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サブカルとサッカーの話題っぽい

【サッカー】天皇杯2回戦

2015-09-09 | サッカー・アルビレックス新潟

 vsブラウブリッツ秋田。ホームで対戦。
 4-0で勝利。
 スタメンを全員入れ替えユースの選手も駆り出した中での大勝。


黒河*:6.0 フィードは酷いがボールさばきは非常に落ち着いていた。久しぶりに〝守護神〟らしいGKを見た気分。
長谷川:6.5 自分の得意なプレイを見せようという意欲はあったがプレイの判断はまだまだ。そんな中アシストもしたのは凄い。
酒井*:5.5 前半は緊張からかボールが足につかず判断もボロボロ。後半になり時間経過とともに立て直したのは好印象。
大野*:6.0 自分自身のプレイは問題なかったがピッチ上で戸惑うゴーソンへのフォローなども欲しかった。
前野*:6.0 逆サイドが破られていたので前半は攻め上がりを自重していた。やはり判断のよさなどはJ1で戦っている選手。
佐藤*:7.0 MOM。豊富な運動量をいかしチームを支えた。攻守に渡り中心となり特にボール奪取の鋭さはレオを彷彿とさせた。
成岡*:6.5 優平と良い距離感を保ち危険なシーンを作られそうなときには事前に芽を摘んだ。さすがの安定感。
平松*:5.0 立ち上がりから集中しきれておらず動き直しをサボりすぎ。プレイ面でも細かいミスが多くコンディションの悪さを感じた。
宮崎*:5.0 ピッチの上で自分が何をすればいいのか理解できていなかった。まだまだこれからの選手。
ラファ:6.5 一人レベルの違いを見せつける動き。前半はかなりの省エネだったが味方が納得しているなら良し。
田中*:6.5 試合を決定付ける2点目と3点目でチームを助けた。今日はそれほどボールは収まらなかったが得点で仕事を果たした。

斎藤*:6.5 流れの中のプレイは相手が疲弊しているぶんだけ宮崎より楽だったかもしれない。シュート技術の高さを見せたのは見事。
ハット:5.5 ボールタッチが少なすぎてどういうプレイが得意なのかということすら分からなかった。

監督*:6.5 控えメンバーで勝ちきったことでチーム力の底上げを示した。平松と長谷川を引っ張ったのは鬼ッスね(´д`)

主審*:6.0 可もなく不可もなく。良い意味で目立たないレフェリーだった。両チームがフェアでレフェリーが冷静ならこういう試合になる。


 ツイッターのほうでも書きましたが、この試合は優平と成岡がすごかったです(こなみ)
 いやマジで優平はレオを彷彿とさせるボール奪取を見せたり、タイミング良く相手の隙を突く寄せでボールを追い込んだり、ボールを奪ったあとも攻撃に繋げたり、獅子奮迅の活躍でした。

 ぶっちゃけ、前半はちょっと嫌な流れで、どうしてかっていうと相手チームの秋田がかなり最終ラインを押しあげてくるチームだったんですね。
 最終ラインを押しあげてくるチームが相手だとどうなるかというと、皆さんご存じの通り中盤のスペースがなくなります。
 で、悪いときの新潟は、スペースがないのに無理にボールを繋ごうとしてミスが増え、自分たちでリズムを崩して自滅してしまうことが多いのですよ。
 さすがにチーム力の差があるため、ショートカウンターで危ない場面を作られることはありませんでしたが(長谷川とゴーソンのミスで危ない場面はあった)、うまくボールを動かせないのでアルビのリズムだったとも言い難い内容でした。

 こういうとき、セオリーとしては相手の高いラインの裏を狙ってFWが飛び出し、そのタイミングに合わせて中盤、もしくは最終ラインの選手がロングフィードを入れるんです。
 そうすることによって相手はラインを下げますし、仮に下げないとしてもタイミングが合えば一発でビッグチャンスに繋げられるようになるんですが……。
 ところがまあ、ゴーソンは言うまでもなく緊張でガッチガチになりFWの動き出しなんてまるで見えてませんし、大野も大野でそれほどフィードが巧いわけではないので効果的なビルドアップは望めませんでした。
 今日スタメンだった達也は、降りてきてボールを受けるタイミングが抜群に良い選手ですが、達也が中盤でボールを受けても、両サイドの裏にある美味しいスペースに両SHの平松、宮崎が飛び出してくれないために、結局ラファエルとの関係だけになってしまい、なかなか崩すことができなかったんですよね。
 両SHのポジショニングと動きが悪いので、その後ろの両SBが前に出て行くわけにもいかず、わりと停滞した状態になっていたのが、この試合の前半だったと思います。

 そういう状況だったからこそ、黒河からのロングボールを相手のDFが処理ミスした瞬間を見逃さず、ラファエルが決めてくれたのは非常に大きかったですね。
 秋田はアルビに付き合ってガチでの殴り合い(というより走り合い)になっていたため、後半の途中で明らかにガス欠を起こしそうではあったんですが、前半をリードして折り返したことでメンタル面にもダメージを与えることができたのが勝利の鍵だったかもしれません。

 んでまあ、案の定、後半になると局面局面で秋田の選手が走り負けするようになってきます。
 最終ラインを高く保って前からプレスにいく、いわゆるハイプレスってやつは全体の運動量が豊富なうちはいいんですが、それが落ちてくると間延びしやすくなってしまうのが欠点ですね。
 同時にボールホルダーに圧力がかからなくなることで、スピードのあるFWがいるチームの場合は一発でGKとの一対一に持ち込めたりもしますし。
 実際、もうちょっと中盤からのパスに精度があれば、ラファエルはあと3点くらい取れそうな動きはしていました。相手と肩が並んだら、絶対にブッチぎってましたからね、ラファ。

 70分をすぎたあたりで、秋田は一度息を吹き返して、連動してボールを動かしはじめていたんですけど、まだまだ足が残っているアルビの選手たちを振りきることができませんでした。
 あそこはさすがJ1というか、これまで試合出場の機会が少なかった選手たちをうまく起用したことで、運動の質、量どちらでも相手を上回ることができたのかなと思います。
 唯一、平松だけがこの時間帯からすでにバテてしまっており、平松が守備のときにマーカーについていけないことで何度かサイドを破られましたが、あのへんは要反省でしょう。

 平松は前半立ち上がりからミスが多く、またフィジカルが売りのはずなのにハイボールの競り合いでも勝てていませんでした。
 後半になるとスタミナが切れ、上がってくる相手のサイドの選手に振りきられていたのもあって、非常に出来が悪かったと思います。
 なんでヤンツーは交代させなかったのかなあ……。まあ叩くことで鍛えようって意図なんでしょうけど。ホント厳しい指導者だわ。

 なにはともあれ、これで天皇杯も次の戦いにコマを進めることができました。
 この調子でリーグ戦でも勝って、残留に向けて勝ち点を積み上げていってもらいたいものです。
 今日はユースの選手たちの頑張りもあって休めたんですから、言い訳はできませんよ!