回遊草(KAI YU SO)

さすらいの乙男妄想オヤジの妄想ブログ。あらゆるジャンルのカワイイを中心に浮気中?でも、惚れてるのはやっぱり「ミク」かな?

あぁ、忙しい・・・ヽ(≧▽≦)ノ

2009-01-30 23:13:17 | my favorite(お気に入り)
今日のTV番組は、見たいものが目白押しで、「録画」予約がパンクしそうです・・・w

『MステSP』がまた「3時間」もやるので、う~~~んと迷った挙句『ゴールデン・グローブ賞』は、諦めました。
(実は、「組内」で不幸があって、今夜7時から「通夜」のお手伝いで9時近くまで留守をしました。)
だから、「GG賞」のスピーチも聞けなかったものもありました。

10時からは『Love Shuffle』(「香里奈」さん出演)があって、11時半から『僕らの音楽』で、未明の2:15からは『黒執事』があります。

明日も「休出」なので、そろそろ寝ないといけないし・・・。『MステSP』全然観れてないし・・・。

今は『未来創造堂』を見ながら(聞きながら)書いています。でも、やっぱり肝心なところは、全然耳に入ってきませんでした・・・w

明日、仕事が終わったら、いろいろやります・・・。


ありがとう・・・

2009-01-29 18:49:50 | 倖田來未(くぅちゃん)
「最高」の歌姫を見たことがないし、「最高」のアルバムがどんな物かも知らない。

だから、僕は“くぅちゃん、最高!”とか“『TRICK』、最高!”とかは言えない。

「アンチ」がいるし、「嫌い」だという人もいる。


ただ、そこに『TRICK』がある。それだけで、充分。それ以上、何を望むのか・・・。

ただ、それに「委ねれば」いい・・・。難しく考えなくてもいいじゃない・・・?

生まれたばかりの赤ちゃんは、何も知らない。何も考えない。ただ、目にするもの、手に触れるものに「興味」を示す。時には口に入れて、その感触を「楽しむ」。

だから、僕らは倖田のくれた「おもちゃ」をただ楽しめばいい・・・。



倖田は、「J-POP」の中でも「異質」だと思う。

「GReeeeN」や「コブクロ」や「絢香」や、「EXILE」でさえも、確かに「J-POP」の香が漂う。

それらは、「日本料理」のような“素材の持ち味を活かした繊細な味付け”。日本人シェフが作れば、フレンチもどこか懐石料理に通じているように・・・。

いつから「アーティスト」と呼ばれるようになったかは知らないが、倖田はそんなシャレたもんじゃない!

「ショーガール」でいいんじゃない? 彼女は、ただ居心地のいいイスに腰掛けさせて音楽を聴かせるのじゃなくて、「ショー」を見せるんだ。立ち上がって、全身で音楽を楽しませるんだ。
アートじゃなくて、「パフォーマンス」なんだよ。
歌うだけの「アーティスト」(もちろん、それはそれで素敵なこと、人たちだけどね)じゃなくて、歌って踊れて芝居も出来る?w「エンターティナー」なんだよ。


倖田の作る「音楽」は、スパイスをたっぷり効かして煮たり焼いたり揚げたり・・・w かなり、クセがある。おまけに、料理好きだから次々に新しい「皿」がテーブルに並ぶ・・・w

ダイエットしないの・・・?w よく飽きないね・・・?www
(「金儲け」だろって、言いたければいいよ。)



「サザンオールスターズ」は、30年間もトップを走り続けた。後にも先も、そんな奴らはいない。事実上の「引退」を決めた年に「1位」を出すなんて、「横綱」が優勝した次の場所に引退するみたいなもの。

そんな彼らもデビュー当時は、“歌詞が聞き取れない”とか“ふざけている”とか散々に言われた時期があった。「時代より先を行っていた」から。
けれど、彼らはそのスタイルを変えなかった。やがて、時代が彼らに追いついた。それから、彼らはずっと時代に愛された・・・。
彼らは、それだけ音楽が「好き」だった。ただ、好きだった。



