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玉川上水 花マップ

玉川上水沿いの主な野草の生育地図を作ります

ウグイスカグラ

2019-05-25 01:28:18 | 春の花
ウグイスカグラ

早春を告げる花で、気の早いものは3月の上旬から花を咲かせる。春を待ちかねて林を歩いていてこの花を見ると、「春遠からじ」とうれしくなる。花の色が暖かい紅色で、黄色い雄しべとのコラボも楽しい。花が5枚の花びらを開く前のつぼみはボーリングのピンのようでかわいい。スイカズラ科なので枝も葉も対生し、ややひし形のような楕円形の葉をつける。時々茎を抱くような托葉が付いているのを見かける。晩春のウツギやスイカズラなどが咲く頃には、もう赤い実をつける。その実を見ると半透明で、中の種子が透けて見える。昔の子供はおやつにしたようだ。







つぼみ

果実

托葉

「おやつ」なんて言葉のなかった60年前の伊那谷。この紅い実が優しく甘かったなあ。
住田景子

落葉低木につく淡い紅色の花は、貴婦人を連想させます。周囲にあまり花がない早春に花が咲くので、目につきやすいです。5月頃に赤い実をつけますが、花と実が結びつかず、これがウグイスカグラの実であることを知ったのは、つい最近のことです。
富澤 克禮

初夏の森、飲み物が底をついたときに運よく出くわしたウグイスカグラ。早春、ピンクの花を控えめに咲かせていたこの花は、今では真っ赤な実をたわわにつけて、果物になって目の前に現れた。
豊口信行

1月6日(日)落ち葉掻きイベントに向かう里山の日当たりのよい場所にピンクの花1個。「今年もまたこの場所に一番に花をつけたね」。そして緑色の実から透きとおった赤色の実になる。こうなるとほんのり甘い。私の大好きなウグイスカグラ
長峰トモイ

鶯の神楽。素敵な名前、どんな花でしょうと出会いを楽しみにしていました。玉川上水でお目にかかり、葉の間からのぞく可愛らしい花の姿に魅せられました。
水上和子


ウグイスカグラ


アマナ

2019-05-25 01:22:47 | 春の花
アマナ

ユリ科アマナ属。春一番に咲く野草のひとつで、玉川上水では明るい落葉樹林に咲く。アマナそのものはわりあいよく見かけるが、花を咲かせないものが多い。早春の、まだ木々が芽吹かない明るい林で、枯葉の中から葉を伸ばす。背丈が10センチほどしかなく、横向きに咲くので気づかないで通り過ぎる人が多い。花をよく見ると花びらの外側にえんじ色の筋がある。林の縁や明るい場所には生えていないから、開発には弱いものと思われる。アマナを守るためには、よい林全体を守らなければならない。これからも玉川上水に残ってほしい野草だ。







八重のタイプ

玉川上水で初めてアマナを見つけたとき、車道の脇に生えていたので嬉しかったのを思い出します。地中で何年もかけて球根を育て、春のひと時だけ地上に顔を出すと聞きました。「こんなに小さな花がうちの子と同い年くらいなのかな」と、不思議な気持ちになりました。
安河内葉子

「あそこに行けばアマナがある」という場所があります。「もしかして」と早春の林に出かけてみますが、まだでした。でも土の中では確実に茎を伸ばしているはずです。「もう少し、がんばって」。出会いを期待して土の中を想像するのも早春の愉しみです。
高槻成紀


アマナ


3月の花

2019-02-20 17:35:15 | 春の花




<アイウエオ順>

アセビ


ツツジの仲間で、スズランのようなつぼ形の白い花をたくさん咲かせる。感じでは馬酔木と書くが、これは植物体が有毒であり、家畜が食べるとフラフラになるため。

ウグイスカグラ


林の下に生える低木。他の花が咲く前からいち早く咲く。

オオイヌノフグリ


空き地によく生える。花の時期も長い。爽やかな水色で、近づいてみると実に綺麗な花。

キュウリグサ


花がとても小さいので、見過ごしてしまうほどだが、よく見ると実に可愛い。ワスレナグサやルリソウなどの仲間なので、そのミニミニ版のよう。水色の花びらの中央は黄色い。路傍や空き地に生える。

コブシ

まだ木々の緑が少ない時にもう咲きます。モクレンの仲間で、高い木なので下を歩きながら歩いていると見落としがちです。時々上も眺めましょう。

シュンラン


この写真のものは割合花が目立つが、普通は葉に隠れるように一つの花が作だけで、色も緑色なので目立たない。玉川上水には葉が似ているヤブランが多いので、見過ごすことが多い。

ショカツサイ(オオアラセイトウ)


アブラナの仲間で花びらは4枚。明るい場所にまとまって生えているのを見ることがある。外来種で都会の緑地にも生え、お御茶ノ水駅のあたりにも大群落を作っている。


注意:ミチタネツケバナもあり区別が難しいので、タネツケバナは参考までに記録ということにします。

ナズナ




「ぺんぺん草」と呼ばれる。それは茎を揺するとハート形の果実がぶつかり合ってペンペンと音がするから。路傍や畑に生える。

ハコベ


5枚の花びらはよく見ると和鋏のように2裂する。ハコベには他にも似たものがある。

ハハコグサ


空き地や路傍に生える。全体にビロードのような毛が生える。

ヒサカキ


常緑低木で、花は目立たない。この花は腐った肉のような匂いがし、それでハエを惹きつける。

ヒトリシズカ


あまり多くはない。よく発達した林の下に生える。

ヒメオドリコソウ


畑や路傍に生える。ホトケノザと一緒に生えていることが多い。花が咲く上のほう葉は紫色を帯びる。

ホトケノザ


畑や路傍に生える。ヒメオドリコソウと一緒に生えていることが多い。

ミミガタテンナンショウ


マムシグサの仲間で、一番早く花を咲かせる。花は仏炎苞と呼ばれる筒のような構造が中にある雄しべあるいは雌しべを包んでいる。ミズバショウの白い部分と同じもの。「ミミ」というのは花の側面が大きく左右に張り出すのを表現したもの。

ムラサキケマン

普通は4月になって体が、時々3月のうちから咲くものもある。林の縁などに生える。きれいな花だが植物体には毒がある。エンゴサクの仲間で、玉川上水では少ないもののジロボウエンゴサクがある。