蕎麦彷徨

ひとりの素人が蕎麦について考えてきたことを書きしるすブログ

蕎麦界の展望 (17)

2006-08-08 | 蕎麦界の展望
ソバの研究者・生産者の側からも、食べる側からも新たな地平を築ける可能性はある。しかし、最も高い期待が望めるのがその中間にいる人々、すなわち若い蕎麦店主、そこで働く若者、あるいは蕎麦に強烈な思い入れをもち、これからその世界に入っていこうという若者である。

全国からいい玄ソバを直接入手している蕎麦店主及びその関係者の方々は、何よりも玄ソバの良し悪しが判っている。それゆえ、さらにいい玄ソバを求めようと考えるのではないか。その先は栽培しかありえない。全国から買い求めてくるソバにあきたらなくなった時、味を誠実に追求する若者が、栽培の世界に果敢に挑むに違いない。

事実、もうすでに蕎麦店主の方が、栽培を実践しているという話を聞く。私はそう聞くと店を訪問するが、まだ特別な蕎麦に出合っていない。自家栽培では、年間にわたる使用量をまかないきれないかも知れない。少量でも、いい玄ソバの栽培に成功していないのかも知れない。残す道は、本格的な栽培しかない。




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