シュンランに遅れていくつかのランが花を咲かせる。キンランとギンランは5月から6月にかけて林の下でそれぞれ黄色と白の花を咲かせる。シュンランと違い、背も高く、色もはっきりしているので人目につく。特にキンランは花も大きく、たくさんつくのでよく目立つ。それに数本がまとまっていることが多い。花はやや濃いめの黄色で、唇弁には赤い膨らみがあって、訪花昆虫にシグナルを送る。
ギンランもキンランと同じようなところに生えるが、玉川上水ではキンランよりは少ないようだ。同じ属だが花の印象はかなり違い、スリムで小さい。花びらは開か図、全体に紡錘形。葉の細いものもあり、ギンランとしたものにササバギンランが含まれていると思われる。
キンランもギンランも緑色の葉を持つが、栄養の半分ほどは地下の菌類から得ている。その菌類は樹木から栄養を得ているので、これらのランが育つには、木があってしかも菌類がなければならない。このことは盗掘をして栽培しても育たないし、移植をしても、定着はしないことを意味する。
金と銀でオリンピックのメダルのようだが銅ランというのはないし、銅さんというおばあさんも(多分)いない。

キンラン
キンラン
木と木の間に鮮やかな半開きの黄色の花を見せるキンラン。こんなに綺麗な色とすっきりとした姿で咲く花をこれまで知りませんでした。伊豆大島ではキョンが食用にしているようですが私たちの玉川上水ではいつまでもその美形を見せてほしいです。
佐久間
キンラン
玉川上水のキンラン、ギンランはいつも柵から離れた奥のほうで咲いているようだ。楚々とした立ち姿はもっと近くで見たいのに、どうして!
松山景二

キンラン
+++++++++++++++++++++++

ギンラン
ギンランはキンランに比べ草丈も低く、白い花数も少ない控え目派。二番目の居心地を知る者として共感を覚える。銀だっていいじゃないか。
石井誠治
「キンラン」を明るい貴婦人とすると、「ギンラン」は清楚な佇まいの淑女のように思われます。最近は玉川上水でお目にかかれるチャンスが少なくなりましたが、樹林の中でこの淑女に会えた時の感動はいつまでも心に残っています。
小島 基男
動植物のスケッチをしていてうまくいったと思えるのは、これ以上省くとわからなくなるまで「描かない」で表現できた時です。花の色は白、茎は真っ直ぐで、葉は平行脈。ギンランはまさに無駄がなく、これ以上単純化できないかの如きです。一文字で表現するなら「凜」以外にありません。
高槻成紀

ギンラン
ギンランもキンランと同じようなところに生えるが、玉川上水ではキンランよりは少ないようだ。同じ属だが花の印象はかなり違い、スリムで小さい。花びらは開か図、全体に紡錘形。葉の細いものもあり、ギンランとしたものにササバギンランが含まれていると思われる。
キンランもギンランも緑色の葉を持つが、栄養の半分ほどは地下の菌類から得ている。その菌類は樹木から栄養を得ているので、これらのランが育つには、木があってしかも菌類がなければならない。このことは盗掘をして栽培しても育たないし、移植をしても、定着はしないことを意味する。
金と銀でオリンピックのメダルのようだが銅ランというのはないし、銅さんというおばあさんも(多分)いない。

キンラン
キンラン
木と木の間に鮮やかな半開きの黄色の花を見せるキンラン。こんなに綺麗な色とすっきりとした姿で咲く花をこれまで知りませんでした。伊豆大島ではキョンが食用にしているようですが私たちの玉川上水ではいつまでもその美形を見せてほしいです。
佐久間
キンラン
玉川上水のキンラン、ギンランはいつも柵から離れた奥のほうで咲いているようだ。楚々とした立ち姿はもっと近くで見たいのに、どうして!
松山景二

キンラン
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ギンラン
ギンランはキンランに比べ草丈も低く、白い花数も少ない控え目派。二番目の居心地を知る者として共感を覚える。銀だっていいじゃないか。
石井誠治
「キンラン」を明るい貴婦人とすると、「ギンラン」は清楚な佇まいの淑女のように思われます。最近は玉川上水でお目にかかれるチャンスが少なくなりましたが、樹林の中でこの淑女に会えた時の感動はいつまでも心に残っています。
小島 基男
動植物のスケッチをしていてうまくいったと思えるのは、これ以上省くとわからなくなるまで「描かない」で表現できた時です。花の色は白、茎は真っ直ぐで、葉は平行脈。ギンランはまさに無駄がなく、これ以上単純化できないかの如きです。一文字で表現するなら「凜」以外にありません。
高槻成紀

ギンラン