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【ラノベ】ロウきゅーぶ! 8

2011-08-17 | ライトノベル
ロウきゅーぶ!〈8〉 (電撃文庫) ロウきゅーぶ!〈8〉 (電撃文庫)
価格:¥ 599(税込)
発売日:2011-07-08

 読了。

 なんだかあっという間に最新巻に追いついてしまったのだぜ。まだまだ暑い日が続くけど、僕にとっては『ロウきゅーぶ!』に彩られた夏だったと言えるでしょう(注:僕はロリコンではありません)。

 というわけで、表紙ローテーションは二度目の紗季。相変わらず慧心女バスは誰が欠けるということもなく、まんべんなく出番がありましたが、表紙を飾ったこともあって紗季分多めの一冊でありました。
 今回は一言でいうと「なるほど、そうくるか」みたいな感じの話。昴の父親が登場したり(しかも同校のOB)、智花に匹敵する実力を持ったバスケ少女が登場したり、女バスの面々それぞれに因縁のある相手がマッチアップしたりと見所の多いエピソードでした。
 ぶっちゃけると、「一チーム10人いないと公式戦に出場できない」というミニバスのルールをどうにかしようとしたというか、最初から最後まで今後に向けての伏線を散りばめた内容だったんですけど、これはこれで面白かったので問題なし!
 以下雑感。

・銀河のキャラって書き方によってはウザくなりそうなのに、越えちゃいけない一線を越えてこないし、昴の対応がガキっぽすぎないこともあって、なかなか好感度の高い立ち回りを見せてくれたと思う。良父親キャラ。このへんのバランス感覚が、蒼山サグさんはホント絶妙なんだよなあ。

・ミミたち五年女バスは、意地悪な言い方をすると噛ませ犬でしたね。ただまあ、単なる噛ませ犬で終わらせないあたりはさすがというか、各々に六年女バスの面子と因縁を持たせた効果なのか、それほど出番が多かったわけではないのにばっちりキャラが立っていた。7巻で万里との絡みがあった愛莉だけ、五年女バスとは関わりが薄いというのが、これはこれでバランスが取れているというのが面白い。

・しかし紗季かわいい。これまで葵が徹頭徹尾「昴と紗季はデキてるんじゃないか」と疑っているのに首を傾げてしまっていたけど、たしかに日常的なやり取りを先入観ナシで見ると、女バスの中で一番危険信号を放っているのは紗季なのかもしれない。修羅場になったりしないのはこの作品のいいところでもあるので、その部分は変えないで欲しいですけど、今回の買い物エピソードとか見る感じ紗季はやっぱ相当昴のこと好きだよなあ。

・と、相変わらず非常に面白かったんですが、気になった点が二つ。一つ目は「Interlude」扱いではない部分で夏陽視点のエピソードが混ざってたということ。たしかに竹中姉妹にチームを作るよう促したり、雅美を誘うシーンを描くためにはこの手しかなかったんだろうけど、昴以外の視点がこんな感じで挿入されたのって初めてですよね。便利な手法ではありますが、あまりに多用すると安っぽくなるからなあ、視点移動。今後あまり多用しないでくれることを希望しておきます。つか、夏陽の「イイヤツ」アピールがすごいんですけど、こっから夏陽視点が増える前振りだったりしないですよね? 僕はべつに夏陽が嫌いではないけど、そういうのはあえて読みたいとは思わないです。

・二つ目は、ちょっと最近(6~7巻あたりから)昴視点での地の文がクドくなってきたように思えるのが心配。某『IS』の一夏みたいなイラッとする親父ギャグではないのでイラついたりはしないが、智花とかの持ち上げ方が異常すぎてちょっと気持ち悪い。ひなたを「天使」と呼称したりするのは、笑いどころなのかなーという感じで面白いんですけど、「俺にとってはかけがえのない大切な存在」みたいなことをワンシーンで何度も繰り返されるのはさすがにクドすぎる。昴が大仰なことを言って智花を慌てさせるっつーのも、ある種の天丼ネタなんだろうけど、そろそろ別のバリエーションが見てみたいっすなあ。

 次回は修学旅行で京都エピソード? 10月の発売が楽しみですといった感じで一つ。
 ラノベの旅行ネタは大抵スベるから、『ロウきゅーぶ!』には期待したいっすわ。


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