沖縄での一人暮らし

延べ8年間、沖縄で一人暮らしをしました。歴史・自然・文化を伝えます。

閉店の夜

2018-02-01 | やぎ料理

ひんぷん山羊料理店のおばあから電話がかかって来た。
「今日で閉店するよ。何時に来るの。テビチもあるよ。友達誘って来てね。」

月曜日もお店に行ったので今週2回目だけど、最後だから、万難を排して行く。

お店の入り口には手書きで、閉店の挨拶が書かれていた。
89歳のおばあが、56年続いた店を閉じるのはどんな想いなのだろう…。

「一号店ができるまでは、二号店で営業しています!」
おばあは、まだまだ一号店として、新たな場所で続投する気力に満ちている!

自家製のテビチだ。
塩を加えて下ゆでして、脂を取ってから、みりん、料理酒、焼肉のたれで3時間煮込むという。
コラーゲンがたくさん含まれて柔らかくて美味しい。

こちらのオードブルやサラダも、サービスで頂いた。
今日は、お店にとっても特別の感謝の日なのだ。

おばあもお客さんが多いから忙しい。

山羊の刺し身に山羊汁。
生姜と酢醤油で美味しくいただきます。
皮に近い部分はコリコリ歯ごたえがあり、赤い肉は上等で柔らかい。

山羊は匂いがすると言う人がいるから不思議だ。この店の刺身も汁も、匂いが気になることはない。おばあも不思議がっている。

ご馳走に長居をしてしまい、気づいたら最後の客になっていた。
山羊料理を継承する、おばあと娘さんと孫が記念撮影をして、お別れしました。

長い間ありがとうございました。

最新の画像もっと見る

2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (フーミン)
2018-02-03 18:10:00
お客とお店の関係を超えた、とても
素敵な関係ですね。forever-green
さんのお人柄だからこそ。

新しいお店も楽しみですね。



返信する
フーミンさんへ (forever-green)
2018-02-05 06:38:20
ありがとうございます。

長い歴史が終わったような気がして なんだか寂しい日でもありました。

トイレも、朝顔に蛇口が付いているタイプで、歴史を感じるお店でした。
返信する

コメントを投稿