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バイオエタノールのエネルギーバランス

2006-02-07 | バイオマス
ブッシュ大統領の一般教書演説の中でもRenewable Energyとしてのバイオエタノールが言及されている。畑からガソリンの代わりになる燃料、それも液体燃料を作ることが出来る技術なので、大いに注目されている。しかし、そのエネルギーバランスはどうだろうか。

New York Times(Web版)の記事には、コーンからエタノールを製造する段階で5分の2のガソリンが使われているという。実際にエタノールプラントで使用される燃料はガソリンではなくて、天然ガスですが。しかも、この数値にはコーンの栽培や収穫にかかわる機械の燃料などはカウントされていない。エネルギーバランスという観点からは更なる技術開発が必要である。

今年全米で生産されるエタノールは5000億ガロンで全ガソリン消費量の3%に相当する。これをさらに増やすためにも、エネルギー効率というかエネルギーバランスの向上が期待されるわけである。

その一つの方法として、コーンの茎なども一緒に収穫してそれをガス化して天然ガスの代わりに利用する方法や、エタノールプラントに隣接して牛(cow)をかって、糞尿からメタン発酵によりメタンを得る方法が紹介されている。
Frontline Bioenergy社がパイロットプラントの運転をしている。

それにしてもある程度の量をバイオエネルギーにも期待したい。

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