僕は想う。“倖田も時代の先を走っている”と・・・。

いつか、時代が倖田に追いつく時があるかもしれない。

2006年の「ブレイク」は、たまたま。「エロかっこいい」「エロかわいい」に、「世間」が飛びついただけだったのかもしれない・・・。

たぶん、倖田は「日本」の枠を超えている、少なくとも彼女自身は「超えよう」としているに違いない。

「アジアツアー」も考えられるけど、僕はむしろその「先」が彼女には相応しいとさえ想える。

「ショービジネスの本場」アメリカも行きたいけど、まずは「ヨーロッパ」が今の倖田には似合う。

フランスやスペインには、日本「ヲタク」も多いと聞く。
(『Bling Bling Bling』なんか、大昔に観たライザ・ミネリの映画『キャバレー』の中の『マニーマニー』みたいにも聞こえた。あれは、第二次大戦の「ベルリン」が舞台だった・・・。)

彼女(&ダンサー)のステージ(パフォーマンス)は、既に「世界」のレベルにあると思う。個々の能力・技能では負けているかもしれないが、「チーム」としての「一体感」は日本人の凄いところ・・・。それこそ、日本料理のような「繊細さ」を持ち、誰もを唸らす「仕上げ」の上手さもあるし。


この『TRICK』を聴いて、泣いた曲がある。

『Moon Crying』?






そうじゃない。


最近、「泣ける曲」とか「泣ける話」とかが多い。CM前にそんな「映像」が流れて、“さて、その訳は…”みたいに「引っ張る」とか・・・w
たぶん、時代が「泣くこと」を求めているんだね・・・。



「徳永英明」さんは、本当に素敵な声ですね。僕は、本当に「音痴」で、カラオケは「超」苦手です・・・。

本当に羨ましく思う。けど、それが「悩み」「苦しみ」になることもある。

倖田も、対談で“素敵な声で・・・”と自然に誉めたら、すかさず

  “声だけ? 歌は・・・?”

と、苦しかった時のことを明かした。



倖田は、歌が上手い。歌唱力がある。と言われる。でも、歌が上手い歌手、歌唱力のあるアーティストは、たくさんいる。

  “歌が上手い”

は、歌手(アーティスト)への最上の「誉め言葉」だろうか?

「歌を歌う」ことの一番大切なことは、なんだろうか?

「上手く歌う」こと? 違う気がしない?



僕は、歌い手の一番大切なことは、「想いを伝える」ことだと思う。

喜び、悲しみ、怒り・・・、上手いとか下手だとかじゃなく、いかに「想い」を伝えるかが大切だと思う。“歌が上手いなぁ…”と思わせるうちは、まだ未熟なんじゃない・・・?






このアルバムに隠された「トリック」は、何? シャイな彼女がイタズラっぽく笑うクラウンの「化粧」の下に隠した「トリック」は、何?


当たり前だったことは、「歌手」であること。「歌える」こと。


自らの「過ち」が奪ってしまった当たり前。出口の見えない長く暗い「夜」という暗闇。誰よりも全力で走り続けてきたのは、立ち止まったら死んでしまう「回遊魚」だと思い込んでいたから?


辛く長い「試練」の時を乗り越え、「倖田」は変わったと思う。(「長さ」とは、必ずしも、誰にも同じ時の歩みであるとは限らない)


10曲の新たな歌の全てが、「リアル」な倖田の心を映す鏡のようだ。

「愛」が好きな倖田。「愛」を歌ってきた倖田。でも、愛を求めすぎて見失うことだってある。

今も変わらず倖田は、愛を歌っている。でも、その「愛」の中身が変わってきているように思う。ひとり占めするのではなく、誰にもあまねく行き渡るような慈しみのこもった「愛」に。

四捨五入したら「アラサー」の、シャイな少年のような心を持った歌姫は、悪戯っぽくいくつもの「トリック」に「感謝」や「幸せ」を隠しているよ。

『stay with me』や『Moon Crying』でさえも、このアルバムの中では更に「優しさ」「切なさ」が増して聞こえるのは、どうしてだろうか?

