オオイヌノフグリ
現在の玉川上水は雑木林のような林が卓越しているので、林の野草の避難所になっている。玉川上水の両側は市街地であり、林が途切れるので、そこには林縁に生える植物があり、さらに道路に近いところには空き地の雑草や畑地雑草が見られる。オオイヌノフグリはそういう雑草のひとつで林の下にはない。明るい日差しを浴びてたくさんの花を咲かせる。それも早春から夏まで長い間、爽やかな水色の花を楽しませてくれる。花に近づいてよく見るとクワガタソウなどと通じる形と模様をしている。名前の由来になっている果実はハート型というかふくらみが2つある。気の毒なネーミングだという声が多いが、誰にも印象的な花にではなく果実に注目した視点がユニークだし、「なんとかソウ」といった気取ったものでないところが、民衆の愛情の表現ともとれるのではないか。玉川上水には同じ仲間のタチイヌノフグリ、フラサバソウもある。


果実
果実
可憐な小さな花になんとこの名前!「何でぇ?可哀そう」と思いましたが、おかげでなかなか花の名前を覚えられない私でもこの名前は一度で覚えました。
小島 基男
春を知らせてくれる可憐な青い花。犬のふぐりなんてあんまりな名だが、昔の人の観察眼を褒めようか。
住田景子
名前の由来がかわいそうと言われがちだが、なかなか実がなるまでお付き合いすることがない。花は、拡大すればするほど、青紫で縞模様のある可憐な花だ。一日で散ってしまい、花ごと散るのを見ると、合弁花だろうか。
長谷川博行

オオイヌノフグリ
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タチイヌノフグリ

フラサバソウ
現在の玉川上水は雑木林のような林が卓越しているので、林の野草の避難所になっている。玉川上水の両側は市街地であり、林が途切れるので、そこには林縁に生える植物があり、さらに道路に近いところには空き地の雑草や畑地雑草が見られる。オオイヌノフグリはそういう雑草のひとつで林の下にはない。明るい日差しを浴びてたくさんの花を咲かせる。それも早春から夏まで長い間、爽やかな水色の花を楽しませてくれる。花に近づいてよく見るとクワガタソウなどと通じる形と模様をしている。名前の由来になっている果実はハート型というかふくらみが2つある。気の毒なネーミングだという声が多いが、誰にも印象的な花にではなく果実に注目した視点がユニークだし、「なんとかソウ」といった気取ったものでないところが、民衆の愛情の表現ともとれるのではないか。玉川上水には同じ仲間のタチイヌノフグリ、フラサバソウもある。




可憐な小さな花になんとこの名前!「何でぇ?可哀そう」と思いましたが、おかげでなかなか花の名前を覚えられない私でもこの名前は一度で覚えました。
小島 基男
春を知らせてくれる可憐な青い花。犬のふぐりなんてあんまりな名だが、昔の人の観察眼を褒めようか。
住田景子
名前の由来がかわいそうと言われがちだが、なかなか実がなるまでお付き合いすることがない。花は、拡大すればするほど、青紫で縞模様のある可憐な花だ。一日で散ってしまい、花ごと散るのを見ると、合弁花だろうか。
長谷川博行

オオイヌノフグリ
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タチイヌノフグリ

フラサバソウ