【アニメ】2010年 第4クール

　 　　　＿＿＿_　　　　　　　また今日も放送中のアニメの改善点を
　　　／　　 　 　＼ （ ;;;;(　　 ネット上で指摘する仕事が始まるお…
　 ／　　 _ノ 　ヽ、_ ＼) ;;;;）　　在宅アニメ品質管理者の仕事も大変だお…
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■俺の妹がこんなに可愛いわけがない
　グレイト！　面白いね！　今期一番面白いね！
　原作は一巻のみ既読で、続きなんて絶対に買わねえと思うくらいつまらなかったのに、アニメになってすごく良い方向に化けたなあと。
　ぶっちゃけ原作だと桐乃よりも主人公の京介のほうがウザかったんだよなあ。なんか地の文（京介の独白）で「リアルで可愛い幼なじみなんていない」とか「リアルでデレる妹なんてありえない」みたいなことを繰り返し主張しまくってるのが、どーも好みに合わなかったというか鼻についたのですよ。
　アニメではそういう無駄な描写が大幅に省かれていて、基本的にキャラのやり取りのみで進行していくので、3話まで見た時点だと声の影響もあってか、京介がイケメンのいいお兄ちゃんとしか思えないといった塩梅。またこれと同様に桐乃のトゲトゲしさが、声や「京介の独白を省くこと」によってかなり薄れていました。全体的に、原作だと賛否両論になりそうなところを、うまく賛成多数にもっていくように作られている印象。
　これから先もめっちゃ楽しみです。

■そらのおとしものf
　第1話のOPで吹き出してしまった時点で僕の完敗。アレは保志さんとアニメスタッフの偉大さに敬服。
　絵は綺麗だし、声優は合っているし、演出は凝っているしで、原作をそのままアニメ化しても十二分に楽しめるのが素晴らしい。一期は謎のエピソード入れ替えがありましたが、二期はキャラが出そろっているから改編ナシでいくといいなあ。
　まとめるとニンフが可愛すぎて辛いという結論に至る。

■侵略！　イカ娘
　今期のダークホース候補そのいち。
　わかりやすいキャラクターとシンプルな物語を、絵が動くことによる演出で面白く仕立てあげてるなあと。
　完全受け身で見られるアニメは頭空っぽにできるから楽だわー。

■おとめ妖怪ざくろ
　今期のダークホース候補そのに。
　導入で『サクラ大戦』？　と思ったけどそんなこともなく。完全にノーチェックで見たんですけど面白かったです。ちゅうか現時点で、作中で妖怪に偏見の目を向ける人を見て「オメエら！　獣耳とおっぱいに罪はねえってどうしてわかんねえんだ！」と考えてしまうくらいには主人公チームを好意的に見られているのはかなり大きいと思う。
　や、この手の創作物ってのは、作品世界を読者（視聴者）に「納得」させる必要があるわけですが、そのための過程がものすごく丁寧に描写されてますよね。例えばざくろの刺々しい態度も、妖怪や半妖の置かれた立場や景のファーストインプレッションを考えれば「納得」できますし、逆に人間視点から見た場合の妖怪の危うさみたいなものも「納得」できます。
　ここまでお膳立てしてくれれば、あとは話の内容やキャラクターの好みによって好き嫌いが分かれるだけでしょう。今のところ続きが楽しみな作品となっております。そしてOPがスフィア。
　しかし日野さんは誠実な軍人がハマり役だなあ。土方さんにならもっさんを任せられる。

■ヨスガノソラ
　エロいエロいということで期待して見ると、それほどエロくないという……。
　正直アニメの内容より、このタイミングでゲームの通常版（発売は数年前）をフルプライスで売ろうとする商魂のたくましさに感心しました。
　さておき、全方位ハーレムっぷりが清々しいほどなので、これはこれで楽しいです僕。橋本タカシさんのキャラデザは秀逸だし、それを見事に再現している感じで、見ているだけで目が癒される感じ。
　でも主人公の声がなあ……下野さん嫌いなんだよなあ……。

■神のみぞ知るセカイ
　僕、声優の下野さん嫌いなんですけど（言うの二度目）、コレは辛うじてセーフ。べつの巧い人ならもっとよかったと思うけども。
　原作が面白い作品をそのままアニメ化すりゃ面白いのは道理なんですが、『HOTD』と同じで「原作に忠実で出来がいいアニメであるがゆえに原作だけ読んでればいいか」となってしまう感じ。ぶっちゃけ『そらおと』ほどの＋αを感じないので。
　僕はドラマCD感覚であんまり画面見ないで聴いてました。これなら続きは見なくても（聴かなくても）いいかなあ。

■もっとToLOVEる
　ほぼ同上。

■それでも町は廻っている
　OPが秀逸！！　でも中身はつまらんなあ。というか、漫画の一巻を読んでつまらなかったので、ある意味思ったとおりなのか。
　かつて友人と交わした「アフタヌーンっぽい雰囲気だよねえ（笑）」→「うんうん（笑）」という会話だけが印象に残っている作品。
　原作はすごく人気あるみたいなので、そのうち漫画を読みたいと思っているんですけど。
　うーん。

■えむえむっ！
　OPとEDに一見の価値あり。中身はゼロ年代に量産された駄エロゲ、駄ラノベを体現するような見事な作品。
　「いわゆる"テンプレ的"なヒロインたちの過剰な暴力などの理不尽な仕打ちに対し、主人公がドMという設定（性癖）をつけ加えることによってエクスキューズを試みる」という部分に辛うじて目新しさを感じるのだけど、実際のところ、この目論見が成功しているとは言い難く、ほぼ全ての登場人物の言動が度を超して不愉快なのはいかんともし難い。好きな声優が演じてこの有り様なので、原作なんて読んだら破り捨てたくなるに違いない。
　しっかしまあ、美緒（理不尽暴力系）、嵐子（過去のトラウマにより男性不信で暴力的）、由美（レズ体質で主人公を敵視）と、ヌルいラブコメ好きの人が見たら卒倒しそうなヒロインが勢揃いしているうえ、物語自体に全く面白さを感じないので続きを見ることはないだろうなあ。
　ちゅうかさ、3話は嵐子のトラウマを解消する話だったわけだけど、あの流れで「嵐子に転校しないで欲しい！」って思う視聴者がどれだけいると思ってんの？　暴力女は勝手に転校しちまえよって思わないか？　いくら過去に悲惨な出来事があったとしても、あんな風に傍若無人に振る舞う人間に同情的になれるか？　第三者的に見たら自業自得だと思わないか？
　とってつけたようなシリアスな展開にポカーンとしたというか、嵐子があまりに微妙なせいでボクシング部（笑）をあまり外道だと思えないんだよなあ。ピンク髪も友達ぶってるくせに、あの時点までボクシング部（笑）に直接働きかけようとはしていなかったみたいだし、全てが薄っぺらすぎてゲンナリ。二次元に常識や良識を求めようとは思わないけど、押し引きのバランスくらいは取りましょうや。
　この作品よく続いてるよな。よくアニメ化したよな。吃驚だ。

　毎回毎々、今期沢山アニメあるなーと思いますけど、見続けるのは三作くらいってのは変わらないなあということで一つ。