化学系エンジニアの独り言

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化学工学教育

2019-06-17 | 社会
先日、大学における化学工学教育というコラムを読んだ。投稿者によれば、企業から大学での化学工学教育を充実して欲しいという声があるという。投稿者の某国立大学工学部教授は、自分の学生時代に比べて今の化学工学教育の内容やレベルは低下しているという。

1990年代の大学院重点化政策に伴って大学の学科再編があり、2年に進級する際に選択するコース分けが学生からの人気合戦となってしまうので、人気のない化学工学教育は重点から外されているそうだ。

わが身を振り返ると、化学工学を学んでいてよかったと思うところしきりである。何よりも物質収支と熱収支という考え方を会得できたことが大きい。これは一般の社会生活にももちろん会社の仕事にも非常に役に立つ。決算書を読むときにも実は役に立ってます。

更に物の分離や加熱・熱移動を扱う単位操作というものも役に立ってます。新しい技術や装置に出会った時に、その原理はどうなってんのと理解する事が容易になります。

AI君がはやりの昨今ですが、何か物を作ろうと思えば、あるいは物流についても化学工学の知識は必須と思ってます。

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