僕が特に好きなのは『Moon Crying』~『愛のことば』の流れだ。

『Joyful』は、タイトルからして「ゴスペル」で、まるで彼の「プロポーズソング」のようにも聞こえる。『愛のことば』は、正に「ウェディングソング」で(この曲で、「キャンドルサービス」をしたら、素敵じゃない?)、なんだか「倖田」が「結婚宣言」をしているみたいだ・・・w

『Joyful』は、また倖田自身の「決意表明」にも聞こえる。と言っても、「悲愴感」とかからじゃなくて、「歌える」ことに対する「感謝」「歓び」の心に満ちた・・・。



僕が泣いた曲は、この『Joyful』だった・・・。


そうだ、この曲だ。そうそう、この「声」なんだよ。

そう気がついたら、涙が溢れてきた。うれしくて・・・。「辞め」ないでくれてよかった・・・。

僕は、倖田のこの声が好きだ。誰が何と言おうと、倖田が好きだ。どんな騒がしいところでも、自分が何をしていようが、僕は「倖田」の「声」を聞き分ける。

それは、迷子の子どもが母親の声を聞き分けるように。

それは、安心感。それは、「幸せ」のよりどころ。

どんなに上手く歌ったって、誰も「倖田來未」にはなれない。それは、誰にも負けない「優しさ」と「温かみ」を持った、誰のでもない、世界中でたったひとりの「倖田來未」だけの「声」なのだから・・・。



このアルバムがいいか悪いとか、上手いとか下手とかじゃない、☆の数なんか分からない。

僕が言える言葉は、ひとつだけ。













                             ・・・ありがとう


ヘキサゴン・ファミリー partⅡ

2009-01-28 20:03:25 | 倖田來未(くぅちゃん)
久しぶりに『ヘキサゴン』を観ました。後半のほんのちょっとだけです。最後の方の早い者抜けのところからです。

「misono」ちゃんも出ていました・・・( ̄ー ̄)ニヤリ

どうなんだろうと見ていたら、「びり」になってしまいました。そのあとの「追試」みたいな2問も、分かりませんでした。どうも、彼女は『ことわざ』みたいなものが苦手のようです・・・。

それで、ふと思ったのですが、たしか彼女は中学卒業してから、沖縄の全寮制の「芸能学校」みたいな所へ行ったはずです。

そういう所は、きっと午前中は「一般教養」というか「高校生レベル」の【勉強】もやると思うのですが、彼女はちゃんと勉強してたのでしょうか?
というか、ちゃんと勉強も「教えていた」のでしょうか・・・?

今からでも、少しずつでも「世間常識」を勉強した方がいいと思います。将来、「お母さん」になった時、子どもたちに教えてあげられるように・・・。


ところで、今日は「不覚にも」w「misono」ちゃんを「カワイイ」と思ってしまいました・・・m(_ _)m

最後に、ユニット(「里田まい with 合田兄妹」)の2枚目シングル『バイバイ』を歌いましたが、「misono」ちゃんはかなり「スッキリ」してアゴのラインもシャープになっていました。それにしても、「ジャイアン(藤本)」は必要なんでしょうか?w


話は変わりますが、『TRICK』のフラゲ日(1/27)の結果は、【1位60,299枚】でした。

感想は、明日・・・


フラゲ

2009-01-27 22:50:50 | 倖田來未(くぅちゃん)
最近、「Amazon」さんは「フラゲ日」に届くようになりました。オマケに「割引」してくれるので、助かります。

