ブログよりも遠い場所

サブカルとサッカーの話題っぽい

【漫画】神のみぞ知るセカイ11

2010-12-19 | 漫画
神のみぞ知るセカイ 11 (少年サンデーコミックス) 神のみぞ知るセカイ 11 (少年サンデーコミックス)
価格:¥ 440(税込)
発売日:2010-12-17

 これまで他の週刊連載に比べても、かなり単行本になるペースが遅い(貯金が多い)作品だなあと思っていましたけど、アニメ放映に合わせて連続刊行してきたなー。檜の話とか、はるか昔に読んだ気がしますし。ファンとしては、まとめて読めるのは嬉しい限りですが!

 で、この『神のみ』に関しては、何気に単行本の書き下ろし四コマだったり、若木先生のあとがきだったりが楽しみなんですけど、今回の檜に関するコメントは特に興味深かったわ。
 や、「派手でセクシーという部分では檜に肉薄することができず、序盤は上っ面な展開になってしまった」とか「檜の内側が自らのパーソナルな部分と結びついたので読み返せない」とかってのを読んで、ああなるほどなと思ったのですよ。僕は別に若木先生とリアル知り合いとかではないので、パーソナル云々ってのは全然知りませんけど、たしかに檜編って前半と後半でガラッと物語の雰囲気が変わってるんだよなあ。
 コレに関しては良くも悪くもというより、明確に悪いほうが勝ってしまっていて、ぶっちゃけ檜編はあまり面白くなかったです。それは、僕がこの作品に求めている「桂馬がギャルゲの攻略手法を用いてヒロインを落とす」という要素が薄かったというのが一番大きな理由なんですけど、それ以上に若木先生自身が檜というヒロインのキャラ像を掴みきれないまま見切り発車したような印象が強くてどーもしっくりこなかったんですよね。
 すっげー個人的な話をすると、僕は檜のエピソードって、「ギャルゲの攻略手法が通じないヒロイン相手に桂馬がどのような手段を講じるのか」というのが焦点になると思っていたのですよ。基本的にあっさり「落ち」てしまうヒロイン像がパターン化した中で、別の展開を見せてくれるのではないか、と期待していたのですが。
 実際に蓋を開けてみると、そういった部分はほとんど描かれず、桂馬はほとんど状況を眺めているだけになってしまったというか、相当な力業で最後をまとめたというか、成長した駆け魂がどれほど強大なのかという今後に繋がる設定でお茶を濁したような形になったのが少し残念でした。なんか全体を見渡した中で、10巻と11巻が少し浮いてしまってる気すらするからなあ。結果的に檜を十分に描ききれなかったことで、これから先の展開のベクトルが変わる架け橋になった〝だけ〟みたいな内容になってしまったのかなと。
 そのへん、若木先生のコメントを見ると「ああやっぱり」という感じで。

 しかしハクアと天理は可愛いな。

 本当に可愛いな。


コメントを投稿