写真と短い文章 2

散歩しながら写した写真を主に載せます。
写真にまつわる面白い話があるとそれを
調べてその語源を散策します。

カラスウリ 見つけた後に カラス鳴き

2014-05-24 07:32:10 | カズラ、ツル、ツタ



花びらは既に閉じつつありましたが、
少し巻き戻して写真を撮りました。
昨日見た花は閉じて黄色くなってい
ます。一昨日の花は完全に閉じてい
ます。それ以前の花は実に成る前に
カタツムリに食われています。
5月26日、午前6時過ぎ



蕾らしき物がありましたので見に行きました。
今夜花開くようです。
5月25日、





カラスウリの実は十数個電線から垂れ下がっているのをこの
花の近くで3年ほど前に見た事があります。萎んだ花を見た
事はありますが、このようにまだ花びらが残っている、のを
見たのは初めてです。






カラスウリの蕾と
咲き終えた後





カラスとホウオウボク、木と花
カラスが止まりに来る木です。
口を開いて「アー」と鳴いています。
その木の真下にカラスウリの花が咲い
ていました。

 カラスウリは白い花です。カラスは黒い鳥です。どうして
白い花にカラスと名付けたのでしょうか。カラスは三羽烏の
ように「galasu=ガラス」とも言います。沖縄方言では烏は
「galasah=ガラサー」です。普通の「瓜の種類」は「食用
になる、食べられる」のですが、この瓜は「食べられない、
役に立たない」ので「ガラス=カラス」ウリと名付けられた
と推測できます。 既に「ガラス」の語源については調べて
いますので、語源欄に転載します。

- - - - -


ヌガラチ 、逃して、 見逃して、捕まえ無いで、許して


交通違反などの罪を犯した時に「見逃して、捕まえ

ないで下さい」と言う場合が、昔は良くあったようです。

「許して、見逃して」の名護方言は、「ヌ=nu」「galatu

=galati=ガラチ」です。「ヌ」は否定ですので「galatu=

galai=ガラチ=捕まえる、確保する、驚かす」と推測でき

ます。普通の人にとり、「逮捕される」事は大変な事、

「驚くべき」事ですので、「捕まえる=驚かす」と推測

できます。 「見逃して=捕まえないで=驚かさないで」

と推測できます。  「許して見逃した」の名護方言は

「捕まえなかった」、即ち「ヌ・ガラツ=nu-galatu」

の過去形の「nu-galati=ヌ・ガラチ」ャンです。私を

見逃して下さいは「nu-galati=ヌガラチ」ターへーと

言います。丁寧な言い方はヌガラチ・キミ・ソーレー

です。


  シュメール語とアッカド語のアルファベット表記
  は次の通りです。


  アッカド語 日本語     英語
  シュメール語
 (大文字表記)


  NU       違う、否定   no, not

  gala'tu     ひっ捕まえる  to twitch
          ぶるぶる震える to quiver
          問題を起す   to cause trouble
          落ち着かない  to be restless
          神経質な    nervous

  gallutu     驚いている   to be frightened
          驚く      to become frightened   


シカゴ大学アッカド語
(アッシリア語)辞典
G の参照ページ
25
26
27


- - - - -


   カラチ、枯らして、ヌガラチ


 木を枯らす風を木枯らしと呼ぶのでしょう。

「枯らす=kalasu=galasi=枯らし」と変化

するのが分ります。「枯らして」の名護方言

は「kalati=枯ラチ」です。この音と意味は

ヌガラチの「galati=ガラチ」と同じです。

植木屋は木を「枯らして」しまうと「困る、

面倒な事になる」でしょう。  「枯ラチ=

kalati=galati=galatu=困る、面倒な事に

なる」のが分ります。



- - - - -


マガラチ、マガラスン、歪めて、意見を曲げさせ、歪曲して


ガラスマガイは「ガラス=galasu=galatu=震える、痛くて

曲る、曲っている=マガイ」と推測できます。曲げるの首里方言

は「mahalasu=曲ガラス」ンです。真っ直ぐでない、素直で無い

状態、紛い物、悪い物が曲っている物でしょう。 相手に意見を

変えるよう「強要する」のは良くないです。「方向を変える=曲

ガラス=magalasu=良くない」と推測できます。「曲ガラス」の

語順を入れ替えた言葉「ガラス曲イ=痙攣」です。「曲げて」の

名護方言は「magalatu=magalati=曲ガラチ」です。「痙攣」の

名護方言は「震える=galasu=ガラス」「マガイ=曲り」です。


- - - - -


      烏、三羽烏、烏が鳴くと不吉、
      何か悪い事、面倒な事が起きる


 枯らしてしまった、「kalati=枯ラチ」ネンの名護方言

と「枯らす=kalasu」、「木枯らし=ko-galasi」、「烏=

kalasu」、三羽「烏=galasu」を比較して初めて「烏が

鳴く」と「不吉な事が起きる、面倒な事が起きる」の言い

伝えの起源がメソポタミアにあるのが分りました。「烏=

galasu」の音の中に「面倒な事が起きる」意味が含まれて

いるのが分ります。木が「枯れて」から、或は木が山火事

で「真っ黒焦げ」になってから「枯れる」状態を「galasu

=厄介な事が起きた=困った=烏」に例えたのでしょうか。

烏の沖縄方言は「galasa'=ガラサー」です。


  アッカド語のアルファベット表記は次の通りです。


  アッカド語   日本語     英語

  
  gala'tu     ひっ捕まえる  to twitch
          ぶるぶる震える to quiver
          問題を起す   to cause trouble
          落ち着かない  to be restless
          神経質な    nervous

  gallutu     驚いている   to be frightened
          驚く      to become frightened   


シカゴ大学アッカド語
(アッシリア語)辞典
G の参照ページ
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