最初に「disc2」(PV)を観て、それから「disc3」(「Dirty Ballroom」のDVD)を観ました・・・( ̄ー ̄)ニヤリ

今は、これを書きながらずっとアルバムをヘビロテしています。

感想は、・・・ナイショ

買っちゃった・・・(*゜ー゜) ♪

2009-01-27 22:29:38 | my favorite(お気に入り)
帰ってから、本屋さんへ行き、「スイーツデコ」の本を2冊買いました。

『東京カワイイTV』で紹介された「鈴山キナコ」さんの『スイーツデコリーナ』と「ブティック社」というところで出している『スイーツデコ』という本です。
2冊で「2009円」でした。「2009年」に最初に買った本が「2009円」だったので、ラッキーな気分でした・・・w

写真がたくさんあって、見ているだけでハッピーな気持ちになれそうです・・・w


「夢」は、手作りしたアクセが『東京カワイイTV』で紹介されて「特製チャーム」をもらいたいです・・・w その時は「ヴぁる子」で出します・・・w(*゜ー゜) y

ハンドメイド~『東京カワイイTV』~④

2009-01-27 22:01:02 | my favorite(お気に入り)
三人目に紹介する職人さんは、「怪盗ストロベリー」さんです。

この人(たち)も「スイーツアクセ」の達人です。下北沢にある「レンタルボックス」という「50cm四方」の箱にハンドメイドの作品を展示販売する「素今歩(すこんぶ)」というお店?(「箱貸し家」)の人気作家さんです。ここには、「350人」もの作家さんたちがしのぎを削っているのだそうです。

そして、一番の「驚き」は、彼ら(男と女?)が、「ウサギ」さんだということです。(画像の真ん中の女性は、モデルさんのようです。)

カワイすぎるよ~!

いちおう、「ブラックメルヘン」をテーマに、「透明感」のある(「グミ」や「ゼリー」みたいな感じの…)のアクセも作っていますが、なにより「彼ら」がいちばん「カワイイ」!!!(カゴに入れて、飼いたいくらい。小さかったら・・・w)


ハンドメイド~『東京カワイイTV』~③

2009-01-26 21:24:55 | my favorite(お気に入り)
二人目の「職人(達人)」は、人呼んで「フェルト細工の魔術師」「mii」さんです。

カジュアルスタイルに欠かせない、ハンドメイドのワンポイントアイテムの中でも注目の存在だそうです。

彼女が「フェルト細工」のハンドメイドを始めたのはわずか「2年前」で、当時は趣味程度にお友だちに分けてあげていたそうです。

それが、「口コミ」で大ブレイクして注文が殺到するようになったのだそうです。

“自分が、こういう風に物を作って人に喜ばれる仕事、そういう仕事に自分が就けるなんて、2年前には「まっ~たく」思ってもいなかったし、買ってくれるひとり一人の女の子が、私の知らない所で身に着けてくれているんだなと思うと、本当にうれしいです”

今では、「裏原」にあるハンドメイドの「1点もの」が揃っている「セレクトショップ」【SOL】で「ネット販売」もしているそうです。早いときには、「5秒」で売れてしまうんだとか?!

ハンドメイド~『東京カワイイTV』~②

2009-01-26 20:51:20 | my favorite(お気に入り)
続いて、一人目の「ハンドメイド職人(達人)」は、【スイーツデコの女王】こと、「鈴山キナコ」さんです。
ちなみに、自称「ハイパーデコクリエーター」だそうです。「高城」さんの親戚?w

実家が「あんみつ屋」さんだとかで、「甘いもの」に目がなくて和洋問わずに創作の対象にしているのだそうです。

ちょっと変わった経歴の持ち主で、25年前に「メイド服」をハンドメイドしたり、手作りの着物で「演歌歌手」をしていたこともあったんだとか・・・w

今では、スイーツデコの「レシピ本」をいくつも出していて、『スイーツデコリーナ』という本は、「2万部」も売れたんだそうです。

ちなみに、「2007年7月7日」の「七夕婚」だそうですが、旦那様は何と「20歳」も年下のちょっぴり老けた「学生」さんなのだそうです。

その旦那様の証言では、最初のころは「下手くそ」だったのが、どんどん上手になって今や「フルーツデコの女王」なんですって! やっぱり、「愛」の力は偉大なんだ!!!

