前回までの考察から、大小様々な団粒間の空間やそこに存在する水が、極めて重要な役割を果たしていることが確認できた。では、これらがどのような割合で存在すればよいのか。
空気にはほとんど重さがない。だから重さで表すのは不適切だ。そこで、土壌学では、容積で表すことにしている。その際、空気と水だけではなく、粘土・腐植を加え、3つの割合で考える。そして、それらを順に、気相、液相、固相と名付け土の三相分布と呼んでいる。これは、土を物理的側面から考える重要な指標となっている。
それではこの三相はどのような割合がよいか。
一般に畑作の土の場合、気相:30%、液相:30%、固相:40%が適切であると言われている。
私が栽培しているソバはどのような割合がよいか。湿害を受け易いという作物の性質上、液相を減少させ、気相を逆に増加させる。ソバの根は貧弱なので、固相は少し減少させた方がよい、というのが私の現在の考えである。
ところで、三相分布は次のように求める。土を採取し、その体積と重量(現物重量)を計量する。次に、その土から(フライパンなどで)水分を蒸発させ計量する(乾物重量)。この現物重量から乾物重量の差と体積から、液相の割合を求める。次に、乾物重量を土の(真)比重の2.65で除して、固相の割合を求める。気相の割合は、100から液相の割合と固相の割合を引けばよい。
今日、今年ソバを栽培した東区の土の三相分布を求めた。その結果、気相:37.1% 液相:32.7% 固相:30.2%であった。
これをどのように改善していくか。それが、2007年のソバ栽培までの課題である。
都合により、このブログを休みます。明年1月10日に再び開始します。再開後は、次のテーマで書き進める予定です。
③ 現在考えている土づくりについて の後半
④ 育種について
補論 刈り取り後のソバの扱いについて
2006年ソバ栽培の総括
空気にはほとんど重さがない。だから重さで表すのは不適切だ。そこで、土壌学では、容積で表すことにしている。その際、空気と水だけではなく、粘土・腐植を加え、3つの割合で考える。そして、それらを順に、気相、液相、固相と名付け土の三相分布と呼んでいる。これは、土を物理的側面から考える重要な指標となっている。
それではこの三相はどのような割合がよいか。
一般に畑作の土の場合、気相:30%、液相:30%、固相:40%が適切であると言われている。
私が栽培しているソバはどのような割合がよいか。湿害を受け易いという作物の性質上、液相を減少させ、気相を逆に増加させる。ソバの根は貧弱なので、固相は少し減少させた方がよい、というのが私の現在の考えである。
ところで、三相分布は次のように求める。土を採取し、その体積と重量(現物重量)を計量する。次に、その土から(フライパンなどで)水分を蒸発させ計量する(乾物重量)。この現物重量から乾物重量の差と体積から、液相の割合を求める。次に、乾物重量を土の(真)比重の2.65で除して、固相の割合を求める。気相の割合は、100から液相の割合と固相の割合を引けばよい。
今日、今年ソバを栽培した東区の土の三相分布を求めた。その結果、気相:37.1% 液相:32.7% 固相:30.2%であった。
これをどのように改善していくか。それが、2007年のソバ栽培までの課題である。
都合により、このブログを休みます。明年1月10日に再び開始します。再開後は、次のテーマで書き進める予定です。
③ 現在考えている土づくりについて の後半
④ 育種について
補論 刈り取り後のソバの扱いについて
2006年ソバ栽培の総括