化学系エンジニアの独り言

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クリーン燃料製造への投資

2006-09-27 | バイオマス
ビルゲイツやウォーレンバフェットなどの大富豪が莫大な個人資産を慈善事業に投じる話題が以前にありました。
今回はクリーン燃料製造に私財を投資するというお話です。英国バージングループを率いるリチャード卿が航空や鉄道事業などからの収益のうち、個人資産についてクリーン燃料の開発に投資するといいます。投資総額は10年間で3,500億円とも言われています。その手始めとしてネットチケット販売会社を売却し、既に350億円を用意しているそうです。

自分の世代が親の代から引き継いだ美しい地球を子供たちの世代に渡してゆくためには、温暖化抑制が大事であり。そのためには化石燃料を代替するクリーン燃料の開発製造が不可欠との考えです。

リチャード卿はお金をどこかに寄付するというのではなく、自らのクリーン燃料事業に投資するとしています。事業ですから将来的には利益を上げることを目標にしているのでしょうが、すべての関連事業で収益を上げるものではないとのことです。

彼の会社では既に石油由来でない航空燃料の開発として、多年草や食料でない農産物からバイオ燃料を製造するプロセス研究に着手しています。

バージングループは36年前にレコードの通販会社として始まりました。今では航空会社、携帯電話、ワイン販売、鉄道事業などを擁しています。彼は起業家精神で新しい事業に取り組み、1999年にはナイトの称号を与えられています。もちろんなかには失敗した事例もあり、バージンコーラや真実テレビショウなどは顧客から見向きもされませんでした。

エネルギー関連研究には大きな資金が必要なことから、国プロとしても取り組まれています。2007年の米国予算ではバイオ燃料に175億円(対前年60%増)であり、再生可能エネルギー全体では1,150億円になっています。
最も1970年代のオイルショック時に石油代替燃料開発に投じられた金額に比べるとはるかに少ないそうです。

米国予算と比較して、リチャード卿が個人で投資するという金額の大きさが理解できます。



全く関係ないが、ファイターズよ、今日も全力でプレーしてシーズン1位になってくれ。それにしても金村の件はがっかりです。間違いは誰にもある、というヒルマン監督の言葉をかみしめて欲しい。

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