ちなみに、画像は「ティッシュケース」です。

ハンドメイド~『東京カワイイTV』~①

2009-01-26 19:40:19 | my favorite(お気に入り)
この前の『東京カワイイTV』のテーマは、「ハンドメード(ハンドメイド):手作り」でした。

【手作り】は、大好きです。安いしw、それに“世界にひとつだけ”のものが作れるからです。今は、もっぱら「Tシャツ」を作ってます。主に、「ライヴ」用です。勝手にwくぅの画像を使ってます・・・m(_ _)m

最近始めたのが、「ステンシル」です。「倖田組」を好きな「色」で描いてます。


さて、『カワイイTV』にはいろんな「ハンドメイドグッズ」や「ハンドメイド職人」さんを紹介していました。

最初は、「タカラトミー」の【デコッティ】です。(もちろん、TVでは商品名とかは出ません。NHKですから、画面から調べました。)

「バンダイ」の【こなぷん】のことは知っていましたが、この【デコッティ】は初耳でした。
「あやや」の『メレンゲの気持ち』で紹介されたのは「カレー」でしたが、今では「フルーツ」も作れるようですね。「こなぷん」はアクセにはならないのかな?

【デコッティ】の方は、ホントおいしそうな「カワイイ」フルーツアクセを、自分で作れるんですね!!!
なんせ、本物のプロの「パティシエ」が監修しているんですから。

「大人のおもちゃ」w、恐るべし!

なぜ、彼の演説が胸を打つのか?~蛇足~

2009-01-26 15:46:09 | my favorite(お気に入り)
「オバマ」の演説は、「詩的」で美しい響きがあります。私も含めて多くの人々が「名演説」と讃える「キング牧師」の【私には夢がある(I have a Dream.)】から、多くの影響を受けていると思います。

ここで、「オバマ」の半生を簡単に紹介します。

父親はケニアからの「留学生」で、母親はカンザス州出身の「白人」です。だから、正確にはいわゆる「黒人」ではありません。生粋の「江戸っ子」が三代続くことが必要なのと同じように、一般的なアメリカの「黒人」とは、アフリカから連れてこられた「奴隷の子孫」なのです。彼の父親は、ある意味では「エリート」なのかもしれません。

2歳の時に「離婚」して、母親の親類のいる「ハワイ」へ移ります。やがて、再婚した母に連れられて「インドネシア」へ渡ります。その後、クラスメートから「黒人」を意味する「差別用語」で呼ばれて、衝撃を受けます。
10歳の時に「単身で」ハワイに戻り、アメリカの教育を受けます。家では白人と変わらぬ生活を送り、外では「黒人」として生活があったのだそうです。

思春期になり、“自分は「何者」であるか?”に悩み、薬物にも手を染めました・・・。行く末は「ジャンキー(麻薬中毒者)」だったかもしれないとさえ思い始めたころ、「キング牧師」に出逢った(知った)のだそうです。

“我々は、独りでは歩けない(We can not walk alone.)”は、【私には夢がある】の一節にもあります。

「オバマ」の演説の特徴である、次々に押し寄せる「波」のような【繰り返し】は、同じく【私には夢がある】の中でもあちこちに見られます。


《私には夢がある》から、抜粋します。

 ・・・・・・

 私には、夢がある。いつの日か、ジョージアの赤土の丘の上で、かつての奴隷の子孫たちと、かつての奴隷所有者の子孫が、同胞として同じテーブルに着くことができるという夢が。
 私には夢がある。今、差別と抑圧の炎熱に焼かれるミシシッピー州でさえ、自由と正義のオアシスに生まれ変われる日が来るという夢が。
 私には夢がある。私の四人の幼い子ども達が、いつの日か肌の色ではなく、人格そのものによって評価される国に住めるようになるという夢が。


 ・・・・・・

どうですか?「アイオワ」の民主党の党員集会の演説(2008年1月3日)に似ているでしょう?

