蕎麦彷徨

ひとりの素人が蕎麦について考えてきたことを書きしるすブログ

発芽

2015-08-24 | '15SOBA

昨日播種4日目で、予定通り発芽した。

ただ単に播くのが「下手」だったり、発芽不良だったりして随分不均一になってしまった。それで、空間が出来てしまったところに、種子を播き足した。その数は100で、最初からの総数は、1450になった。近いところは間引きする予定だが、まだ発育不良になるのもあるので、もう少し様子を見てからにする。

4日目の発芽状況

発芽が不均一なところ


2015 今年の方針

2015-08-22 | '15SOBA

次は、昨年の総括を踏まえての今年の方針である。

①     昨年は、播種が早いほうがよかったからと言って今年もそうなるとは限らない。しかし、地球の温暖化が進行している等を考慮すれば、播種は早めた方がよいかもしれない。さらに、今年の果樹、野菜の成熟状況も、周りから聞く限り、進行が早い。それで、例年8月21日の播種日を数日早めようとした(昨年は8月23日)。しかし、実際は天候の関係で2日早い19日になってしまった。

②     昨年収穫した玄ソバはよくなかった。それで、NBさん達が栽培している隣の畑のソバ(私の圃場のすぐ隣なので形質が近いと思われるので)を種子にすることにした。無理をお願いして、米袋2つ、約45kg、から選ばせてもらった。まず、唐箕による風選によって5kgまで精選した。次に、石抜き機に何度もかけ石の方に集まってくる比重の高いものを集めた。これで約500gに絞った。最終的には、目視で、形状、色などを基準とし、1350粒を決定した。

これを19日に播種した。1000粒重30gで計算し、10a当たりにすれば2kg強(一般には5kg)の播種量である。1㎡当たりでは、約68粒子である(圃場は20㎡)。

③     私は、ソバの「肥料」には、落葉(腐葉土)が最もよいと考えているので、落葉の投入量を増やすことにした。落葉収集用の袋で、昨年は10袋だったのに対して、今シーズンは21袋集めた。それを、圃場の上に広げておいた。私は、この方法が、別のところで腐葉土にして投入するよりも、また、集めてきたらすぐに鋤込むよりもよいと考えている。前者の方法では、先に腐葉土化する下の部分のいい成分が逃げていってしまうのではないかと考えている。また、後者の鋤込む方法では、これだけの量は鋤込めない。

播種の1週間前から圃場の上の落葉を取り除き、19日に播種した。

今年の冬に、集めた落葉を圃場の上に積み上げた。   

落葉飛ばないように、上を覆った。

今年より腐葉土化した下側の落葉を、次年度の落葉の下に敷き込むように再び落葉収集用の袋に戻しておいた。

 


2015 播種

2015-08-19 | '15SOBA

今日、今年のソバを播いた。

もう少し早く播きたかったのだが、雨が降ったので圃場が乾くのを待ったら今日になってしまった。とにかく、播種ができたので一安心だ。

収穫まで何が起こるか判らないので、うまく発芽し、生育してくれることを願っている。


新シーズンの始まり

2015-08-01 | '15SOBA

まずは、昨年の総括から始める。

前年度(2014年)のそばはひどいものだった。ソバを栽培して20数年になるが、最悪の年の1つである。試食以来、折に触れて原因を考えているが、今は、次の3点がその原因と考えている。①天候など自然条件。②腐葉土の投入不足。③前々年の種子を使用したこと。

 ①   昨年は自然条件が、ソバ栽培には適していなかったかもしれない。生育前半は問題なかった。というよりむしろ例年よりよかった。発芽も良好で、5週目頃までは、順調に生育していた。ところが8週目には、「実の入りが悪い」ことに一抹の不安を抱いた。さらに、倒伏が起こらなかったのも例年とは異なっていた。結果は、収量も少なかったし、味に至っては論外となってしまった。

 昨年が、ソバ栽培には不適であったのではないかと考えるには次の理由がある。

私の友達のNBさんは、この地で約3haの畑にソバを栽培している。彼は、「ソバがまともに収穫できたのは8月10日以前に播種したものだった」と言っている。この地の他の栽培者もそれと同じであったならば、私が播種したのは8月23日だから、いいソバが取れなかったのも当然かもしれない。ちなみに、この地の播種適期は、旧暦のお盆頃と言われている。

 私の地域には、本当に美味しい蕎麦を出してくれる名店がある。その御主人は、全国から自分の目にかなった選りすぐりのソバだけを入手し、自家製粉で提供している。そのご主人が、友達のNBさんのところに、いい玄ソバないか相談に来たそうである。こうした事実からも、昨年のソバは生育も収穫もままならなかったのではないかと思われる。

 ②   私は、美味いソバを収穫するのに適した「肥料」は、腐葉土を大量に投入することだと考えている。過去3年間で、福島原発の放射能の懸念から、2年間は未投入で、昨年は落葉を入れたものの、その量が少なかった。これも一つの原因と思われる。

 ③   昨年は、大失態を犯してしまっている。取っておいたはずの前年の播種用の種子が見つからなかった。やむを得ず前々年の種子を使った。これがいけなかったのかもしれない。(ちなみに、古い種子の発芽率は相当低下すると聞いていたが、そのようなことはなかった。)