今年は柚子が当たり年みたいですね。
地元の直売所でも山盛り、山口、鳥取の噂でも豊作とか。果汁がたっぷりめの早い時期にがんばって加工しようと買い込んでおります。
本柚子、花柚子のほかに、種無し柚子というものも最近見かけます。
大きさは花柚子くらい、皮は花柚子よりは薄く柔らかいです。皮の色は、花柚子はレモン色っぽいですが、種無し柚子は本柚子に近い色です。
ほろ苦さは本柚子よりはあって、花柚子よりは少ないかな。
種無しというだけあって、種がほとんどなく、切るとレモンのように果汁たっぷり。
スライスして蜂蜜に漬けておけば種を取る手間もなく柚子ドリンクが出来上がります。
直売所で何袋かかごに入れていたら、売っている人に「甘露煮にするの?」と聞かれました。「甘露煮というと?」と聞き返すと、3回ぐらいゆでこぼして、それを蛍火でとろとろ煮るものだとか。
何だかよさげな感じでは☆ よし、挑戦だ!
こちらが種無し柚子。本柚子のような色合いで小ぶりです。 | |
ゆでこぼしているところ。面白いことにみんなおしりを上に向けて浮かびます。 | |
晒しているところ。2回ゆでたので、沈みます。 | |
さて鍋に入れて、水をひたひたより多め、そしてお砂糖(果糖を使っています)を入れてコトコトコト・・・・。 | |
うっかり目を離した隙にグラグラ沸騰させてしまいパックリ爆発! | |
こうやって落としぶたと重石をして煮て、それが冷めるとあら不思議。びんの中だけ水位が高く! | |
さておおむね煮詰まりました。これは悲劇の1回目。 | |
2回目は破れないように慎重に煮ていきました。 | |
ひとまず瓶詰めしてから使い道を考えよう・・・。 | |
これは2回目。瓶詰めするために煮立たせたら更に濃いカラメル色・・・。 | |
ねっちりとしたドライフルーツ系です・・・。 |
2回目、皮が破れなかったのはよいのだけれど、疑問を残す出来上がりとなりました。
しわしわと小さく、皮がちょっとカチっと固め、そしてけっこう酸っぱいのです。
お砂糖が足りなかったのは確か・・。でも最後の方、もう煮詰まってきてしまい、しかもペクチンで濃度もついており、ここにお砂糖を足すとさらに柚子がちんちくりんになってしまいそうで足せなかったのでした。
考えてみればオレンジと違って酸っぱい果汁がたっぷり詰まった種無し柚子。
これが縮むほど煮詰めると酸味も凝縮されるわけで、砂糖もその分大量に必要だったのでした・・・。
そもそも、しわしわに煮上げてはいけなかったのかな?
ぽたっとした柔らかい甘露煮にすべきだったのだろうか。とすると、あらかじめ皮に切り目を入れておく必要があるはずですよね。
以前aiwhasさんがクローブを沢山突き刺して丸ごとオレンジのコンポートを作っていらっしゃいましたが、ああいう風にすればいいのかな?
あ、でも今読み返したら、クローブを突き刺すのは甘く煮た後、瓶詰めする直前のようです。
単に煮すぎたということかなあ。
甘いオレンジだったら、しわしわになるまで煮詰めても、甘くておいしいコンフィになりそう。
成功とはいえない気分だけはするものの、一体どの方向に修正を加えていいのか分からなくなってしまいました。
・砂糖を多くしてしわしわの甘いコンフィにする。
・砂糖を多くして、煮る時間を短くして、ぽったりとした甘露煮にする。
・材料を変えて(オレンジなど)、しわしわの甘いオレンジコンフィにする。
迷走中。
それにしても。
成功させてお友達に味見してもらうつもりが、謎のものが出来てしまった。
どうやって使おう。
刻んで、フルーツケーキに混ぜるかな。干し杏のように酸味のアクセントを出すのにいいかな(負け惜しみ)。
去年金柑を使ったように、挽肉のパテに断面が綺麗に出るように埋め込んだらどうかな、と思ったのだけれど、こんなに酸っぱくてもいいものだろうか。
シロップで少し煮直して、お酒に漬けておけば使えるかしらん。