してるのに恥ずかしげもない歌手やタレントの話ばかり。
地方民間FM局も、おしゃれ東京FM局の真似なのかどうか、素人ぽいDJが、「おしゃれ方向」を目指した話をしているだけのように思います。
(そもそも、折角若向けおしゃれ番組を作っても、若い人ってラジオなんて聞かないですよね?ラジオ持っていない人が多いとか)
(民放AMは、たまに合わせると野球だったりしてすぐまた変えてしまって、あまり聞いたことありません。すみません)
地方に住んでいる中高年にとっては、東京って遠いし、その地方のおしゃれスポットですら、なかなか行けません。
(年取ると、行動力が減ってしまってねえ・・・)
むしろ普段よく目にするのは、田園風景。
こちら方面にも、ネタは沢山あるのではないかしら。
農業に関して、どんな研究や品種改良が行われているのか、商品流通はどうなっているのか、鮮度保持のコツは、などなど、あまり知られていないけれど、深めて調べれば面白いことは沢山ありそうです。
研究者を呼んできてインタビューをするなり色々方法はあるのではないかしら。
セリフを噛まずに上手く喋れるかは大した問題ではないはずです。
重要なのは知性だと思う。
若い人ではなく成熟した人、素人ではなく専門家の話を聞きたいです。
聞き流し、聞き逃すことも多いラジオなので、一度真面目に番組を作れば(いい番組であれば)、再放送数回にも耐えると思うのだけれど。
むしろ低コストでは。
(プロかよ、と言いたくなるような若い歌手とヘタなDJのトークなんて、聞くのは一度未満で十分)
家の光協会さん、というかJAさんへ。
出来れば昼休み枠とかで、どこかの局のスポンサーになって、面白いラジオ番組作って下さい。
都会の人にも地方の人にも面白い農業ネタって、きっとあると思うのですが・・・。
DJは、英語が喋れなくても日本語が喋れれば十分です。
顔やスタイルも、どうでもいいです。
(1)雑誌「地上」HP
アグリ@ナビは2012年2月以降休載です。
web上でバックナンバーが読めなくて残念なのですが、ブログのお友達、佐渡のyataさんや、秋田のミレイさんも紹介されていました。
(2)Wikipedia 北山耕平
(3)北山耕平さんブログ
北山さんはしばらく前に脳梗塞で体調を崩されていたようですが、いまはほぼ普通に歩いたり出来るようになったそうです。
早くお元気になって執筆を再開して下さいますように。