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【ラノベ】カンピオーネ!Ⅵ 神山飛鳳

2010-10-28 | ライトノベル
カンピオーネ! 6 神山飛鳳 (カンピオーネ! シリーズ) (集英社スーパーダッシュ文庫) カンピオーネ! 6 神山飛鳳 (カンピオーネ! シリーズ) (集英社スーパーダッシュ文庫)
価格:¥ 630(税込)
発売日:2010-03-25

 読了。

 うんうん、やっぱ学園編より格段に面白いな。『カンピオーネ!』はこういう方向に進んでくれたほうが個人的には嬉しいです。
 や、学園編が悪いというわけではないんですけどね。どうしても見せ方がワンパターンになるというか、流れが停滞するというか、周囲の人間が護堂のモテっぷりに戦慄する様は、いわゆる俺TUEE的なニヤニヤできる要素ではあるんだけど、例えば5巻におけるクラスメイトたちの働きかけ方はあまり好みではなかったというか。分かりやすい例としては、同じ「護堂のモテっぷり」を示すエピソードでも、公式の書き下ろし小説のひとつ目は微妙だけど、ふたつ目は楽しめたというバランス感覚の話です。丈月さんは、一般人に属するモブキャラを書くと、けれんみを効かせすぎてしまうのかもしれないなあ。
 以下雑感。

・導入から60ページ超を、これまで名前だけ出ていた別カンピオーネのエピソードで埋められていたのに、思いのほか楽しめたのは僥倖。アニーのキャラクターのお陰というか、あのオチの効果が絶大すぎた。まさかこんなベタなギャップ萌えにヤられてしまうとは。カンピオーネの男女比率って4:3なんですね。

・リリアナのターンが始まりそうな雰囲気が漂ってて俺得。5巻であまりにも「都合のいい女」扱いされてたから、そのうち逆襲する前振りだとは思っていたけど、まさかこんなに早く伏線を回収してくれるとはなあ。丈月さん最高ッス! 一生かどうかは分からないけどついていきまッス!

・しかし幽世の中にいる三人のうち、いつも護堂の味方をする女性はどういう素性なんだろう。まだ挿絵などで登場していないのでアレだけど、この作品に出てくる偉い立場のキャラって基本他人の困る様子を見て楽しむ系なので、普通に手助けしてくれるあのキャラは癒しになりつつあるな!

・護堂がエリカに呼ばれて登場するシーンは、6巻における一番の盛り上がりどころ。今回のエリカは少しリリアナに押され気味の描写が目立っていたけど、あの役を与えられるのはメインヒロインの面目躍如といったところか。あと、直前の「妹に濡れ場を覗かれる姉」というシチュエーションは股間の盛り上がりどころ(言ってしまった……)。やっぱこの人、エロい文章書くの巧いよ。

・そういえば、羅翠蓮はキャラ的に「~じゃ」みたいなロリババア口調でくるのかと思ったら、かしこまってはいるものの単に丁寧な言葉遣いでしたね。ヘンな喋り方にするより、むしろこっちのほうがキャラが立っているように感じる不思議。こういうキャラ、かなり嫌いじゃないよ!

・最後の挿絵は、戦闘の迫力というものが完全に抜け落ちているせいで、最初見たときは護堂が羅濠の乳揉んだのかと思った。で、実は羅濠が純情キャラで、「肌を許してしまったから私の負け! 嫁にして!」みたいな展開になるかと思った。妄想だった。

 ここにきてまさかの上下巻でしたということで一つ。
 あああああぁぁぁぁ続きが気になるぅぅぅうんん。


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