6月にイタリアに行った際、お友達に変わったパスタを教えて頂いて、買って帰ってみました。
北イタリア、リグリア地方(コルシカ島の真北に相当する位置。ジェノバが州都)のパスタで、Croxetti(クロゼッティ)というものです。
(どうやらCorzetti(コルツェッティ)もしくはCorsetti,Crosettiというパスタと同じもの(別名)のようです。
画像検索のヒット数からすると、Corzetti 7300 > Croxetti 3330 となっていて、コルツェッティの方が多数派なのかも)
ジェノバのパスタだけあって、バジリコのペースト(ジェノベーゼ)や胡桃のソースなどと合わせるとよいらしいです。
美味しいのは勿論ですが、薄い円盤の両側に模様があって、見た目がなんとも上品なパスタです。
模様はさておき、丸く型抜きするのは(オレキエッティ(?耳型パスタ)などに比べると)比較的簡単そうです。
下記(3)のリンク先に詳しい工程写真がありますが生クロゼッティの作り方はおそらく次のような感じ。
(1)粉と卵・オイル少々を練ってパスタ生地を作る。(マジョラムを入れることもある)塩はなし。
(2)平らにのばす。
(3)円筒形の木型の浮き彫りでない側は円形カッターになっており、ここで、丸く生地をカットする。
(4)円筒形の木型の浮き彫りを上にして台に置き、そこに打ち粉をした丸い生地を置く。
上になる木型をそこに重ね、ぎゅっと押す。これでパスタ両面に浮き彫り模様が形成される。
(5)適量の塩水を沸騰させ、茹でる。
作ろうとおもえば作れそうだけど・・・・
・・・・餃子の皮を4つに切って茹でたのでも、結構似たものにならないかな・・・。
■参考情報
(1)お友達のDuckbillさんのクロゼッティ料理
(2)クロゼッティのスタンプ各種の写真(英語) 円筒形と取っ手つき(スタンプのような形)の2個が一組です。
(3)クロゼッティの製造過程写真(英語) まあびっくり。円筒形の方の、浮き彫り模様がない側は円形にくり抜かれてカッターになっていました。
(4)イタリア在住経験のある方のブログ:クロゼッティ用スタンプ工場見学 レストランのクロゼッティ料理
(5)コイン型パスタクロゼッティ 1300円程度で日本でも販売されているようです。値段が高いのは、壊れないように運ぶのが大変だからではないかな・・・。
(6)THE GEOMETRY OF PASTA(英語) 各種パスタの形状が大変にスタイリッシュに模式化された図案になっています。このサイトでは、似たコイン型パスタはCORZETTIとなっています。
(7)2個一組のスタンプ型が楽天で売っていました。ここではコルツェッティという呼び名。高い・・・。
(8)コルツェッティには∞のつなぎめを太くした形というかピーナツの殻の形というか天才バカボンに出てくる警察官の目のかたちというか、要するに中央がくびれた楕円形のようなものもあります(かずさん情報ありがとうございました!)。 ようや画像みつけました! 割と小さめで、浮き彫り模様はないようです。
北イタリア在住の方のブログ「うちの食卓 Non solo italiano」 (レシピ本も出版された方のようです)
韓国語のブログ(写真多数)
(9)知る人ぞ知るマニアックなパスタかと思っていたコルツェッティですが、なんとおもちゃ屋さんタカラトミーが出している「パスタパスタ」というパスタメーカーに、スタンプ型(プラスチック製ですが)がついていることがわかりました。
この「パスタパスタ」は細長い麺をカットするだけでなく、車輪型や中空のマカロニのような押し出しパスタを作ることも出来ます。ちょっとびっくり。
「パスタパスタ」体験記 (「うちの食卓 Non solo italiano」の関係者の方のブログのようです)