杏は旬が短く、スーパーにあまり行かないで過ごすと一度も見ない年もある程です。今年も見かけないまま、終わってしまうのだろうなーと思っていました。
思いがけない杏の登場。ワクワクです。
届いてみると、その大きさにまずびっくり!
信州大実という品種とはいえ、キミはモモかい?と思う大きさ。
切ってみると、断面に果汁が滲みます(ネクタリンのよう)。囓ってみると、ジューシーで甘酸っぱい味がします。
アンズって、生の状態だと、柔らかいくせに果汁はどこ?という感じで、どちらかというと味がないフルーツかと思っていました(で、食べ終わった後、強烈な酸味を「胃で」感じますよね)。
こんなアンズもあるのだわ~、びっくりー。樹上完熟だからでしょうか?
芽からウロコのアンズでした。
生食で美味しい杏でしたが、杏ジャムも作ることにしました。
以前本で読んだ、杏を一度オーブンで焼いてからジャムにする、という方法を是非試してみたいと思っていたのです。
■■アンズジャム
■作り方
(1)杏を半割にしてお皿に並べる。
(2)オーブンに入れ、160度で20分程度、杏全体が柔らかくなるまで焼く。これを1日(~2日。都合次第で)干す。
オリジナルのレシピには干す、という工程はありませんでしたが、更に水分が蒸発し、味が凝縮することを期待しました。
あと、オーブンで焼いたのが夜遅くで、すぐにジャム作りに取りかかれなかったというのもあります。
(3)種を割って中身を取り出しておく。
(4)干しあがったアンズを電子レンジにかけ、柔らかく煮る。これをザルで裏ごしする。
漉さずに、全体をスティックミキサーでピュレ状にするというやり方でもいいですが、先日梅ジャムで失敗したので、漉すタイプを練習しようと思って。
(5)漉したアンズピュレに取り出した種(杏仁)を加え、よく混ぜながら煮立たせる。
砂糖類を加えて適宜煮詰る。
今回は、果糖のほか、家にあったイタリア産蜂蜜を加えてみました。
この蜂蜜は、松脂のような樹脂っぽい香りがして癖が強く、あまり減らなかったものですが、干したアンズを試食した際にちょっと垂らしてみたら絶妙なおいしさになると気づいたので。
(6)瓶詰めして、煮沸。この際、吹きこぼれやすいので注意。