例えば、次の部分です。

「希望」とは、シーダーラビッズで出会った若い女性の目の中に見たもの。彼女は、昼間は大学で学び、夜は働いている。病気の妹の医療費を払えないが、それでも、彼女は今も信じている。この国は、自分の夢をかなえるチャンスを与えてくれることを。

「希望」とは、ニューハンプシャーの女性の声に聞いたもの。「甥(おい)」がイラクに行って以来、不安でたまらないと話してくれた。彼女は、今も毎晩ベッドで彼の生還を祈っている。


私は、特にこの二つの文が好きです。はじめの方の「シーダーラビッズ」というのは「アイオワ州」にある街の名で、あとの方の「ニューハンプシャー」は、5日後の予備選のある州の名です。こうして、関心のある具体的な地名を取り入れています。
聴いた人は、それぞれの地で「オバマ」が(遊説で)実際に出逢った人のことに思いを馳せるでしょう。

また、はじめの文は「視覚(見たもの)」で、あとの文は「聴覚(聞いたこと)」というように、違う角度から取り上げているのも秀逸です。


私は、ふと有名な日本の「古典」を思い出しました。

《平家物語》の冒頭部分です。

 祇園精舎の鐘の声、諸行無常の響きあり

 娑羅双樹の花の色、盛者必衰の理(ことわり)をあらわす

順序は逆ですが、「聴覚」と「視覚」からです。それで、「唐突」ですが、“日本人だって「名演説」が出来るはず”って思ったのですが・・・。

あとは、「高い志」があればでしょうが・・・w (今の日本の政治家は、与野党問わず「志」が低すぎるように思います・・・。)


話が変わりますが、普通の日本人には、「演説」は無縁でしょう。まぁ、せいぜい「スピーチ」程度でしょうか?

「スピーチ」といえば、「結婚式」のスピーチは「苦手」という人も多いでしょう。「名スピーチ」をしようと思うと気が重くなるのですが、普段あまり使い慣れない言葉などを選んでも上手くいかないことがあります。
あまり「格調高い」お話をしようとしても「無理」があるし、聞いている方も結構「苦痛」だったりもします。

むしろ、普段の何気ないエピソードなどを盛り込んで、飾らない言葉で話した方が心に響くことがあるかもしれません。

そういう親しみやすく分かりやすい演説の「名手」が「レーガン」でした。

ここで、【レーガン風】のスピーチを紹介します。(あくまでも、「風」ですから・・・)ある「社長の訓示」です。

☆スピーチA(ごく普通の、ちょっと「お堅い」スピーチ)
 
 わが社の命運は、中国の富裕層に向けた高付加価値製品を、どう開発し、販売するかということに掛かっています。

 経済発展の目覚ましい中国において、安心・安全なわが社の製品は注目を浴びており、今こそ製造部門と営業部門が一体となって、商品の開発に取り組まなければなりません。


☆スピーチB(「レーガン風」の具体的で分かりやすい、お話)

 この前ね、上海のスーパーマーケットへ視察に行ったんですよ。そしたら、ちょうどうちの製品を買っている、若いお母さんがいたんです。

 そこで、聞いてみました。

 “中国製品より3割も高いのに、どうしてその商品を買ったのですか?”

ってね。そしたら、こう言ったんです。

 “少しくらい高くても、安心できる商品ならこっちの方がいいんです。”

ってね。

 実はね、こんなお客さんが、今中国には、何千万人、いや何億人といるんですよ。

 その人たちが喜んで買ってくれるような商品を、みんなでいっしょに開発しようではありませんか?!